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備忘録、夜。

柔らかな夜を、そっと、抱きしめていたいものだなあ。

なんてことを、ほんのり酔いが残る頭は思う。


何かに追われては、泥のように眠り
思考が罵声の如く鳴り響いては、打ち消すように音を鳴らし
とめどなく涙が溢れては、布団に包まり

煌々と光る人々の呟きを、ただぼうと眺めては
無作為に思考と思想を食い漁り
色付けた過去に夢を見る。

そんな夜ばかりを過ごしていた、ここ数年。
随分と凪いだ夜が、今、ここにある。

また五月蝿く、やるせなく、ない心を掻きむしりたくなるような
そんな夜は、きっと遠からずまたやって来るのだろう。

ただ、こんな柔らかな夜もあるのだということを
十二分に忘れないでいたい。


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