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大嫌いだった剣道

こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。

唐突ですが、あなたは、嫌だなと思って続けていたことが、
今役に立っていると思うことってありますか?

えっ?急に何の話?と思いましたよね。

昨日は節分の話をしましたが、
節分と言えば豆まき。
豆まきといえば鬼。

鬼といえば・・・今は、鬼滅の刃を思い浮かべる人多いんじゃないですか?
そうその鬼滅の刃ブームで、剣道を始める人が増えているとかいないとか、そんな記事をみて、大嫌いだった剣道のことを思い出したんです。

実は私、小学2年生から中学三年生まで剣道を習っていました。
ただ、いつのころからか、剣道が大嫌いになり、高校の推薦入学の話も断ったくらいです。
当時、「絶対に、高校では剣道をしたくない!」泣きながらそう両親に訴えました。両親は剣道で行って欲しいと思っていたようですが。
 

私が剣道を嫌いになった理由はいくつかありますが、
中でも、学校から帰っての自宅での稽古(練習)だったように思います。

 私には弟がいます。 
この弟の稽古に、私は小中学生の頃つき合わされていました。
「付き合わされていた」と言っているところから、やりたくなかった感が伝わるでしょう(笑)

稽古で教えていたのは私の父です。
剣道未経験者にもかかわらず、的確なアドバイスと稽古で弟はメキメキと才能を伸ばして行きました。
 
怖い父の前に「稽古はイヤだ」と言えずに、中学三年生の頃には、道場の稽古もさぼることも増えました。
あるとき、稽古に遅れて行った時、もたもたしている私に父が近づいてきて竹刀で私の胸部を突き、そのまま後ろに飛ばされたなんてこともありました(^^;)
 
「剣道なんて、絶対にイヤだ!!!!!」
 
そんな心の叫びと共にすっかり離れてしまった剣道ですが、
なぜか、今になってその良さや有り難さを感じてるんです。

それは、話すことにもつながることが多いからです。
剣道のおかげで、体全体を使っての声の出し方が自然に身についていました。
声がいいねとよく褒められますが、剣道のおかげかもしれません。

ちなみに、剣道は、打突。いわゆる、面やコテ、胴などを打った瞬間に声を出します。声を出して打つと、その瞬間に、しっかりと力が入るんです。しかも、腹筋を使ったいい声が出ます。

例えばあなたも、重たいものを持ち上げる時に、
「よいしょっ!」と言ったりしませんか?
声を出すと言うことと、力が出るって、実はつながっているんですよ。

他にも、間の取り方や目線の送り方など、
話すことにも繋がることが、本当にたくさんあります。
 
さらには、剣道の精神性です。
剣道は「剣の理法の修練による人間形成の道である。」と言われます。
黙想をして心を落着かせたり、稽古前後や試合前後もそうですが礼に始まり礼に終わります。
 今思い返せば、当時は分からなかった(イヤで気づけなかった)多くの学びをもらっていたんですよね。

あなたは、いやでも続けてよかったことってありますか?

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