見出し画像

「誰もが舞台でお話を作れる」そんな世界を目指してみたライブ

こんにちはの挨拶から

こんにちは。
コメディアンのごどうです。

著者近影


普段は即興でお話を作り、そのお話がお客様の心に届いた場合、とても喜んでいただける。そんなことを生業にしている人間です。

大仰なタイトルで始まりましたが、先月の6月3日に座・高円寺2という大きな会場でとあるライブを行いました。

タイトルは「ごどう寄席即興・座・高円寺」

この文章はそのライブにどんな気持ちを込めて実行したのか、そして、そのライブを行ったことでどんないいことが起こったのか、ぽちぽちと書き記して行くものになります。

気を緩めて読んでいただけますと幸いです。

『1人で何かやってやろう』から始まりました


今回のライブ会場である座・高円寺2は、お笑いライブ通の方や演劇を普段みに行く方には親しみのあるライブ会場だと思います。

王者の風格



収容可能人数は200名超。
備え付けの椅子は映画館のように柔らかな素材のもので、とてもゆったりとした気分でエンタメを楽しむことができます。音響/照明設備など、ソフト面においても本当に素敵な会場です。

そんな素敵な会場なので押さえるのはとても難しいそうです。
しかも今回は6/3の日程、土曜日の開催でしたので普通に取ろうと思ったら半年前ほどに確認しなければ押さえるのは不可能とのこと。

しかし今回、ライブが決まったのは本番の1ヶ月ほど前。
会場使用自体は自分で押さえた訳ではなく、ある知り合いから譲り受けた形でした。

その友はライブやイベントの運営を普段しており、別ライブの会場として座・高円寺を押さえていたそうなのですが、そのライブが出演者の都合で無くなってしまい、ただキャンセルするのも面白くないのでどうですか、という打診。

燃えましたね。

200人以上入る会場の使用権。
少し考えたのちに、「是非使わせてくださいな」という言葉を伝え、今回のライブが始動しました。

最初の構想は完全に僕1人が出演で、全て即興の舞台にしてみよう、という一本槍な考えのみ。
当時はそれで成立するんじゃないかな、という無謀なものでした。

しかし、すぐに不安になり、共に7年ほどコントを作り続けているシルの島野くんに相談。

島野くん近影

そんな彼から「途中で頓挫するのが目に見えているよ」
という端的な言葉をもらい、そうだよね、そりゃそうなんだ。いつだって僕は途中で飽きてしまうんだから。
と考えを改め、出来るだけ多くの人と即興で遊べるようなフォーマットを考え始めました。

今思えばここが分岐点だった気がします。
この時、自分のコメディアンとしての腕磨き以上に、誰かの表現のサポートという分野に大きな興味を持ち始めていた僕にとって、より多くの人が参加することができ、その参加者全員が「あぁ楽しかった!最高の1日だった」と思えることは何よりも価値高いことでした。

ですので、ここから参加する全員が楽しめる即興のコメディーの方法を探り始めることとなりました。

参加者は21名まで増えました

このライブに参加してくれた人はこんな人たちでした。

・ごどう(コントグループ「シル」)
・シマノ(コントグループ「シル」)
・グータン森山
・上牧晏奈(もちもち)
・長山竜一郎(おおぞらモード)
・荻野将太朗(ゼンモンキー)
・村民代表南川
・柳木ガリ(デンコーセッカ)

・jazz pianist:植田響
・freestyle dancer:SHIHO
・週末フォトグラファー:マイキー
・詩人:ヨシダマサムネ
・WEBマーケター:津江陽太
・映像監督:佐藤カイルロバート
・カメラマン:坂本悠馬

・公募で応募してくださった6名

総勢21名。
その中でも一般的なお笑いライブとは大きく異なる参加者がいました。
下記で2パターンご紹介させてください。

※ここからたくさんの本番写真が掲載されております。
その全てを当ライブの出演者である、週末カメラマン:マイキーが撮ってくれました。本当にありがとう!マイキー!
彼の写真は下記インスタのURLから沢山見れます。
https://www.instagram.com/grooovy__m/


