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世界を旅する絵描きに聞いた #ときめくわたしのおうち時間「今できることを最大限に楽しむ」

このマガジンは、ライター貝津美里があらゆる人に「楽しいおうちでの過ごし方」と「この時期を過ごす上で大事にしている考え方」をインタビューし、まとめたものです。

「そろそろ、おうちで過ごすのにも飽きてきた。気になる動画配信をチャックして読みかけの本に手を伸ばしサブスクで映画を観る、ルーティーンの日々......。ていうか他の人はどんなふうに過ごしてるんだろ?」こんな気持ちになることが多くなってきたこの頃ではないではしょうか(筆者がまさに)。

スマホ片手に休日の昼下がり、今日は何しようかな〜と悩んだとき。新しいおうち時間を発掘したい!と思ったとき。このマガジンにひょっこり遊びにきてみてください。真似したくなる新たな「楽しいおうちでの過ごし方」が、見つかる......かも!しれません。

記事の後半では、インタビューに答えてくださった方の「この時期を過ごす上で大事にしている考え方」もご紹介。気持ちが落ち込み気味、疲れてきちゃった。そんな気持ちに寄り添ってくれる言葉が、この世界にありますように。

そんな願いを込めてお届けします。

さて今回「#ときめくわたしのおうち時間」を伺ったのは、世界を旅する絵描き・こもいけ ちひろさんです。つい最近までゲストハウス・古民家カフェで勤務していたちひろさん。現在は出勤を自粛しているためおうちにいる時間が長くなったといいます。

でもその表情は悲観的になるどころかむしろ楽しそう。一体、どんなふうにおうち時間を過ごしているのでしょうか。選りすぐりのベスト3と、この時期を過ごす上で大事にしている考え方を聞いてみました。

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<プロフィール>
こもいけ ちひろ
世界を旅する絵描き/ゲストハウス・古民家カフェ勤務
Twitter:https://twitter.com/cos2mos2
Instagram:https://www.instagram.com/cos2mos2/

こもいけ ちひろが選ぶ「#ときめくわたしのおうち時間」ベスト3!


第1位:「絵を描く」
第2位:「夢を叶えるための情報発信」
第3位:「家をカフェのようにして過ごす」

第1位:「絵を描く」
「絵描き」の仕事に本腰を入れようと、絵を描く時間を増やしました。癒し効果のあるパステルカラーのお花の絵、細かい柄模様に何種類もの色を重ねた足型の絵、注文をいただいている似顔絵など。見た人を元気にする作品でありたいと想いを込めて描いています。

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心がけているのは「今できることを最大限やる」こと。これはわたしの生きる上での心がけとも言えるかもしれません。これまでで世界66ヶ国を巡り、旅をしながら絵を描いてきました。自分の身長よりも大きな絵をゲストハウスの壁いっぱいに描いたり、出逢った方々の似顔絵を描いたり。

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そうするうち「人と人のつながりを大切に生きたい」「自分らしく生きようと願う人を応援したい」という気持ちが芽生え、今では人生を象る大切な価値観になっています。

自粛生活が続く今、その気持ちはより一層強くなりました。どんな状況であれ、自分にできる「絵を描くこと」で人を笑顔にする。それがわたしの幸せでもあるんです。

絵を描くことは抑うつや不安な気持ちを緩和する効果もあるので、ご自身で描いてみるのもおすすめですよ。苦手な方は塗り絵なんかでも。色は心理状態を表してくれます。元気をチャージしたいときは赤やオレンジ、心を落ち着けたいときは青や緑で塗ってみたりと、気持ちを整えるひとつのツールとして楽しく日常に取り入れてみてください。

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第2位:「夢を叶えるための情報発信」
数年後に、ゲストハウス兼カフェ&バーを開く予定です。旦那さんはパン屋を。それが今のわたしたち夫婦の夢です。

こんな状況なのでオープンの見通しは立っていませんが、準備だけでも進めようとYouTubeSNSでの「情報発信」に力を入れることにしました。できないことを数えるとキリがありません。でも「できること」はきっとあるし、それを選ぶことだってわたしたちにはできる。それならと、なるべく夢に向かって生きられるように気持ちを切り替えました。

