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SNSだけでどうにかしようとするのはもう辞めませんか?

こんにちは。テテマーチのみしまゆうたです。
SNSマーケの業界で約7年の月日が経ち、年齢ではまだまだ若い方かもしれないですが、SNSの領域でいえばそこそこのキャリアになりました。
(それと同時に社会人7年目になりました。)

僕がこの業界に入った時のSNSの企業活用といえば、Facebookを中心に、攻める企業はTwitterをうまく活用してました。地方は頑張って流行り始めたInstagramでユーザーに投稿をしてもらおうとしてた時でした。

振り返ればSNSの重要性や立ち位置も大きく変わりました。
SNSの活用なんて最後のおまけのおまけくらいの感覚で、企画におけるコアアイデアや全体のコミュニケーション戦略の末端に位置していたと思います。
それが今となっては、ほとんどの企画の中に「SNSでどのように拡がっていくのか?」、「SNSのユーザーはどう思うのか」とSNSがマスの施策やデジタルの施策の中心になってきたと感じます。(特にここ最近はその感覚が強くなってきました)
主役とまではいきませんが、主役を彩る名脇役と言っても過言ではない存在感を持ち合わせていると思います。

SNSマーケティングにおいて痛感した大きな壁

テテマーチでの支援内容はそんなSNSのパワーを駆使して、企業のマーケティング活動を最大化することです。

だからこそ、本来は全体最適で考えないといけないことをSNSだけで解決することが難しいと強く思うようになってきました。

いくらSNSを活用したプロモーションや日々のコンテンツの完成度が高くても、商品やブランド、サービス内容によっては成果に繋げることができないもどかしさがありました。

主にマーケティングにおける4Pの中の「プロモーション」中心の支援でしかないことに限界を感じていました。

「価値がないものを価値があるように見せて売る力を、マーケティングと呼ぶのであれば、もうマーケティングなんか、ない方がいいんじゃないかな」

https://twitter.com/NewsPicks/status/1389550380011327491

 Strategy Partners 代表取締役の西口さんの話にもあるようにマーケティングにおいてテクニックや小手先での売上を作るのではなく、ブランドとして、商品としてどうあるべきか?を見つめ直すことが重要だと考えた際に、しっかり4P全体を含め、ブランド戦略から支援することが必要だと感じました。

ブランドづくりを経験して痛感したこと

そんな想いと同時並行でテテマーチは2021年4月にコスメブランド「BeMe」をリリースしました。

BeMeの想定ベネフィットは下記です。

ただ、そんな簡単なものではありませんでした。
BeMeのリリース後の走り出しは順調に思えたのですが、マーケティング活動を進めていく上で多くの壁にぶち当たりました。

得意のSNSマーケティングを軸に、UGCの活用を中心にプロダクトがじわじわと拡がっていくような設計を考えていました。
しかし、SNSというこれまでの知見やノウハウにこだわりすぎたこともあり、全体最適でのマーケティングに課題がありました。

カスタマージャーニーで見た際に、購入前に購買を後押しする体験や、購入後のシェアをしたくなる体験において、リードタイムにおけるタイムラグやフォローアップの精度が甘く、しっかり設計し切れなかった部分がありました。

結局、2021年10月にブランドはクローズしました。
SNSのパワーに期待をしすぎて、予算を含め、次なる打ち手にかかるコストを考えた際にビジネスモデル的にも欲しかったファクトや経験を積むことができたこともあり、早期に撤退の判断をしました。(この判断の早さは今でも正しいと思っています)

テテマーチが出した答えとこれから

これまでの2つの経験を通じて、だからこそ私たちは本格的にSNSにとらわれないブランド支援に参入することにしました。2021年8月のことです。

テテマーチがこれまで積み上げてきたSNS時代における機動力の高さ、ユーザーインサイトを駆使したコンテンツ設計、お客様の声を基にスピード感のあるブランドへの反映など、マーケティング・ブランディング活動において、SNSは欠かせない活用資源になっていることは紛れもない大きなファクトです。その実績や知見を生かし、本質的にブランドを根本から伸ばしていけると確信を持っています。

だからこそ SNSという文脈でのアプローチだけではなく、SNSを強みにしたブランド開発・グロースまでを行う会社に昇華していくために「ブランドプロデュース」を新規事業として立ち上げに至りました

私たちがいるSNSマーケティングの市場もそうですし、世の中にあるブランドらも同じくコモディティ化していくはずです。ブランドとして愛され、選ばれ続ける必要があります。
そのために、これから成長していくブランドへの「期待」やターゲットである生活者からの「期待」、そのような数々の「期待」に胸を膨らましながら、お客様と共に愛され選ばれ続けるブランドづくりの伴奏者になることを価値として提供したいと考えています。

BeMeをリリースしたタイミングから支援事業のことはもちろん考えていたので、構想から考えると約1年が経ちました。

おかげでたくさんのブランドと伴走する機会をいただきました。(本当にありがとうございます)

相変わらずテテマーチはSNSを強みとしていますが、SNSはあくまで手段でしかありません。

SNSの価値を最大化するためにも、ブランドそのものがターゲットである生活者に対して好きになってもらい、選んでいただく体験をどのように作っていけるのかが鍵だと考えています。

そしてそれがマーケティングにおけるHow(小手先)だけではなく、なぜそのブランドがそれをやるのか?「Why」の部分もしっかりと明確にすることも重要と考え、ブランドの言語化にも力を入れています。

もちろん、そんな会社はたくさんあるのでわざわざテテマーチにそこまで依頼する理由を普通に考えればないかもしれません。

ただ、そこにはインフラになっているSNSへの強さもあるのですが、少しだけ願望を言わせてもらうと国外でも通用する日本ブランドを作っていかないと日本の経済は衰退していきます。
少しでもそこに貢献できたらという強い想いもあるので、その熱量と伴走力でご一緒できるブランドさんがいたら嬉しいなと思っています。

部分最適ではなく、全体最適を

自社事業の宣伝のようにもなってしまいましたが、結論としては、SNSだけでできることは限られるよね。って考えが少しでも伝わってくれたら嬉しいです。

・フォロワーを増やしたその先には?
・UGCをただ増やすのではなく、どんなUGCを増やすべきなの?
・こだわって作り込んだコンテンツは誰が見てくれてどんな行動を起こすのか?

そんなことを考えながら、決してSNSだけで解決しようとするのではなく、ブランドとしてどうあるべきかを向き合っていきたいと思っています。

大手のブランドさんだとどうしても組織の壁やこれまで積み上げてきたブランドの思想や考えもあると思うので難しいことも多いはずですが、これからブランドにはそういうことが生活者に求められるのではないかと個人的には思っています。

長くなってしまいましたが、もし何かお困りごとがあればカジュアルに相談してくれたら幸いです。
壁打ちするだけでも何か新しい見え方が生まれるかもしれません。そんなお力添えが少しでもできればとテテマーチとしても、僕個人としても考えています。

そんなことを糸島の海を見ながら考えていました。(笑)

おわり。

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