遠藤誉筑波大学名誉教授の記事に驚いた
久々にnote書きます。
ロシアを擁護するTwitterアカウントに引用されることの多い、遠藤誉筑波大名誉教授のコラムについて。遠藤氏の主張は、今回のウクライナへの侵攻は非難されるべきことではあるが、その原因はオレンジ革命、マイダン革命をオバマ政権やジョージ・ソロスが裏で操っていたこと(証拠はクッキーを配るヌーランドとか笑)にあり、すべては🇺🇸が悪いんじゃー!という、今では定着したロシアプロパガンダ。
まず、オリバー・ストーン監督の『ウクライナ・オン・ファイヤー』が太字で登場するのでお察しなんだが、さらにここで引用されている"スイス平和エネルギー研究所の所長であるダニエル・ガンザー博士"という人物の、動画へのリンク<ガンザー博士が語るウクライナ紛争:真実の裏側>へ飛んだ時点で「ダメだこりゃ」となりました。これは、以前ポジティブエボリューションめいこについてのnoteでも取り上げた『kla.tv』というオンラインチャンネルです。『Kla.tv』は、スイスのキリスト教原理主義極右カルト教団Organic Christ Generation(OCG)の創設者、イヴォ・サセクによる情報ポータルサイトであり、アドレノクロムや反ワクチン、グレートリセットなどの陰謀論、反ユダヤ主義、ホロコースト否定の歴史修正主義などが溢れています。
イヴォ・サセック👇
https://en.wikipedia.org/wiki/Ivo_Sasek
このようなサイトに動画を提供する"ダニエル・ガンザー博士"とはどんな人物なのか、詳しい説明がありましたので、一部を抜粋。
「ガンザーは、同じく陰謀思想的な媒体であるブログ「ルビコンニュース」(※遠藤氏の文中に、ガンザーが投稿したと記載されているRubikon.news)の諮問委員会の一員であり、そこでは、彼自身も掲載し、アメリカやイスラエルに関する陰謀論が様々な記事で流布され、エイズ、エボラ、コロナの存在が否定されたり、アドルフ・ヒトラーの「我が闘争」の批判的に読み方が推奨されたりする。 当然ながら、ガンザーもチャンネル「ロシア・トゥデイ」やその分派の「ロシア・ドイツ」のロシアの国家プロパガンダを推奨している。」
「ガンザーは、科学者がある時期から極右と関わるようになったというようなケースではなく、ガンザーは最初から筋金入りの陰謀思想家であり、極右に進んで協力し、コンテンツを提供した。彼の偽情報とプロパガンダは、同時に彼のビジネスモデルであり、彼は陰謀論的な物語の流通によって生きているのである。彼の研究所は、シュネルローダのクビチェクのヤギ小屋と同じように、科学機関とは言い難い。ガンザーは、ドイツ語圏で最も影響力があり、広範囲に及ぶ陰謀思想家の一人となった。彼が語るのは、無害で狂った話ではなく、危険で極端な右翼思想の構成要素であり、帝国市民、ネオナチ、ラテラルシンカーを動かし、合理的で民主的な言説から、暗い陰謀のパラレルワールドに人々を引きずり込むものである。」(Google翻訳)
ウクライナの非ナチ化を掲げて戦争を仕掛けたロシアを擁護するために、極右、ネオナチとの深い繋がりがあるガンザー氏の分析(?)を引用するってどうなん?笑
遠藤名誉教授のコラムの締めくくり
"私ごときものが主張しても、日本政府は「聞く耳を持たない」かもしれないが、しかしスイス平和エネルギー研究所所長の主張やオリバー・ストーンが描いた映画であるなら、信用してくれるのではないだろうか。"
いやいや、ダニエル・ガンザー、オリバー・ストーンを信用に値する人物だと評価することで、あなた益々信用されなくなりますが…
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