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ゲストハウスとパン屋を構える場所は、夫婦で日本中を旅しながら探す予定です。二人の気に入る場所が異なれば、話し合いの末、夫婦別々の拠点を構えることもあるかもしれません。

わたしたちは夫婦であると同時に、お互いの夢を応援し合う“同士”でもある関係性です。どちらかが遠慮したり我慢する関係ではいたくない。「女だから」「結婚してるんだから」といったステレオタイプの価値観に縛られず、自己実現を支え合える関係でいたいと日々話しています。

SNSでの情報発信のときには、こんなわたしたち夫婦が大事にしている考え方も盛り込もうと思っています。もし夫婦のあり方や結婚に対してネガティブなイメージを抱いている人がいたら、自分たちに合った夫婦の形をつくってもいいんだよと伝えたいから。安心感を与えられるメッセージを通じて、わたしたち夫婦のことも知ってもらえたら嬉しいですね。

第3位:「家をカフェのようにして過ごす」
大好きなカフェに行けなくなってしまったので、自宅のテーブルに小物をセッティングしてカフェのような雰囲気を楽しんでいます。カフェに行けないストレスで悶々とするより、少しでも楽しく心穏やかに過ごしたいと思ったからです。

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普段よりコーヒーの種類を多く揃えたり、お店のような可愛いメニューをつくったり、音楽や照明も自分好みにして。時には旦那さんと店員役とお客役に分かれ、カフェごっこをすることも(笑)。

そんなに大げさなことはしていなくて、どれも家の中にあるものでできることばかり。でもこうして好きなものを身の周りに置くだけで気持ちがワクワクするんです。ささやかな日常の楽しみ方を見つけた気分ですね。

この時期を過ごす上で大事にしている考え方「変化を愛し、変化を恐れない」

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──世界が日常を取り戻したら、まず一番になにをしたい?
関西にいる家族に会いたい!特におじいちゃん、おばあちゃん。

──今、自分にどんな言葉をかけてあげたい?
「大丈夫だよ」
気持ちが落ち着かないとき、自分を肯定してあげたいとき、心で唱えると安心します。わたしにとっての魔法の言葉です。

──心と身体、どうやって整えている?
朝の散歩。瞑想(千歩禅)。鏡の前で笑顔をつくる。自分で自分を褒める。

──“どんなとき”でも譲れない、とっておきの“こだわり”はなに?
「変化を愛し、変化を恐れない」
大切な人を大切にするために、全ては変化する前提で物事を捉えています。

──迷ったときの判断軸は?
「正しい方より、楽しい方を選ぶ」
夫婦で大切にしている選択基準です。

──こんなとき、だからこそ!大事にしてることは?
自分の大変さばかりを見ず「相手も大変なんだ」と想像力を働かせること。

──少しでも健やかに生活するため「今」をどう捉えてる?
地球と人間にとって、必要な時期。環境問題、資源の使い方、働き方などを見直すきっかけになってくれたらいいですね。そして政治も。国と国民の関係性や国同士の関係性も、今より良い方向へ変化してほしいと願っています。


頑なにならず、決めつけず、柔軟に自分の考えや行動を変える姿勢。ちひろさんの言葉には、「どんな状況であっても捉え方は自分自身で決められる」という希望が満ち溢れていました。現実を受け止めたその上には、自分の好きな色を塗り重ねていけばいい。そうやって一歩一歩、夢へ近づいていけたらいい。今できることに集中するちひろさんの姿に、おうち時間を健やかに過ごすための気持ちの持ち方を教わったような気がします。

新しいおうちでの過ごし方を見つけたいとき。ほっと一息つきたいとき。ぜひまた覗いてみてくださいね!では、良いstayhomeを......!

▽執筆
人の生き方を聴くのが大好物なライター貝津美里
▽編集:Photoli編集者 詩乃 / shinoさん
▽photo by:【旅するパン屋】守屋 槙二さん

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