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短所が長所だと気づくと人生は変わる

前回に続き「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル」で、司会をしながら感じた学びについてです。

今回は、葉っぱ切り絵アーティストのリトさんです。
トークショーでお話を伺いました。
会場には、リトさんの作品展示のコーナーもあり、私は立ち止まって見入ってしまいました。

まずはリトさんの作品をご紹介。
葉っぱに切り込みを入れて作るリトさん独特の世界は、日本だけではなく海外でも驚きを持って取り上げられています。

リトさんの作品展示
このような展示が3コーナーありました
上が実際の葉っぱの切り絵・下は切り絵を空に透かした写真でこれもまた作品
葉っぱ切り絵の繊細さがわかります


この世界、すごくないですか?
小さな葉っぱの中に物語が詰まっているリトさんの作品には、さまざまなこだわりがあり、その一つが、手で持って1枚の絵として立つということです。絵は全て繋がっていて、少し間違うと切れてしまいそうな細い細い線ですが、それでも写真のように手で持った時に、1つの世界が立つように作っているんだそうです。

リトさんは、1986年生まれの神奈川県ご出身。今回の横浜でのイベントでの出演は、とても楽しみにされていました。
社会人になって働き始めたもののいつも同じことで注意をされ転職をし、「自分は他の人とは違うんだな」と思っていたんだそうです。その後、病院でADHDと診断を受け、それからリトさんは一つのことに集中する自分のADHDの特性を生かして、アートの世界にチャレンジされました。最初は、絵を描いていたリトさんですが、他の人がやっていないことをしたいという思いで、今の葉っぱ切り絵に辿り着かれました。しかも独学!

私がお話を伺いながら感じたのは、リトさんは「いまより良くして行こう!」「新しいことに挑戦して行こう!」そんな気持ちが強い人だなということです。そして何より「自分らしい道を切り開いて行く力が強い人」ということです。
アートの世界にチャレンジするときは、生きる道を必死で探す中で出会ったそうです。そしてその後も、他の誰もがやっていないことということで葉っぱ切り絵を始め、独学で試行錯誤しながら、今の作品を作り上げていらっしゃいます。
葉っぱの種類も薄くても厚くても作品にはできずあれこれ試したり、作中の動物も、最初は描きやすいものから始め、徐々に細かい線のある動物が増えて行ったんだそうです。


トークショーの様子:横浜の街をテーマにした作品について

「失敗することはないんですか?」と伺うと、「何度も失敗していますよ。失敗しながら次に生かしています。今は、失敗していないように見せる方法も身につけてきました。」と笑いながらも、失敗を失敗に見せないエピソードも教えてくれました。(そのエピソードはここでは秘密にしておきます。)
失敗を成功に導く前向きな姿勢のリトさんです。
何より「自分の作品を見てくれた人が喜んでくれるのがうれしい。だからもっと喜んでもらえるように作品を作っていきたい。」とおっしゃっていて、いつもこれから先のことを考えていらっしゃいました。

私はマイナス思考の人なので「自分の欠点をなおす」という考え方をしがちです。例えば、集中力散漫、飽き性、おせっかい焼きなどなど、上げればキリがありません。なので、集中するようにジッとすることを身につけたり、おせっかいもしないように心がけたりしています。飽き性だけは、なかなかこれがどうして・・・
けれど、この言葉を長所に置き換えると「集中力散漫→好奇心旺盛」「飽き性→興味の幅が広い」「おせっかい焼き→面倒見が良い」という感じになるんでしょうか。
余談ですが、好奇心旺盛で思い出す私の子供の頃のエピソードは、1日に2度同じデパートで迷子になったこと。1度、迷子で捕まって迷子センターで預かってもらっていたのに、またすぐに迷子になるという強者だったようです。多分、私自身は「自分が迷子」という意識はなく、単に気になったものを見に行っていただけだと思うんです。そしてその傾向は今もそのまま・・・夫と歩いていても、私の目に飛び込んできた情報が気になるとそちらの方へ歩いて行って、気づけば1人。なんていうこともあります。さすがに友達と一緒の時は気をつけますが、心を許している家族だと、そのままの姿が出てしまいます。

と、話が逸れてしまいましたが、リトさんは自分の個性をそのまま受け入れ、そしてそれを力に変えていらっしゃいます。そのお話をそばで聞きながら、自分が短所だと思っていることは、実はとても大切な長所なのだなということです。それをリトさんのように自分の人生に生かして行くには、まずは自分を受け入れること。そしてもっと良くして行こう!新しいことに挑戦しよう!という前向きな心持ちで人生を歩むことが大切なのかなと感じた時間でした。

「短所が長所だと気づくと人生は大きく変わる」
リトさんに教えていただきました。

トークショーの様子

リトさんの葉っぱ切り絵の世界に、私はたくさんの勇気と元気をもらいます。これまでに絵本を3冊出版されていますが、私はその中に出てくる言葉たちも大好きです。これからのリトさんの作品が楽しみです。

リトさんのホームページ
https://lito-leafart.com
リトさんのInstagramでは、随時作品が紹介されています。
https://www.instagram.com/lito_leafart/

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