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渡邊亜萌 個展「人間らしさを守る人間の会」

美学校で「中ザワヒデキ文献研究」や「動物 -反人間中心主義のアートはありえるか」を受講した渡邊亜萌さんが「人間らしさを守る人間の会」という個展を開催します。

概要がなくどのような展示か不明ですが、先回の個展「強いAI」が参考になるかもしれません。平間貴大さんがレポートしています。

先の個展で渡邊さんは強いAI=汎用型人工知能が形になったロボットが、人間と同じく労働に従事し、搾取され、あるいはミスをしてしまうことからユーモラスに見え、驚異というより人間らしく見える姿を描きました。「人間らしさを守る」とはそのような人間らしいロボットを前にアイデンティティが脅かされた人間がテーマのように見えます。
しかしそのような意図は表層かもしれません。というのも「強いAI」は、上記のような意図が読み取れる味わい深くユーモラスに見える絵というだけでなく、現在進行系の社会問題や自身の問題を潜ませ、さらには美術史上のテクニックを使い作り上げた作品であって、いくつかコンセプトがレイヤーとして存在し、深く読み解くことができる内容だったからです。

展示期間が短く、開廊時間が日曜が13時~、他が16時~ですので訪問される方はお気をつけください。


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渡邊亜萌(Twitter: @amoe15821971)
1993年、神奈川県生まれ。
明治大学文学部卒。
2018-2019年度 美学校『中ザワヒデキ文献研究』受講
2020年度 美学校『動物 -反人間中心主義のアートはありえるか』受講
2020年 個展『強いAI』@美学校スタジオ

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会期:
2021年12月3日(金)〜12月6日(月)

時間:
12/3(金)16:00~21:00
12/4(土)16:00~21:00
12/5(日)13:00~20:00
12/6(月)16:00~21:00

会場:
美学校 スタジオ
東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)

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渡邊亜萌さんはレビューとレポートでいくつかイラスト入り記事を書いています。