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東海学生AWARD2023 若手メンターとして振り返って思うこと

11月19日(日)に開催された第6回目となる東海学生AWARDが無事閉幕!
当日は300名の会場を埋め尽くす来場者に来ていただき、ありがとうございました。このnoteは、私目線のアワードストーリーをまとめたものです。



▶︎東海学生AWARDとは?

東海学生AWARD2023のテーマは「こえていけ!」

2018 年より開催、キャリア教育や若者⽀援をしている東海のNPO団体と協⼒しながら、東海の若者がチャレンジできる環境や⽣態系作りを⽬指して取り組んでいます。

▶︎プレスリリース

▶︎当日の様子


▶︎約2ヶ月間の本気プログラム

プレゼンターとして挑戦を決めた高校生から大学院生までの若者たちは、合宿から始まり、合宿で終わる濃密なプログラムを経て当日を迎えます。
この2ヶ月間のために、事前に学生実行委員会が発足し、学生が主体となって運営を行うのも特徴です。これまでプレゼンターを経験したOB/OGが活躍しています。

キックオフ合宿は、毎年美浜少年自然の家!朝から夜までたくさんの対話を重ねます
メンターと一緒に自分のプロジェクトをブラッシュアップしていきます

9/30(土) キックオフ合宿1日目
10/1(日) キックオフ合宿2日目
10/8(日) プロジェクトBU会①
10/13(金)プロジェクトBU会②
10/19(木)プロジェクトBU会③
10/28(土)プロジェクトBU会ロング④
11/4(土)23:59プロジェクトシート締切
11/6(月) ファイナリスト発表
11/10(金)プレゼンBU会①
11/14(火)プレゼンBU会②
11/18(土)瀬戸直前合宿
11/19(日)東海学生アワード本番

2023年の東海学生AWARDスケジュール
(今年は全出席!できました)

▶︎「三塩ゼミ」メンターとして若者たちと向き合う日々

2021年から若手メンターによるゼミ制度が始まり、東海地方で活動する自営業の若手が集まりました。

私にとって3年目の今年のゼミのテーマは「アクション・行動力」。
これまで沢山の若者たちと関わる中で、もやもや悩んだり、立ち止まっている姿を何度も見てきました。

もちろん考えて、悩んで生きていくのが人生。
しかし、このアワードはたった2ヶ月だけ。

悩みながらも行動し、諦めず動き続けたプレゼンターが大きく成長していく姿をみて、今年のテーマを決めました。

ゼミにはコーディネーターとバディの作り手が
彼らと共にプレゼンターと向き合う日々

メンターの役割をいただいた3年前は、初めてで悩みながらも試行錯誤する日々でした。「来年はこうしたいな」という振り返りを毎年心に留めていました。

そんな今年の私の目標は「プレゼンターのチャレンジ精神を超えるチャレンジ精神で、アワードに向き合う」ことでした。

メンターとして、メンタリングやブラッシュアップをする時間がたくさんあります。その時間数およそ公式で20時間、個別対応で30〜40時間(当社調べ)。

普段から若い子達の相談を受ける機会はあるのですが、メンタリングやプロジェクトや事業のブラッシュアップは、先輩たちにしてもらう立場がほとんど

だからこそ、私にとっても挑戦の日々だったのです。

▶︎大事なこと①「自分自身が挑戦者であること」

キックオフ合宿は、プレゼンターだけでなく
作り手やメンターたちのキックオフでもあります
(ゼミのコンセプトや思いを伝える三塩)

だからこそ、毎回「修行」の思いで、与えられた時間でどれだけ本人に向き合うことができるのかに挑戦していました。

悩みの本質の理解、プロジェクトにおけるフィードバック、本人がどんな人生を経てこの場に来ているのかという理解。

毎回、決めつけないこと・本人の言葉を引き出すこと・いまこの時のメンタルと最近の様子・プロジェクトの現状の理解を意識していました。

経営者の先輩に相談したり頼ったり、コーチングを本業にしている方のアドバイスをもらったりして、少しずつ自分の型が出来上がってきたと考えています。

もちろん場数やノウハウもたまっていくことで、多い方がいいのではと思います。
しかし、一番重要なのは「自分自身が挑戦者であること」。
私が若い立場であれば、自分が泣きながら挑戦しているのに、挑戦していない大人の声なんか入ってきません。

実際振り返ってみて、自分が19歳で社会復帰してここまで自分なりにキャリアを積み上げてきたのは、仮説を作っては行動するを繰り返し、失敗しながらも進んできたことだと改めて感じました。

現場の情報・人脈やホットな話題は、日々刻々と変化します。
一つの情報取得に数秒と言われるZ世代のみんなが、人生の中で感じたことがプロジェクトに盛り込まれているのであれば、

仕事も活動も新規企画も、立ち止まって対応すべき事柄も同時進行しながら、
若者たちに向き合う

この2ヶ月は特にその意識で、駆け抜けてきた。そう言うとカッコ良すぎるかもしれません。自分のメンタルはブレずにやってこれたのは、頼れる仲間たちがいたからなのです。

▶︎大事なこと②「頼り、頼られる関係をつくる」

2022年三塩ゼミで一緒に駆け抜けた、大学生しのちゃんと高校生まどかちゃん。
普段から交流がある大事な仲間
東海学生アワードの作り手側としても協力しています。

そして三年目だからこそできるようになったことは、「周りとの連携プレイ」です。言葉にすると簡単ですが、この2ヶ月という短期間でどうチームプレイを作り上げるかが大事なことなのです。

「プレゼンターのために」活躍する作り手の若者たち

2023年のゼミのチームプレイはあっぱれでした。
本当にこの4人でやれてよかった。ありがとう!!

