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1万字以上で語るギンコ・ビローバで分かる樋口円香 行き過ぎた妄想と解釈 前編 ~シナリオとシンボル~
G.R.A.D編も追加されますます樋口円香って言う人物が深みがでてきて整理したいとおもい書き上げる。今回はギンコ・ビローバと言う樹木の性質や確認されている歴史などを掘り下げ樋口円香にあてはめようということをしていこうと思う。
まず順序とは別に2020年に追加された限定P-SSR『ギンコビローバ樋口円香』のシナリオから振り返っていく。本当はギンコ・ビーロバの事をまず触れたいがそもそもこのカードから生まれた解釈なので順番が少し違うと思うがご了承を。
また、シナリオ全て書いていくとメンタルと時間、モチべが減っていくので書きたい部分だけ書いていく。カード自体を持っていなくてもなんとなく分かるようにしていたいと思っているが伝えきれない場合があるので出来れば誰かがコミュ動画あげていると思うので見ながらがいいと思う。(というかシナリオ動画ってそもそもあげていいのかよく分かりません深く触れないでください)
※また長文予定ですので見やすいように改行や噛み砕いた表現を多用しますが目次などを活用してください。
前提とシナリオの簡単なおさらい
そもそもギンコ・ビローバっていうのはイチョウ(銀杏)のこと。春に開花するので春の木と思わせる一方、歳時記での季語は秋でかなりややこしいさもある木。しかも生きた化石+中国から日本にきてそこから海を渡りオランダから世界中に人気ある とかいうキャラ設定だったらモリモリで厨設定すぎる樹木。
シーズン① 囀
Pが耳に残った歌を口ずさみながらマフィンを作っておりそれをいいことに円香が口撃(攻撃)する。
キーワード:「肩書き」「『プロデューサー』みたい」
シーズン② 信
電車で移動中のPと円香は円香の昔のクラスメイトの心無い会話をきいてしまう。
キーワード:「代弁者」「あの子の嘘」
シーズン③ 噤
映画の試写会に参加した円香はいい映画だったと関係者に話す。そこから長話になり円香を見送るP(この映画の元ネタとかあるんですかね?映画は良く知らないので知ってる人いたら教えてください)
キーワード:「言葉」「返事はできない」「大切なものほど話さない」
シーズン④ 偽
オーディションを受けるアイドルに言葉をかける円香、「願いは叶う」などと言葉をかけるが・・・。
キーワード:「願い」「素の自分」「言葉に誠実」「アイドルだから薄手」「身を守るために暖かい服」
ここまでのまとめ
シナリオを見ると円香は大切なものほど話したがらず返事もしたくないというが、だからといって勝手に気持ちの代弁や嫌な嘘は嫌がる。また、言葉に誠実でありたいと思うと同時に本当の事を話したくないのに素の自分や薄手で風などに晒されること強要されるアイドルという2つの矛盾を円香自身が葛藤しているのかもしれない。と思わせるいいコミュ。
なぜイチョウ?なんでそもそも秋?
カード名・イラスト・演出をみるとイチョウの葉がメインです。それほどイチョウを引き出したかったのか、それとも秋を表現したかったのか、どちらもってこともあります。
①秋を表現したかった場合
考えられるのは秋という季節が四季の中でも2面性を持つからです。みなさんは秋といったら読書の秋とか食欲の秋とか暑い夏が過ぎ活発になりはじめ豊かになる、いわゆる豊穣の秋を思い浮かべる人が多いと思う。でも春、夏が過ぎ色鮮やかだった木々や花たちは色を無くしていき枯れはじめ寂しさと冬が向かってくるという哀愁の秋とも取れる2面性がある季節。
ただの何もない日々がアイドルになってこれから豊かな日々を過ごす代わりに学生という青春がなくなっていくという寂しさを表現したいから秋という季節を選んだらエモい。だけどこれじゃイチョウじゃなくてもいい。
②イチョウを選んだ理由
イチョウじゃなくても秋を表現して円香っぽいのはたくさんあります。
それっぽいリスト
・秋明菊 花言葉:薄れゆく愛、淡い想い
・ホトトギス 花言葉:秘めた意思
・クレマチス 花言葉:精神の美、策略
・モミジ(紅葉)花言葉:美しい変化、遠慮、隠栖、隠退、大切な思い出、非凡な才能、自制。
あげたらキリがありません。多くの花言葉や季語がある日本で親しみあるイチョウを選んだ理由を探っていく。
目立つ多くの人の意見と解釈
ある程度ほかの人の考察をなめる程度に見た結果
・ゲーテの『銀杏の葉』を暗に表現している。
ここらへんが目立ちました。
Pと円香はお互いに自己評価が低い似た者同士。しかしアプローチや態度など異なっておりギンコ・ビローバのビローバ(biloba)はふたつに浅く割れた葉という意味からかけている。
こういったことが言いたいという意見が多く見れました。
コミュを見れば分かりますがPは事務所のアイドルに円香は非特定のアイドルに同じような言葉を投げかけています。そういった点から似ていると確かに読み取ることができる。
True end 銀
事務所に戻る途中の会話でいつもどおり?の会話を繰り広げるが最後の最後で一気にPたちを悩ませるテキストがでてくる。
『ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに』あまりにも強い言葉で初見のときドキッとした人も多いはず注目すべきはこれはPに直接伝えてないことである。
これまでのシナリオや円香のこれまでの言葉から本心は口に出さないようにしている円香が口ださずに思ったことからこれは願望で本心と読み取れる。
期待を背負うことや身の程を知ることが怖いなど他人の評価や自身の限界を気にしていた円香。彼女自身が自己の可能性やアイデンティティを知ることに恐れていたが、それが身近に同じような似た人物がいるというのはアイデンティティの崩壊につながってしまう。コミュであえてPをピックアップしており、それを円香が真似をしているのか元々優しい言葉を投げかけられる子なのかは分かりませんがスーツを着たPとアイドルという皮をかぶった円香は同じ良い人なのだ。
また、そのゲーテの詩は不倫相手におくったものですが円香に恋愛感情がないことが分かる。ゲーテはイチョウの葉は2枚の葉が一つになった為、切れ込みがあるんだと思い詩を送っています。 「ニつの存在が一つに結ばれる」そんなラブレターですが円香はそれを「引き裂かれてしまえ」と言っています。1枚と葉として自立したい円香は恋愛感情ではなく、いつか本当の意味で自立して別になりたいと願うのだろう。また矛盾を抱えてる円香は二つに別れたいと思うのかもしれない。
もしかして隠れている裏テーマ
このカードシナリオは確かに『ゲーテの詩』だとおもっている。しかしそれは点で捕らえてる場合のみだ。G.R.A.Dを読み樋口円香をというアイドルを当てはめただけで人物像という線や流れで捕らえてない。『イチョウの葉』ではなくわざわざ種名の『ギンコビローバ』を選んだ以上、イチョウそのものの歴史や進化の過程にヒントがあり樋口円香というアイドル像がわかるのでは?そう思った私はイチョウそのものを勉強することにした。
私は『イチョウ 奇跡の2億年史: 生き残った最古の樹木の物語』を手に取った。(なんでこの考察が今更なのはこれのせいと言っても過言じゃない。)
なんといっても総数438ページで付録や原注、参考文献のページを除くと346ページ。これを読み解くのはかなり時間かかるが、一人の人物を知るには短い。この本には銀杏の歴史から人類の関わり方となにまで書いてある。
イチョウの性質などを深く掘り下げるのは後編にしておこう。今回は簡単に触りの部分を書きとどめておく。次の記事も呼んでもらう為に小出しにしたいとかそういうのは一切ない。あまり長くなっても読み疲れするという私の配慮だ。
詩だけじゃなくイチョウというシンボルを掘り下げる
イチョウという植物はゲーテだけではなく人類の心のよりどころになっている。
原爆の被爆樹木 イチョウ
『先の大戦で落とされた原爆の熱戦や熱風を耐え抜き今も生き長らえたイチョウは県民や国民にとって心のよりどころになっている』
9.11のシンボルツリー イチョウ
『ビルのがれきに埋もれたイチョウは焼け焦げ枝もなくなり根もボロボロになっても緑色の新芽が芽吹いた力強い生命力はアメリカ国民に愛されている』
ここから分かる通り『大いなる破壊と人類のシンボルになっている木』で唯一無二でありサバイバル精神という一言がふさわしい樹木になってる。
上記では一つの葉として自立したいから引き裂かれてしまえばいいと言ったが
Pとして人としてすばらしいお手本(シンボル)のようなものを否定したい。そうすることでアイドルという笑っておけばなんとかなる愛される存在(シンボル)そのものを否定したい円香の心の現れともとれる。片方かもしれないし両方の意味かもしれない。どちらかはもし引き裂かれたら分かるだろう。
イラストのここがいつもと違う。なぜ?
上記のイラストの差が分かるだろうか。
自分は上の見上げてる円香がかなり幼い印象を受ける。下の後からすぐに追加されたシナリオカード『Untitle』までに成長したと言われればそうなのだが明らかに丸みがあるように見れる。これは演出を見れば分かるのだが落葉したイチョウが再び風で舞い上がっている「冷たい、風」とともに。
これはイチョウと円香が成長しているという証。イチョウは例外もあるが、少し寒冷な気温を好む樹木だ。つまり上のカードは冷たい風でこれから良く育ち、成長する条件がそろったとも言え、これから成長しかないと案じさせる為にあえて幼くしたのかもしれない。
またカードも夕方や夜、秋や冬などいわゆる涼しげな風景があるカードがほとんどだ。カードで示唆していたのなら偶然の一致にしてもすごいことだ。また次のSSRが何なのか分からないがクリスマスに限定できたら確信犯と個人的に予想する。でも水着とか見たいので外れてほしい
今回は『ギンコ・ビローバ 樋口円香』を振り返ったので前編はここまでにしておく、後編ではもっとイチョウのことを取り上げ、個人的に気になった部分を書いていく。ここまで読んで気に入ったら是非後編も待っていたり読んでほしい。
参考文献・資料
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