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相手の話に乗って話を聞くと楽しさの循環が生まれる

久々のnote更新。
とっても貴重な経験をさせていただいたお仕事を書き留めたく、キーボードと向き合っています。

5月3日〜6日まで開催された「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」
今年初開催の日本最大級の園芸フェスティバルです。
今回のメインステージでは、4日間、毎日、5〜6回のプログラムで合計23本のプログラムの司会を担当させていただいただきました。
司会の役割も様々で、その内、トークショー8本、デモンストレーション2本、、開会式・表彰式3本、枠づけ(最初と最後に説明する)10本。各プログラムのインターバルは、概ね30分。その間に、次のステージの出演者と打ち合わせして、本番5分前の前節を終えて本番スタート。
30年近く話す仕事をしていますが、これほど多種多様な司会の役割と本数を一度に経験したのは初めてで、この貴重な経験を残しておきたいと思っています。
司会者としての仕事への振り返りをしながら、私なりに感じた「伝えること」「伝わること」「人との向き合い方」などを書き留めて行きます。

その前に、今回の「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2024」についてですが、全身となるイベントは、横浜ローズウィークのイベント「バラフェスタ」「ローズフェアwith趣味の園芸」の4回のイベントから、今回大きく変わり園芸全般のフェスティバルになりました!
横浜市は、2017年の「全国都市緑化よこはまフェア」開催以来、花と緑にあふれる都市「ガーデンシティ横浜」を推進するリーディングプロジェクトとして、毎年「ガーデンネックレス横浜」を開催しています。横浜を象徴する港の景観とともに、3月下旬〜6月上旬にかけて、サクラにはじまり、チューリップ、バラ、ユリとリレーするように咲き誇る花々が楽しめるプロジェクトです。

今回は、パシフィコ横浜が会場でした。
・日本を代表するデザイナーや人気フラワーアーティストが手がける、
 ここでしか見られないガーデン展示
・最新品種はじめトレンドのバラ50品種が一挙に紹介!
・最新の鉢花・切花約100品種が勢ぞろいし人気投票も開催
・ガーデニングコンテストでは日頃から培ってきたデザイン力、植え付けの技術、
 提案性などを活かした美しい作品がずらりと展示
などなど、本当に楽しく賑やかなイベントになりました。

ウェルカムガーデン
横浜ローズコレクションコーナー
種苗メーカーや生産者の方の展示
左側:ヨコハマ未来創造会議のコーナー


その中で、司会を担当したメインステージでは、4日間、毎日様々なゲストの方が登場し、園芸の楽しさ、育て方のコツやアイディアやヒントなどのトークやデモンストレーションが開催されました。
初日、最初のゲストは、NHK Eテレ「趣味の園芸」でもお馴染みの講師、園芸家 杉井志織さんとのトークショーでした。ここ数年の夏の暑さ。その暑さに負けない一年草10品種をご紹介くださいました。テーマは「一年草で夏に克つ!」なんですが、「克つ」が「勝つ」ではないのは「克服しよう!」という思いが込められています。

右が園芸家の杉井志織さん
写真を見ながら一年草10品種を紹介

杉井さんはメディア出演を含め、お話に慣れていらっしゃるので、1つ質問すればそれに対して的確に端的にお話しくださいます。そういう点では、進行する司会の私の方が大船に乗ったつもりで安心しきりでした。とはいえ、10品種を全て紹介し、その他の内容を30分の時間内に収めることをを考えると、細かなタイムコントロールが必要で、このステージに関しては、それが私の大きな役割だったように思っています。
10品種の紹介は、1品種・1分30秒程度を目安に進めて行くことになっていました。1分30秒って、話しているとあっという間に過ぎる時間なんです。なので、事前におおよその時間を台本に書き入れて、杉井さんのお話をきちんと聞きつつ時計を見て、タイムキープ。本番は無事に時間通りに終えられました。

こういうタイムキープはトークショーではいつも行っているのですが、時間が気になり過ぎて失敗したことが多々あります。例えば、ゲストの話に集中できなくなって話を聞いていなかったり、時間通りに終わらせることが先行して中途半端な内容の聞き出し方になったり、焦って何の質問をしたらいいかわからなくなったり、焦るから言葉に詰まったり、こういうことが往々にしてありました。冷静に進行しているつもりでも、心の中で「アワアワ・バタバタ」
「時間を守らなくては!!」という思いが強すぎて・・・内容を聞けていないという本末転倒なことになるんですよね〜。
けれど、トークショーは「タイムキープ・時間内に終わらせること」が目的ではなく、ゲストが話したいことを気持ち良く話して、そしてそれがお客様にとっても良い話(お客様が聞きたい話)であることが大切なんですよね。


杉井さん監修の著書「らくちんガーデニング12ヶ月の魔法」の紹介

そのためには「ゲスト(相手)の話に乗る」
その流れに乗って話が聞けると、ゲストも楽しいし、お客様も楽しいし、私も楽しい。とっても素敵な楽しい循環になると感じています。

インタビューやトークショーというのは、ゲストと聞き手を観客や視聴者が見ているというトライアングルの関係性なので、日常のコミュニケーションとは少し違う点かもしれません。私たちの日常のコミュニケーションの多くは、それを誰かが見ているわけではないですよね。(会議などは別ですが)
そうやって違うところもあるけれど、日常でも相手の話に乗って話を聞くことを意識すると、思わぬ話が飛び出てきたり、相手の新たな一面が発見できたりすることもあります。何より相手はあなたと話すことが楽しくなって、その楽しさを感じるあなたも楽しくなってさらにコミュニケーションが深まるのではないかな〜と思うのです。

イベント当日、杉井さんがご紹介くださった夏の暑さに強い一年草。
NHK E TV「趣味の園芸」でも紹介されています。
7月まで、月一回「猛暑に勝つ!」シリーズが放送予定です。
趣味の園芸↓
https://www.nhk.jp/p/syumi-engei/ts/WJ9WG8YL24/

趣味の園芸の番組からプレゼントの冊子
ご紹介いただいた一年草
ご紹介いただいた一年草





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