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勝手に!2018年上半期ベスト映画【俳優賞】

 こちらでは作品賞【】に引き続き、俳優賞を発表します。
 なんて、すごく偉そうですが。個人的な趣味が全開となっていますので、ご了承くださいませ。

<主演男優賞>

ティモシー・シャラメ
アーミー・ハマー

 もうこの2人しか考えられないです。特に、ティミー。
 初めて見たときから、私はずっと彼のことばかりを考えて生活している気がします。
 高校時代、気になる先輩のことを考えるように、私はティミーのことばかり考えていた。何回も確かめるように写真を眺めては、ため息をついてふと胸の痛みに気づく。
 これはもう恋以外の何物でもないだろう。
 光が透けそうなほどに白い肌も、チャーミングな笑顔も、照れたときに早口になるところも、自虐交じりのジョークも。とにかくすべてが好きだと思う。
 彼の今後の活躍に期待しかない。

 そして、アーミー。ティミーがあの魅力を引き出せたのはアーミーだけだったのでは。
 彼が演じたオリヴァーは、正直ぶっきらぼうで、人懐っこいように見えて頑ななところもある。とにかく、とらえどころがないのだ。
 それをアーミーは見事に演じ切って、その笑顔と素晴らしいスタイルで世の女性を虜にした。
 大きく口を開けて豪快に笑うところが特にいいな、と思わせてくれる。

 もう、CMBYNにとりつかれておかしいことになりそう。でも、本当に素晴らしいです。
 この2人だからこその空気が作品から漂っていて、2人で作り上げた世界が存在して。それを目にすることが出来た私たちは、すごく恵まれているんだと思えた。

<主演女優賞>

シャーリー・マクレーン
エル・ファニング

 シャーリー・マクレーンの孤独なゴーイングマイウェイぶりには脱帽。こんな風にパワフルに生きれたら楽しいだろうなと思わせてくれた。

 女性は年齢を重ねることに強い抵抗を感じるときがある。私も例にもれず。でも、こういう年の取り方ならしてみたいかもしれない。

 ……なんて、まだまだひよっこな私が言っても説得力はないのかな。

 主演“女優”といっていいのか……トランスジェンダーを演じたエル・ファニングは素晴らしかった。

 まさに、少年という感じ。彼女のほっそりとした身体から丸みが消えていて、サイズの大きいシャツを身にまとっている姿なんかまさに。

 メイクも薄めだったし、なにより自分の身なりに頓着していないといった雰囲気が良かった。筋トレはするけれど、ムダ毛処理はしないというか……。女性的には無駄なものだけど、男性的には気にするところじゃないもんなぁと感動すら覚えた。

 そして、思春期だからこその葛藤。好きな女の子から声をかけられて悶々として、音楽やら映像やらにぶつけていく姿。どうしようもない苛立ちを家族にぶつけてしまう姿が、やっぱりみんな一緒なのだと思えた。

 正直、エル・ファニングに対して何か抱いたことはなかったのだけれど、この映画で彼女への印象が全く変わりました。

 これからの飛躍を考えるだけで胸が躍ります。

<助演男優賞>

オーウェン・ウィルソン

 もともと、私はオーウェンが大好き。その場にいるだけでスクリーンがぱっと華やぐし、何より笑顔がいい。間の抜けた役をしているときが多いけれど、彼が演じているだけで真面目で不器用な人なんだな、なんて思えることもある。

 だから、『ワンダー』も公開を楽しみにしていた。オーウェンが父親を演じるなんて、これほど喜ばしいことはないと思ったから。

 ジュリア・ロバーツ演じるオギ―の母親は、なんだかんだ直情的できれいごとを言っていると感じる場面も多かった。それをきちんと、現実に引き戻してくれていたのがオーウェン演じる父親だ。

「ケンカはダメよ、いやがらせなんて気にしなきゃいいの。」

 そんなのは綺麗事だ。大切だけど、生きていく上ではほとんどといっていいほど役には立たない。

 それをオーウェンが深刻そうでもなく、嫌いなやつはぶっ飛ばせばいいとか言ってのける。こういうところがいいのだ。

 オーウェンの言葉は、いい意味で深刻そうに聞こえない。なんとかなるなって思わせてくれる。

 どっしりと構えて、オギ―への愛情を注ぐ。そんな姿が彼にピッタリの、まさにはまり役だった。

 まぁ、ズーランダーみたいなおバカすぎてどうするの?みたいなオーウェンも大好きなんですけど。

<助演女優賞>
ナオミ・ワッツ

 美しすぎて驚いた。トランスジェンダーの母親というところの葛藤が描かれていた。

 そして、美しいからこそ許される奔放さ。なんだか手元にしまっておきたい感じの女性ってこういう雰囲気なんだろうと思わせてくれる。

 すっとした身体のエルの隣に立つ、ナオミ・ワッツの女らしさよ。

 母親とは思えない色気にあてられてしまう。

 そして、ラストシーン。息子の目から見た母親がスクリーンには映し出される。このときの彼女がまたとんでもなく美しいのである。

 息子にとって、母親はこれだけ魅力がある人なんだなぁ。愛情が互いににじみ出ているのもいい。

 なかなかにハードな内容を乗り越えてのラスト、あぁ美しいなと思わせてくれる。彼女はまさしくその一助になっている。

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 ということで、偏見に偏見を重ねた結果となりました。

 今回は洋画ばかりで、気になる邦画には手が出せなかったのが悲しいところ。

 もっと素晴らしい作品に出会えるように、私自身の間口を広くしていきたいところです。

【ノミネート作品】

2018年の上半期で観た作品※作品名の隣の数字は劇場で観た回数です。

ベイビードライバー(1)※爆音上映会
アバウト・レイ 16歳の決断(1)
あなたの旅立ち、綴ります(1)
グレイテスト・ショーマン(1)
レディ・プレイヤー1(1)
ラッキー(1)
君の名前で僕を呼んで(6)
モーリス 4K (1)
ピーターラビット(1)
デッドプール2 (1)
最初で最後のキス(1)
ワンダー 君は太陽(1)
ファントム・スレッド(1)
ブリグズビー・ベア(1)

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