1.ミュージシャンやダンサーさん、詩人にカメラマンに映像撮影/編集チームと、本当に多岐にわたる別ジャンルの表現者チーム

詩人のマサムネさん
ダンサーのしほさん
ピアニストの植田さん
素敵な写真を舞台上からも撮ってくれた週末カメラマンのマイキー
撮影チームのつのえくんと坂本くん(もう1人カイルくんも。ここには写ってないけど)


2.完全公募で集まった公募参加チーム

劇団地蔵中毒の小野カズマさん
会社員のひろしさん。コメディーが大変好きなそうで。
ごどうの同級生のみなもさん
みんな一言ずつ自己紹介してくれてます
これまたごどうの同級生のぐっちょ
ミュージシャンのセンチメンタル岡田さん


普通のお笑いライブではご一緒できないような素敵な人ばかり。
このメンバーに加え、ごどうの知り合いで即興が好きな芸人さんたちを基軸にライブは行われました。

写真で振り返ってみようと思います。

ぽつん


最初は1人だった舞台上に、

ズラり


あっという間に人がたくさん出てきて

左から、私、村民、ガリさん、長山、おぎぼー


舞台上でも撮影。
そいでそいで、

ガリさんと上牧


1本目がスタート。
みんなでその場でお題をもらい、全てがその場で生まれていきます。

膝を立てながら微笑む荻野


舞台上は自由です。
体も心も、言動も。
みんな思い思いにお話を作っていきます。

ゲートボール長山


本当に色々な角度から撮ってくれました


グータン森山はそのギタースキルと即興のセンスで、お話中にもかかわらず、演奏まで。
凄すぎます。

すごいぞ森くん!


詩を読むマサムネさん


詩人のマサムネさんがピアノのBGMを浴びながら詩を朗読。
その様子を袖で見守り、詩が読み終わった瞬間に即興コメディースタート。
詩人の方の、「詩」をお題にしてお話を作り出しました。

マサムネさんの詩からコメディーを作っている図



ダンサーのしほさんの踊りと植田さんのピアノがコラボして、即興のミュージカルをやったりもしましたね。

黄色いライトから


照明だってその場で変わります。
照明さんがお話が進むのを横でチェックして、その場で操作してくれているのです。

赤いライトに


最後は全員で即興コメディーを!
公募の人も交えて、全員で作っていきました。

何かをこねる3人
シマノ、みなもさん、ひろしさん、ガリさん

バトンパスのようにお話を渡しあって、最後はどこへ向かうのか。
わからないから面白い。
わからないから、面白い。

最後はマサムネさんのドリブル

こんな夜が2023年6月3日にありました。
人生で大切な指針の一つに、その日が終わる瞬間、「今日死んでもいいかもしれない」と思えるかどうか、というものがあります。

この夜の終わり、1人で電車に乗っている時に、そう思いました。

プロフェッショナルだけではなく、誰でも舞台上に上がることができ、全員で即興でお話を作り上げることができる

とてもすごいことだと思います。
こんな1日があるなら人生も捨てたもんじゃないと、思いました。

終わりに一言


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

コメディアンのごどうが作れるものとして、最上のものだったと思います。
併せて、こんなライブがまたやれるよう、精進していきたいと思います。

ここからは告知です。
2つあります。

1.このライブの映像配信が決定しました!


当日、定点カメラで撮影したものと、映像チームが舞台上から、舞台下から、色々な方向で撮ってくれた映像をミックスした編集映像になります。

この映像を下記情報で配信スタートする予定です。
是非、手に取っていただけますと幸いです。

○タイトル
ごどう寄席即興・座・高円寺[配信チケット]

○映像内容
2023年6月3日に座・高円寺2を会場に行われた、「ごどう寄席即興・座・高円寺」。
NYでのコメディ修行を経て、日々新しい笑いの創造と即興の可能性に挑み続けるごどうが、今回はまた新しい仲間たちを迎え、一夜限りのコメディを即興しました。
そんな「ごどう寄席即興・座・高円寺」を定点カメラと手持ちカメラで収録し、編集した配信映像となります。

