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『あなたがしてくれなくても』最終回感想

ドラマ『あなたがしてくれなくても』の最終回をついに見終わった。

久々にドラマを見たな〜。

私は世間の感想を見るのが好きだから、
いつもドラマや映画を見終わるたびにTwitter検索しちゃうんだけど、
最終回、めっちゃ叩かれてるね。

批判的な意見がかなり多いけど、
私はあの終わり方は個人的にアリだったと思う。


それがミチの選んだ道なんだなって思った。

結局「あなたがしてくれなくても、あなたが好き」ってことなんだね。

ミチは、寂しさを新名さんで埋めようとしてただけで、
別に新名さんのことが好きだったわけではないってことなんだと思う。


そして、陽ちゃんと離れたことで自分の気持ちを再確認したってことだよね。

「ミチが新名さんの家庭を壊した」という意見もあるが、
ミチのせいで壊れたのではなく、
あくまでも楓と誠の問題だったと思う。

誠がミチと関わらなかったとしても、
あの夫婦はいずれ離婚していたと思う。

もし楓に対して気持ちが残っていたら、
いくらミチに惹かれているとしても楓を捨てないと思う。

一方、陽ちゃんにもっと愛されたいという想いがある中で、
新名さんに優しく大切にされて気持ちが揺れ動いてしまうミチの気持ちも分かる。

でもミチが本当に求められたい相手は新名さんではなく陽ちゃんなんだよね。。。


夫としても男としても新名さんの方が良い男だけど、
恋愛も結婚も、
「良い男だったら良い」
「大切にしてくれる人だったら良い」

という単純な話ではないんだなって改めて思った。

それを伝える為に、「良い夫役」の新名さんとの対比として陽ちゃんが「ダメ夫」として描かれていたのではないかなぁ〜。


どんなにダメ男でも惹かれてしまうし離れられない。
どんなに誠実で愛してくれる人でもその人を選べない。

...これが男女だと思う。

ダメな男と分かっていてもその相手との人生を選ぶということは、
それがその人の試練なのだと思う。

ミチは陽ちゃんとヨリを戻しても再びレスに悩んだり、
子供作れないとか、
陽ちゃんのだらしない部分にまた色々悩んだりもするであろう。

結局何も変わってないじゃん、ってなるかもしれないが、
「それでもあなたが好きなんだ」と思って色々我慢したり、
相手に擦り合わせて生きていくのもそれはそれで愛の形ではないかなと思う。

ミチの後輩の華ちゃんにもそれがよく現れていた。

華ちゃんはミチの前でずっとしっかりしていて、
理性的で冷静な意見をビシバシ言っていたけど、

最終回の華ちゃんはかなり微妙な男と付き合っていて、
メソメソ泣いたりミチに心配かけながらも、
アッサリ妊娠して結婚した。

頭では、こうゆう人と結婚したら良いとか、
こんな人はやめた方が良いとか、
幸せになるにはこうすべきとか、
綺麗な理想は誰でも描けると思うけど、

実際頭で考える理想と、
自分が選択する人生って違うよね。

そんな単純にいかないのが人間なんだよな。

このドラマは、レスを解消することや、
問題解決することや、
まともな男を選ぶことがテーマなのではなく、

あらゆる問題や不満があったとしても、
それでもあなたと生きていくという覚悟のお話なのではないかな。

私はなかなかリアルに感じましたよ。

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