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最強の執筆環境を支える、最強の「第二の脳」は、Obsidianである~なにをObsidainに移行できるのか(というワークフロー概念編)~

前回

第二の脳というコンセプトに基づき、Obsidainの利点について以下の様にまとめました。

ただのテキストエディタがベースなので、スラッシュコマンドをいちいち聞いてこないし、聞いてくるように設定する事もできる。
あくまでテキストエディタを開いているだけなのでログインは無い。
ローカルで軽快に動作する。
DailyNoteという概念が導入しやすく、日付データ管理がしやすい
CSSをファイル単位で適用することができるので、見た目変更の知識がそのままWeb系のプログラミングに応用できる
VsCodeと同じくプラグインが充実しており、様々な拡張性を自分で選択、設定して導入できる。
Markdownファイルのため、Vscodeでの作業ワークフローにシームレスに移行できる。
Markdownファイルのため、仮にObsidainが使えなくなってもVsCode他テキストエディタで運用ができる
Markdownファイルのため、Mermaid記法などMarkdownで表現できることは原則使用できる。
日付管理データを取り扱いながら、ツエッテルカステンの発想に親和性があるため、タグだけでなくリンクでデータ間のシナプスをより強固に構築できる。

これらを実現させるための具体的な方法の前に、Obsidainを導入することでどのように執筆環境が変わったのか(あるいは変わるのか)について、触れたいと思います

Obsidainがワークフローにおいて担う役割

私の執筆ワークフローとして
①アイディア
②プロット・ストーリーに落とし込むためのアウトライン
③執筆
のワークフローを経ています。
※参考にしているのは以下の書き方、ツールの使い方です。

それぞれのフローと状況をまとめると、以下の様になります。
結構アウトラインにかける時間が多く、アウトラインの快適さを重視して上記のリンク先とは異なり、Dynalistを使っていました。
また、作品の設定ファイルについてはVscodeにいれていたのですが、ある程度の根拠やイメージ画像などを入れ込もうとするとプロジェクト自体が重くなるのと、再利用がややしにくい(執筆の際に作品ごとにプロジェクトを分けているのが原因なのですが)ので、WordだったりPowerPointだったりとものが分散していた、という課題がありました。
アイディアメモはアナログツールを最初の入力点にして、まとめるを繰り返していましたが、だんだんまとめるための情報が多岐にわたってきたり、どっしりと腰を据えてオンライン環境でやる、という時間がしんどくなってきた、というのが正直な処でした。

ワークフロー(従来)

今回のObsidainを導入したことで、このワークフローは以下の様に変わっています。

ワークフロー(新)

アイディアメモ、アウトライン、分散しがちだった設定情報がObsidainにまとまっています。
Obsidainで後述するDailyNoteとユニークノートという仕組みにより、アナログツールの一部要素も置き換えられそうになっています。
また、草稿への転記についても、基本的にMarkdownファイルで同じですので、エクスポートなどの処理を行わず、そのまま持って行くことができる、というのが非常にスムーズなワークフローになりました。

そして何よりそれらを全てオフライン環境で作業できるのが、私にとってはメリットでした。移動が多く、新幹線のフリーWi-Fiにイライラすることも無く、がっつり作業できるのはほんとに助かるので……

第二の脳としてのObsidainから生まれるもの

執筆はなにも完全に分離した活動ではありません。
読書、Web上の記事といった日々の学び(Input)はもちろん、日常のログなども、ある種自分史という一つの物語となります。
そうしたInputをアウトラインプロセッサやマインドマップ、フラッシュメモ、あるいは新たな生成AIへの問いかけなどにすることで、より洗練されたInput媒体に変わり、それを元に仕事や生活、また回帰して執筆するタスク、プロジェクトの管理が発生して、日々を学び……と、循環した活動の中の一環でもあります。
Obsidainはこうした活動を包含して一つのアプリケーションによって成り立たせることができる、まさしく第二の脳を構築できます。

Obsidian なんでもできる説

ここで冒頭の利点を改めて取りまとめ、Obsidainを第二の脳としてのObsidainにするための着目点(ゴール)を取りまとめると、


ただのテキストエディタがベースなので、スラッシュコマンドをいちいち聞いてこないし、聞いてくるように設定する事もできる。
あくまでテキストエディタを開いているだけなのでログインは無い。
ローカルで軽快に動作する。
→★エディタとしての基本設定


CSSをファイル単位で適用することができるので、見た目変更の知識がそのままWeb系のプログラミングに応用できる
→★見た目の設定のためのCSS適応(やや応用編)

VsCodeと同じくプラグインが充実しており、様々な拡張性を自分で選択、設定して導入できる。
DailyNoteという概念が導入しやすく、日付データ管理がしやすい
→★DailyNoteのための基本設定
→★コアプラグインとコミュニティプラグイン

Markdownファイルのため、Vscodeでの作業ワークフローにシームレスに移行できる。
Markdownファイルのため、仮にObsidainが使えなくなってもVsCode他テキストエディタで運用ができる
→★VsCode⇔Obsidain連携編

Markdownファイルのため、Mermaid記法などMarkdownで表現できることは原則使用できる。
→★Obsidain Markdownチートシート


日付管理データを取り扱いながら、ツエッテルカステンの発想に親和性があるため、タグだけでなくリンクでデータ間のシナプスをより強固に構築できる。
→★新Obsidainであらためて行う「情報はObsidainにまとめなさい」

★マークのついた題材について、次回以降、まとめていこうと思います。

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