○出演者
・ごどう(コントグループ「シル」)
・シマノ(コントグループ「シル」)
・グータン森山
・上牧晏奈(もちもち)
・長山竜一郎(おおぞらモード)
・荻野将太朗(ゼンモンキー)
・村民代表南川
・柳木ガリ(デンコーセッカ)

・jazz pianist:植田響
・freestyle dancer:SHIHO
・週末フォトグラファー:マイキー
・詩人:ヨシダマサムネ
・WEBマーケター:津江陽太
・映像監督:佐藤カイルロバート
・カメラマン:坂本悠馬

・公募参加6名

○販売期間
2023/7/12(水) 12:00 〜 2023/7/31(月) 23:59

○お値段
1000円
(各種電子決済にて承っております)

○販売URL
https://teket.jp/7281/24743

2.2023年7月29日(土)に上記ライブのミニ版ライブを行うことにしました

タイトルは
『ごどう寄席 即興SOYPOY場所』

ごどうが仲間と下北沢で運営している舞台付きのBARスペース、SOYPOYを舞台に全編即興でライブを行います。

こちらも出演者は芸人だけではなく、ピアノの生演奏と共に即興を繰り広げる予定です。
さらに、当ライブでも公募枠を設けました。
共に出演してくださる方を若干名募集しております。

お話と表現を愛する素敵な方と出会えたらとても嬉しいです。
ご応募お待ちしております。

-------------------------------------
【ごどう寄席 『即興SOYPOY場所』】
【日付】2023/7/29(土)
【時間】開場19:30 開演20:00(終演予定21:30)
【場所】下北沢「SOY-POY」
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目30−10 重宗ビル 3F
↓お店のHP↓
https://yosemic.com/5-1
【チケット料金】1500円+1ドリンク(途中入退場可能)
【出演】
ごどう(シル)
シマノ(シル)
八坂(シル/大豆デンキュー)
古沢(シル/大豆デンキュー)
丸山(シル/大豆デンキュー)
野津(シル)
上牧晏奈(もちもち)
村民代表南川
おおぞらモード長山
グータン森山
原田和真

センチメンタル岡田(ピアノ演奏)

公募で募った出演者(若干名予定)

■予約URL
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScyg0xaVk1KB3XhLghv8U0SZLq9Ill61TNwjwilFLeSj8hTRw/viewform?usp=sharing

■当日出演公募用URL
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScU96iDii7NNJeKjqoHUX60F7rHEJqtz0pe1fQuKRo678tEnQ/viewform?usp=sharing
-------------------------------------

上記2つ、是非是非心を配ってくださいますと幸いです。

表現は自由なもので、誰も侵害できない、人間に残された最後の無垢な領域だと思います。
そこには年齢、国籍、性別、宗教観の有無、その他諸々、何も干渉できないはずです。

安心して、自分の思いの丈を表現することができる空間がもっともっと増えるよう、活動を続けていこうと思います。

みなさんも、表現と共に!
may the expression be with you

この言葉に尽きます

エンドロール


○ごどう寄席即興・座・高円寺

○プログラム
2023年6月3日に座・高円寺2を会場に行われた、「ごどう寄席即興・座・高円寺」。
NYでのコメディ修行を経て、日々新しい笑いの創造と即興の可能性に挑み続けるごどうが、今回はまた新しい仲間たちを迎え、一夜限りのコメディを即興しました。

○出演
・ごどう(コントグループ「シル」)
・シマノ(コントグループ「シル」)
・グータン森山
・上牧晏奈(もちもち)
・長山竜一郎(おおぞらモード)
・荻野将太朗(ゼンモンキー)
・村民代表南川
・柳木ガリ(デンコーセッカ)

・jazz pianist:植田響
・freestyle dancer:SHIHO
・週末フォトグラファー:マイキー
・詩人:ヨシダマサムネ
・WEBマーケター:津江陽太
・映像監督:佐藤カイルロバート
・カメラマン:坂本悠馬

スタッフ
・制作:横澤コウスケ
・制作/受付統括:森純子
・音響操作:大嵜逸生
・照明操作:平野みくてぃ(Second Circle)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?