スペインの画家メモ:ホアキン・ソローリャ

ソローリャ美術館のnoteではホアキン・ソローリャについて書ききれなかったのでここで彼についてもう少し詳しく調べたことを書いていきたい。

ホアキン・ソローリャは1863年にスペイン・バレンシアに生まれた。幼いころに当時流行していたコレラで両親を亡くし、鍵職人であった叔父夫婦に育てられる。ソローリャも鍵づくりを学んだが、叔父が彼の芸術的才能に気づくと、バレンシアの美術学校の夜間クラスで絵画を学ばせた。1881年(18歳)のときマドリードの展覧会に出品する。翌年マドリードにやってきてプラド美術館でベラスケスをはじめとする伝統的なスペイン絵画を学ぶ。奨学金を得て、ローマで絵を学ぶことになるが、1885年の画家である友人Pedro Gilとともにパリを訪れ、はじめの学期をそこで過ごし、印象派の絵画に出会う。その後ローマに行き、絵の学びを終える。1888年に若いころからの恋人であったClotildeと結婚した。彼女の父親はバレンシアの重要な写真家であったため、彼自身も写真への造詣を深めていった。この写真との結びつきは彼の絵画にもみられ、しばし写真的な効果が使われている。結婚後1年イタリアで暮らし、1889年にスペイン・マドリードに戻る。1894年にふたたびパリを旅し、そこでルミニスモ(光彩主義)とよばれる彼独自の画風を確立させる。このころから自然光の中で、地中海とそこに暮らす人々の日常風景を描くようになる。1900年にTriste herencia(悲しい遺産)という絵をもってパリで開かれた国際コンテストでグランプリを受賞した。

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