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同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)21.布教活動

オタクの布教は怖い。

自分の推しのためにどれだけ勢力を注ぐのかとは別に、同じ熱量を相手に求めると疲弊する、だからと言って安売りはしてはいけません、そんなお話です。

前回のお話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)20.マウンティング」はこちら。




お誘い

あれは何年前の事か、フィギュアスケートがなんやかんやとワーッと盛り上がった頃に、突然フォロワーのAさんから「アイスショーに行きませんか?」と誘われました。




私はその昔明石〇〇先生の「ワン・〇ア・ジャンプ」を読んで、それから何となくテレビ観戦でフィギュアスケートを見る程度のフィギュアスケート知識しかなく「誘われてもわからないなあ(私が行くのは勿体ない)」と一度はお断りしました。


と言うか本音を申しますと、そんな程度(嫌いではないし何となく知ってる程度の好き)で払えるチケット代(二万円超)ではなかったので、やんわりと、でもキッパリとお断りさせて頂きました。


風のうわさでフィギュアスケートはお金がかかるとは聞いていたけれど、バンギャ(バンド好き)以上にお金がかかるやんと思いつつ、その時はそれで終わりました。






席は空けたくない

あれから何日たったか、兎に角忘れた頃にAさんから「前に誘ったアイスショー、行きませんか?」と又誘われました。



「いや、前断りましたやん」と面食らいつつ、再度お断りの文面を打っていると、Aさんから続けて連絡が来ました。



Aさん「チケット代いらないから行きませんか?」

私「はい?タダですか?(あの金額を?????)

Aさん「はい。あれからたくさん誘ったんですが、誰も行けなくて、でも席に穴を開ける訳にはいかないので……」

私「はあ、まあ、どうしてもと言うならいいですが、本当にいいんですか??

Aさん「はい。フィギュアって空席があると選手が気にされるので、席は空けたくないんです。本当はお友だちと行く予定だったんですけど、その人が行けなくて、でもいい席(金額相当)なんで余計空けたくなくて…無理言ってすみません」

私「そこら辺の界隈の事情はよくわかりませんが、ミリ知らな私でも良ければ…(タダより安いものはないですし…)



という感じで、なぜか2万超のチケットを奢って貰う事になり、フィギュアスケートのアイスショーに行く事になりました。

アイスショー当日は選手とか技とかよくわからず、横に座られたAさんに解説されながら見てきましたが、あんなに人間は氷の上を高速で走れるのかとか、コントロールがすごいとか、綺麗だったとか、小並感な感想ですが行けて良かったです。



因みに後日Aさんに話を聞いたところ、フィギュアスケートの観戦は、選手からよく座席が見えるから空席を作らないようにするというファンの中でマイナールールがあるらしく、チケットを買ったら必ず座ると言うのです。

まあチケット買ったら座るはどこの界隈でも当たり前の事ですが、病気や急用で行けなかったら、誰か代わりを用意するって事にたいする気迫が凄い事はわかりました。


でも人が探せなかったからって二万強を奢るのかあ……フィギュアスケートオタの経済力怖ええ(褒めてる)と思った出来事でした。





後日談

因みにこの件から、定期的にAさんから「フィギュア見ない?」とお誘いを受けるようになったのですが、何度も申しますが、私程度(嫌いではないし何となく知ってる程度の好き)で払えるチケット代ではなかったで、毎回毎回丁重に固辞していたら、いつの間にかAさんからブロ解されて、Aさんとはそれきりになりました。



何と言うか、あれから色々あってフィギュアスケートには詳しくなり、何となく好きから、ちゃんと好きになりましたが、何となく現地で観戦するには至らないのは、この件の後味が悪かったこの出来事があったせいかなあと思いました。
まあフィギュアスケートに罪はないので、これからも程よい距離感で好きでいようとは思っています。
スケートもリンクに4回くらい滑りにいったので、貢献はするようにしています。


しかし私もオタクで腐女子なので、好きなものは積極的に布教しますが、合う合わないなど人によって事情は絶対ありますので、断られたり固辞されりしたからと言って否定されたと言う意味合いではないので、そこは分けて考えています。




今日は怖いと言うより、私が2万超奢られた後に、延々とアタックされたけれど、断り続けたらブロ解されたって話でした。


断られたら断られただけですよ?
布教は行き過ぎると新興宗教の勧誘みたいになるので、無理なら諦めましょう。
次に切り替えていきましょう。
そんな話でした。


後これは全く持って蛇足ですが、同人サークル活動でも言えるので書きますが、一度安売りするとそれ以後の値上げは難しいって考えています。
なもんで、私は価格つける時はかなり慎重に考えます。
まあ何と申しますか、蛇足でした。



次の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)22.異文化交流」はこちら!








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