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まんがを描いていたら首をいわしたので描き方を丸ごと変えてみる


ボウリングの玉を小指で支えている状態なので、いつガクッといって手術になってもおかしくないですよ。

お医者さんはそう言って、安静、と電子カルテに書きこんだ。今までの姿勢のままでやるのなら、仕事を続けるのは無理とのこと。
首を回してもダメ、肘を持ち上げて重みが肩にかかるのもダメ、痛みがあるうちは安静。

わたしは途方にくれた。

2018年の3月末、いつもどおりまんがの進捗は遅れていて、わたしはかなりいそぎめの1日10ページペースでペン入れをしていた。ペン入れ、というのはまんが用語で、絵を印刷できる状態の黒い(主に黒い)線で描くことだ。清書とか本番とかそういったもので、そこで描いた線を人に見せる。

ちょっと前から、歩いていると肩から腕がもげそうになるな、と思っていた。あと、利き手である右手の肘から下、小指と薬指がなんとなくしびれている。そのせいで無意識に手を振ってしまい、壁にぶつけたり人にぶつけたりしていた。

ただの使い過ぎだろう。1ヶ月に100枚くらい仕事のまんが原稿を描いている。楽しみも絵を描いたりまんがを描くことだから、休むと言っては絵を描いている。手も腕も疲れて当たり前だ。あまり気にしていなかった。

しかし追い込みに入ったわたしの腕が言うことを聞かない。腕がもげそうに痛いし、しびれた小指が手を支えきれず線がぶれ、何度も描きなおしになる。描きなおせばなおすだけ痛みは増すし、とうとう腕を抱え込んだまま動けなくなった。

痛みで動けなくなる前は、とにかく飛び散るように吹き出る鼻血に難儀していた。ストレスがかかったり疲労が強くなってくると唐突に鼻血が出るのだ。首を左右に振るだけでも出る。飛び散る鼻血が出た後は体調が悪くなって、まんがを描けなくなるので、原稿の進捗はギリギリだった。

描けないけど休めない、けどこれでは描けない。わたしは休むことにして、朝イチの病院の予約をとった。
そして診察を受け、「(その姿勢を続けるなら)もう描いちゃダメ」と言われたのだった。

長くなったのでつづく
次は、まんがを描くときのわたしの変な姿勢について。

健康第一 首をやり、開腹手術をして、また検査で引っかかったり風邪をひいたりで、なにはともあれ健康がほしい! サポートいただきましたらこつこつ体力づくりするために使わせてもらいますね。ありがとうございます!