ゼミでは、コーディネーターとバディが活躍。
彼らも彼らなりの努力を惜しみませんが、リーダーとしてどうアクションをとるかで、態度や対応が変わります。

アワードを続けてきて、これまで彼らと一人ひとり、交流を持てていたこと。
どんな性格で、どんな活動をしているか知っているからこそ、コミュニケーションを躊躇なく、とることができました。

それは多分彼らにとっても同じで、
問題が起きた時は深夜でも電話をくれたし、
日程調整や状況把握は私から指示されなくてもできたし、
私が相談でてんてこ舞いになっている時はタイミングを見計らって連絡をくれました。

彼らも、彼らの役割を全うすることで成長していく。三人ともマジで成長した。カッコよかった。

シニアメンターや若手メンターと協力
外部の協力者の皆さんもありがとうございました!

毛受さん、白木さん、浅井さんや中村さんなど
いつものシニアメンターがいてくれる信頼感。


若手メンターの他にも、シニアメンターの存在があります。

愛知県の教育関係者なら知らない人はいないであろう毛受さん、全体の統括を行い、ソーシャル文脈で全国で活躍する白木さんなどこんなに実績がある先輩たちが現場にしっかりいてくれるから
私、頑張れたと思います。

若手メンターの河尻さん(右下)
二次エントリー後には「お泊まり会(いったん、おつかれさま会)」を一緒に開催
ゼミを超えた連携がとれたことが今年のひとつの喜び

また、今年は横の連携をつくりたい!と
若手メンターのジーニョさんこと河尻さんとたくさんコミュニケーションをとり、協働企画を連発できました。

ジーニョさん色々巻き込んでごめん!でも、本当にありがとう。

公式のプログラムとは別で
二次エントリー前にゴリゴリ応援会📣を企画

ジーニョさんが米と場所を提供してくれて、私はサポートの学生たちと、みんなの夜食のおにぎりを握り続け🍙、必要とされた時にはメンタリングに入りました。

公式のプログラムは全体の流れが決まっている。

来てもいいし来なくてもいい、
来たら誰と話してもいい、作業してもいい。

こういう自由であったかいサポートもやってみたかったので叶えられて嬉しい。来年は他のメンターとも一緒にやってみたい。

▶︎大事なこと③「越境の後押し」

岡崎市矢作町出身のあすかちゃん!
地元矢作でプロジェクトを考えており
大好きな経営者の先輩へお繋ぎしましたよ

今年のアワードのテーマは「こえていけ」。
越境という言葉も何度も出てきました。

何年も取り組んできたので、
プレゼンターの人柄や、内容をある程度把握できた段階で、
アワード内で誰と話をした方が良いかという判断もできるようになりました。

社会起業については、このメンター。
教育のこのプロジェクトには、前プレゼンター経験者。

作り手側の特徴や得意分野がわかるようになったからこそ、
あの人の話を聞いておいで」「こういう聞き方でこういう話をしておいで」というサポートができるようになりました。

また、プレゼンターを連れて外部の協力者の皆さんに会いにいく機会も今年はたくさん設けることができました。

外国ルーツの子どもたちを対象に日本語教室をひらく長尾さん。
地域経営者として、教育事業にも取り組む中根さん。
LGBTQのGの当事者として活動するシギーさん。

他にも様々な「現場で活躍する大人」との接点づくりに挑戦できました。
ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございます。

思えば、私も大学時代にFacebookで様々な人に連絡をして、世界中に会いに行きました。最初からそんなことできたわけじゃない。親や先生以外に、頼っていいよ!という大人がいることが分かったから、行動できていたんだと思います。

そんな思いがプレゼンターのみんなには伝わっていたら嬉しいです。これからは自分の足で色んな出会いを楽しんで、世界を広げてほしい。

また、普段から色んな方々と関係づくりができていたことや分野によってどんな先進事例があるか、勉強していることが試される場です。日常に戻っても、自らが挑戦者であることを忘れず、動いていたいと思います。

▶︎最後に

三塩ゼミ今年の名前は「ヒャクション」
100回ぐらい臆せずアクションしようぜ!という
思いがつまっています

コロナ禍が明け、日常が戻ってきた今年度。

学生たちが学校に通い、マスク無しでオフラインで対話をし、
出会いと交流を楽しめる日々が、当たり前でないことを噛み締めながら

日々の政治活動、教育活動に取り組んでいます。

私たちの国、日本は戦後復興からここまで立派な先進国となりました。
先人たちの努力のおかげで、現在衣食住に困らない生活を送っている私たちですが、時代はIT化・グローバル化が進み、Society5.0を迎えようとしています。

Society 5.0は・・・
狩猟社会(Society 1.0)農耕社会(同2.0)工業社会(同3.0)情報社会(同4.0)
に続く社会であり、
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合したシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会

第5期科学技術基本計画より


もう既に変わっていること、これからまた変わっていくこと
この時代の変化の中で、私たち社会人だけでなく、未来の担い手たちの生き抜く力を養うことは必要不可欠です。

現代社会の過去と未来、そして今を
しっかりと見つめた時。

見つめるだけでなく、自分の足で現場を見て、人に会って、現状を知ることで社会を解像度高く見渡せる事ができるようになった時。

課題と希望は顕著に現れているのだと感じています。

課題解決も、新たな希望を開花させていくことも
当事者意識を持って活動する人材が大事なのだと常々思っています。

アワードに参加するプレゼンターの若者たちは、
その社会に必要な、大事な卵たちです。

私は、私の役割でベストを尽くす。
いずれ彼らのような次世代に引き継ぐ思いで、これからも挑戦を続けていきます。

2023年11月
三塩菜摘

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