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同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)22.異文化交流

このシリーズをフォローして下さっている人も出てきて、本当にありがたく思います。

まだまだ話は尽きないのですが、毎回どうまとめるかと悩みつつ書いていますので、のんびりと書いていけたらと思います。


そして今回は怖いって話よりも、何かこう、啓蒙活動的な話になりました。

でも同人サークル活動していると、よくある出来事なので、そのよくある出来事を話そうと思います。


前回の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)21.布教活動」はこちら。



私の話

今回の話をする前に、私の話を少しさせて貰います。

私は探検癖があり、簡単に言うと知らない場所や知らない人、知らない属性に自ら進んで行き、異文化交流を楽しむ癖があります。

知らない物を知るのが楽しいと言うのが一番ですが、活字中毒と同義な気がします。


まあそのような癖を持っているので、探検癖や異文化交流の中で、創作について一般の人(オタク属性や創作属性がない人の意味)と話す事が多々あります。

一般的な人は創作はしないので、なぜなにどうしてと話すと興味がつきません。


今回はそんな異文化交流した時の話をまとめました。





職場の上司との話。

今勤めている会社はめちゃくちゃホワイトで、副業もオッケーですし、病欠でも当日申請で有給が使えますし、当たり前に好きな時に休める(有給を取れる)のですが、急病や不測の事態以外は、一応一ヶ月前迄の申請が義務付けられています。


まあそこら辺は普通の事かと思いますが、申請漏れがないように上司が「有給取る?」と確認に来たりします。




上司「来月の(有給希望の)休みある?」

私「あーイベントに出ます(私は職場で創作系オタクである事を開示している)

上司「あーコミケね?(上司の中でイベント=コミケが固定認識)ねぇ、前から気になってたんだけどコミケって儲かるの?

私「儲かる儲からないと言う話であれば、儲けてはいけないので儲からないですね

上司「え?儲けちゃいけないの?!

私「私がしてるのは二次創作なんで、著作権や版権の兼ね合いですね(グレーゾーンなので儲けは出ないように調節しています)

上司「なるほど、そう言うのがあるんだ…」

私「二次創作ですからね…まあ弱小の個人の本なんて版元の会社さんが一々規制してられないでしょうから、お目こぼし頂いてるんですよね。だからこちらとしてもお目こぼしされているって注意が必要な訳です。完全自作のオリジナルとか、一次創作なら又話は変わってきますけどね!

上司「面倒くさいね?

私「面倒くさいですよー?!」

上司「何でそんな事迄してやるの?

私「好きだからですかね?




一般の人に同人誌を出してる、サークル活動をしていると話すと、遅かれ早かれ「儲かる?」と聞かるのですが、正直労力(時給換算)に対して儲からないのと、何より版権や著作権が行き交う二次創作では儲けてはいけないのとで、「儲からない」って話をするとびっくりされます。



まあ手軽な副業と思われているのでしょう。

創作は副業ではなく、趣味や衝動に近いので、そこら辺の認知の差に毎回説明を余儀なくされます。

最近は説明もこなれてきたのですが、最初の頃は一般の人が持つ「創作=副業」の認知がよくわからなくて、相互理解に至る迄説明に難儀したものです。



何となく創作活動に対して一般の人が「儲かるんでしょ?」と思って安易に手を出して、偉い目に合う人が出ないようにと、私に聞いてこられた人に対しては、啓蒙よろしく、このような説明をするようにしています。

まあ単に創作したいってだけなら、それは同好の士として歓迎すべきところですが、認識が異なると事故になりかねません。


創作に興味があった場合、目的(創作なのか、儲けなのか、承認欲求なのか…ets)が何なのか、その認識のすり合わせが大事という話でした。




注意!

二次創作については、私個人のスタンスなのと、ジャンル(版権元)によっては独自ルールがあるのとで、一言に二次創作と言っても話は変わってくると思います。

あくまで私個人の見解と思って頂きますようお願い致します。





まさに先日の話。

おかげさまで、私は先月の文学フリマ東京で初の一次創作というか、エッセイ本を出して、多くの反響頂きました。

ありがとうございます。


すると久々にびっくりなDMを貰いました。
送り主は最近居酒屋で知り合った一般の、年下の女性Aさんでした。

連絡先を交換して、ニ、三回飲んだくらいの関係性です。



Aさん「本って誰でも書けるんですか?」



私が文学フリマに出て本を出した話を私のSNSを見て知ったらしいのですが、ちょっと一見して文面が(煽りに感じられて)失礼過ぎて真顔になってしまいました。


しかし相手は歳下、更に一般の人、質問の意図がよくわからないので、質問の仕方が失礼だと怒るのは真意を確認してからと思い、慎重に返信しました。




私「書く意思があるなら書けると思うけど、どういう質問?(当たり障りのない返しをしつつ真意確認)


Aさん「聖龍。さんが売ってたのはなんてイベントですか?」


私「(真意がわからん)私が今でに参加したイベント全部の話?それとも先日参加したイベント(文学フリマ東京)の話?」


Aさん「出来れば全部の話聞きたいです


私「(埒が明かんので直球返し)何がしたいの?質問で質問に返すけれど、私にとって自分の来歴は今後の原稿のネタになるのね?減るものではないけれど、ただ聞きたいだけで話して、やっぱり無理でしたって言われると、私話し損になるよ?



何か目的がありそうなのに、それを言わずに延々とこちらの情報を求められるのは何か嫌です。

詰まる所、私としては「明確に意味もわからず無償報酬はしたくない」と伝えました。




Aさん「実は私の自叙伝が書きたいんです




真意はそれかーい!となりましたが、言葉選びは最悪ですが、意図は伝わりました。

しかし全くの未経験、無名で自叙伝を出すって、どう考えても一般の人にはハードルが高いと思います。

個人的に創作は自由です。

しかしそれを本にするとなると、それなりの覚悟(費用や労力)が必要です。
それが創作全く未経験のAさんにできるかと言うと、悩ましい所でした。


なので折衷案を提案しました。


私「まずそれならブログを始めてみたらどうかな?

Aさん「なるほど!それは手軽でニーズもわかるしいいですね!ありがとうございます😊」


こうして、私に対して何とも失礼な話しかけから、無駄に相手に気遣いをしつつ、不要な事故を未然に防げたのではないかなと、胸を撫で下ろしました。

とりあえず、文章力と語彙力(意図しない勘違いをさせない力)をもう少しつけてから本を書いた方がいい。

そう思った話でした。





そんな一般の人との創作に関する啓蒙活動的な会話でした。

個人的に一般の人に対して、創作者代表みたいなスタンスで、ニュートラルに話をすべきと思っているので、説明する時に気を使って怖かったって話でした。


しかし普通の意味では何も怖くはなかったと思います。
でもまあ創作してるとこう言う質問される事たまにありますよねとなったので、この異文化交流話は箸休め的に読んで頂けたら幸いです。

因みに今日の画像は私が描いた絵なんですが「可愛いクオッカワラビーがほほえみながら包丁を握ってる(顔で笑って内心殺意バチバチ)」と言う絵なので、イラッとした時の私の心象風景とでも思って下さい。


次の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)23.学級会」はこちら!

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