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なぜ複業をすることにしたのかと、編集者の仕事の可能性について

昨年秋から所属先の企業でも副業が解禁され、「課外活動届」なるものを提出すれば副業ができるようになりました。いまはWORDSさんの「顧問編集者」の事業をお手伝いさせていただいてます。

なぜ副業(複業)するのか

wantedlyみたいな見出しになってしまった。副業、複業、どちらの字も使われますが、私の場合は意識としては「複」の方かなと思っていますので、この記事では以降「複業」と表記します。

複業できるほど時間があるんですか?と聞かれたら、正直なところはNOです。大会とその他取材が重なると土日もないし、次の大会までに記事を出し切らなきゃで平日も休めないし…ということで本当に死んでるときは死んでます。(ちなみに2020年最も死んでたのは9月後半で、1か月で25本の記事を書きました。今思い返してもどうなっているんだ。)

休日はリフレッシュしたいし、旅行行きたいし。仕事も思いっきり取り組んでるし。でも一方で考えていたのは、「現状のメディア事業の形態のままで未来はあるのか」「このままではみんな疲弊していってしまうのでは」といったことでした。

「編集・ライティング」の領域を広げられないか

現状、ウェブメディアは広告収入モデルで設計されていることがほとんどです。ベンチャーで新規メディア立ち上げに関わったこともある私は、「メディア単体で(特に早期に)黒字化するのがいかに大変か」ということを身をもって経験しました。幸い、今の会社はある程度長い目で見てくれていますが、それだって今後どうなるかわかりません。

例えばですがもし、(今のところありえませんが)会社がなくなったら…そしたらまた別のメディアに行くのだろうか?と考えたんです。例えば別のメディアに行っても、結局広告収益や、広告のためのPVを求められることになるのではないだろうか。というか、Yahoo!などの巨人すらその判断軸から脱せていないと感じます。本当はコンテンツに対してお金を支払っていただくのが一番理想の形ですが、ネット全体が「情報は(原則)無料」という流れを作ってしまいました。まあ、テレビ(民放)もよく考えたら広告収入モデルですね。

うーん。この大きな流れを自分だけで変えることは難しいだろう。ならば今関わっている編集・ライティングの仕事の領域を、「メディア」というか、「記事を発信する」以外に広げていくことはできないだろうか?

ピンときた「顧問編集者」

そんなことを考えていたら、編集者の竹村俊助さんのツイートが目に留まりました。曰く、「どんな会社にも編集者を」。顧問弁護士、顧問税理士のように「顧問編集者」がスタンダードとなる時代が来る。

おお、これだ!と思いました。編集者としてできること、まだまだいっぱいありそうじゃん。そう思ってワクワクしながらツイートを見る日々。かなり長いあいだ竹村さんのことをフォローしてずっとチラチラと見ていました。笑 そして昨年のある日目に入ったのは「WORDSの『最強の2人目』募集」のツイートでした。しかもとりあえずまずは社員ではなく、少しずつ手伝ってくれる人を求めているということみたい。うおーこれだ。と思い竹村さんに長いDMを送りつけ、一度お会いすることになり事務所へ。

職務経歴書のライトな感じのものを持っていったら「おお、ちゃんとした人が来た」と言ってくださり、トントン拍子で「じゃあとりあえずやってみましょう」という感じでWORDSのメインクライアントの1社であるRICHKAさんの発信をお手伝いすることになりました。

顧問編集者について詳しく書いた竹村さんのnoteはこちら。

竹村さんは書籍編集畑を歩んできた方なので、じっくりと話を聞いて、エモく訴えかけるような文章を編み上げるのが得意。対して私はWebでずっとやってきて、硬めで主観をあまり入れない、情報メインの文章を素早く書くのが得意。という、お互いがお互いにないものを持っているのも良かったのかもしれません。

そんなわけで、今はRICHKAさんの社員インタビューを記事化するお手伝いをしたりしています。採用の際に、このインタビューを読んでいる方がすごく増えたんだとか。そういうお話を聞くと、やってよかった!と思います。

それから、RICHKAの社長・松尾さんはじめ、普段本業でお会いする方々とはまた違う領域の方と話すことは、頭の違う場所が使われるようでかなり刺激になっています。

まだまだ手探りですが、こうやって編集・ライティングをメディア以外の分野にも広げていくことで、もっと仕事の幅を広げていきたい、というのが2021年の私の目標の一つでもあります。なので、「副」ではなく「複」業という意識を持っている、というわけです。

まずは「顧問編集者」をもっと世の中に認知してもらうことから。うちももっと発信を強化したい、インナーコミュニケーションをなんとかしたい、という社長さん、ぜひお待ちしております…!



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