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男性にも伝われ!出産こんなに痛いんだ

わが子は39週の検診の日の午後に生まれた。出産時のレポはまああまり面白くないので、さらっと書くとして、後半に産んでるときに感じた痛みについて忘れないうちに書いておこうと思う。

*後半ちょっと下品です。

もうあと数日もないよ(39週午前)

39週の内診は午前中、夫といった。夫の前での内診はなかなか変な感じだ。もちろん助産師さんはうまく隠してはくれるけれど。夫は横で少しウキウキドギマギしていた。チェリーか、と内心突っ込んだ。ちなみに子宮口は指2本分、4㎝くらい開いていると言われた。なぜわかる、すごすぎる。

出戻り出産(39週午後)

検診後ランチを済ませ家に帰るとおなかの痛みが結構来ていた。前駆陣痛かとも思ったが、話ができないくらい痛くなったので産院に電話して助産院に向かった。タクシーに乗ったが、シートベルトをする余裕はなかった。車の振動さえも痛い。夫がシートベルトを締めろと言ってきたが殺意さえ芽生えた。

産院についたときには子宮口が7㎝といわれた。10㎝になると赤ちゃんが生まれるという知識はあったため、案外すぐかもしれないぞ、とは思った。

そんなこんなで初産ではあるが産院到着後約3時間でわが子が生まれてきた。こんなにすぐに生まれるのであれば、午前の検診の後家に帰らなければよかった、とタクシー代を後悔した。

3つの痛み

3時間で割とスっポーンと産んだわけだが、お産の痛みは死ぬほどのものであった。下に私が感じた痛みについて3つに分け、男性陣にも伝わるように無理くり例えを用いて書いてみる。

まず1つ目は分娩第一期、陣痛の痛み。お産スタートであり、ここがお産の中でも長い。陣痛の始まりは重い生理痛のような感じ。生理痛の経験のない男性向けにいうとするならばゴルフクラブで軽く下腹部を一打ちされ続ける感じだ。子宮打ちっぱなし、といったところだ。陣痛始めのほうは、痛みが引いている間は割と平静でいられる。 しかし次第に、軽く振っていたゴルフクラブが極重鉄パイプに代わり、本気で下腹部を襲ってくる徐々にまともに会話ができなくなってくる。                                  

陣痛の”波”とよく言われるが、まさに波のようにじわじわっと下腹部全体を襲い、スーッと引いていく。痛みが襲っている間は動けないため、波が引き始めた瞬間からすぐに行動し始めるのがベストだと思った。

次に分娩第二期陣痛の先の、赤ちゃんが最後に出てくるときの痛み。このころになると面白いことに赤ちゃんが肛門のほう(正しくはおまたのほうだが)に近づいてきているのがわかるのだ。この時の感覚としてはとにかく大きな大きな便が出てくる感じ。いきんでトツキトオカの便秘分を出すのである。この時おそらく多くの人が痛みの感覚の原因が便意なのか赤ちゃんなのかわからなくなり不安になる。助産師さん曰くもうこの段階になると肛門は赤子に押しつぶされており、便など出てくる余裕がない、とのことだ。つまり便ではなくわが子なのだ。

助産院での出産は”気持ち”かった、という話をちらほら聞くことがあるが、おそらくこのトツキトオカ分を自力で出した感覚が”気持ちい”につながっているのではないか、と推測する(下品失礼)。

3つ目は会陰を伸ばす痛み。これは上の二つと違い、自身の外側からの痛みでありなんとも痛い。病院では切ってしまう(裂け防止)のだが、助産院では助産師さんがオイルを駆使し思いっきり伸ばす。指1本分くらいのサイズのものを最終的には赤ちゃんの頭分伸ばすのである。信じられない。強いて男性向けに例えるとするならば、ペニスの割れ目に釘を刺し、次にとがった鉛筆を刺し、だんだんと太いものを刺し割れ目を極限まで広げていく感じとしてほしい。最終的にはそこからわが子が出てくるのだ。想像するだけで痛いはずだ。


出産の痛みは鼻からスイカというが、そんな綺麗なものではない。正しくはお尻から大根である。まさに規格外であり、改めて出産は命懸けだと思っていただけるのではないだろうか。

にゅるっとしたわが子

上記の3つの痛みを乗り越え、数時間、下手したら数十時間、数日かけわが子に会える、というわけだ。しかしドラマで見るような”やっと会えたね...(感涙)”みたいな思いは私は1割くらいで、にゅるにゅるしたわが子を見、”え、こんな精巧な生命体が私のおなかにいたの”とぎょっとしたのを覚えている。

母になったという意識が芽生えてきたのは産後数カ月たってからである。


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