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自分だけの国際交流をつくろう

 国際交流というのは、高校生にいろいろなものを教えてくれます。今回は高校生が国際交流を企画し、大人がサポート役となって実施してみました。

 日本文化を伝えたいということで、雰囲気を味わってもらうために、外国人に浴衣を着させて1日過ごしてもらいました。

浴衣初体験


留学生と一緒に浴衣姿で


 パキスタン、マレーシアから来たばかりの高校留学生に、日本食のマナーを教える試みも。準備する過程で、高校生自身も初めて知るマナーがあったみたいで、いい経験になったようです。みんなで一緒に食事し、楽しい思い出づくりにもなりました。

日本食のマナーを教える

 
 八戸郷土カルタでカルタ遊びをしてみました。八戸の有名なものなどを知ることができるカルタです。外国人にとって少し難しかったみたいですが、三沢市ALTのサポートもあり、みんな楽しむことができました。

八戸郷土カルタ


 和スイーツや絵馬をプレゼン形式で紹介し、最後に絵馬づくり体験も行いました。やはりコロナ禍、世界中のみなさんが願うことは一緒。素敵なアクティビティでした。

和スイーツ紹介
絵馬作り体験



 調理室では、みたらし団子やどら焼きづくりをして楽しみました。慣れないどら焼きづくりで、焦がしてしまう場面もありましたが、食べた時「おいしい!」と言ってみんな喜んでいましたね。楽しいスイーツタイムになったようです。

みたらし団子づくり


いい感じに団子ができてHappy!!


どら焼きづくりに挑戦


至福の試食


 この国際交流機会を逃さない!高校球児が地方予選敗退直後に参加。国際系に進みたいということで、たくさんの質問を三沢市ALT、三沢市長通訳さんにぶつけていました。実りのある場だったようですね。

英語でディスカッション


 輪踊りを一緒に踊ってみようという企画もありました。説明は英語で行われ、参加した外国人は耳を傾けて興味深く聞いていました。輪踊りは、国籍関係なくワクワクするような一体感を作り上げますね。素晴らしい伝統文化です。

輪踊り


 「過去に三沢基地内の和太鼓チームと交流したことがあるんだよ。」というコメントに反応し、「やってみたい!」という好奇心から生まれた「アメリカ人和太鼓チームによる和太鼓レッスン」。全て英語での指導でしたが、アメリカ人が伝える和の心はしっかりと伝わったみたいです。習ったばかりですがステージ発表をやってみるというチャレンジも。挑戦する楽しみを味わったようです。

英語での和太鼓レッスン
ステージ発表にチャレンジ

 ステージ発表では、民謡を多くの人に知ってもらいたいという目標がある上平さんが歌を披露。会場に素晴らしい歌声が響き渡りました。

民謡


以下、参加した高校生の感想です。

・今回の活動を通して海外の方と繋がる楽しさや英語を学ぶ必要性、日本の文化を改めて知ることができた。

・言語の壁が無くなれば、世界の人々ともっと楽しい時間を過ごすことができる。

・外国人の方々と交流することがとても楽しかったので、これからもどんどん交流の場を広げていきたい。

・仲間と共に考え行動し、楽しむ。そして何かを成し遂げる楽しさを心の底から知ることができました。ここで身に付けた力を活用し、これからの生活や活動に活かしていきたい。すべての中高生に必要な力だと感じた。

・何となく国際系に進みたいと思っていたが、アメリカ人の方と話をして、より一層その道に進みたい気持ちが強くなった。

・「日本人は外国や外国人をリスペクトする傾向が強いが、もっと日本や自分の地域、自分がやってきたことに誇りを持ってほしい。世界と関わる時は、それが大切になってくる。大谷翔平がいい例だ。」これまで自分にはない視点を教えてくれた。

・英語でレシピを準備していたが、実際に説明するとなるといろいろな表現を使わないと伝わらないことが分かった。しかし、やり方を見せるなどで対応できた。外国人とコミュニケーションを取る上で、ジェスチャーは大切だと分かった。

・同じ高校生が、自分より上手く英語を話していた。とても刺激になった。もっともっとコミュニケーションとしての英語を勉強していきたい。

・コロナ禍、ほとんど課外活動ができていなかったので、このような機会を与えてくださるのはとても有りがたい。

・これまで、間違いを怖がって英語を話せなかったが、間違ってもいいし、思いついた単語だけ並べてもいいんだよと言われ、その通りやってみたら、意外にコミュニケーションが取れた。これからは、怖がらずに英語を話していきたい。

・浴衣が着れてとても嬉しいなど、思っている以上に外国人は日本文化に興味があると感じた。自分はこれまで日本文化に目を向けてこなかったが、日本文化をもっと知らなければと思った。

・自分はこれまで消極的で、一歩踏み出す勇気がないことを伝えたら、チャレンジする意味を教えてもらった。例え失敗しても、チャレンジする過程で繋がった人、得た知識・経験は財産になると教えて下さった。これからもどんどんチャレンジしていきたい。

・三沢は国際交流をするには最高の場所。しかし、それがあまり活かされていないような気がする。どこの高校生でも参加できる部活を作るのもありかなと思った。大人の協力も必要だが、国際系で手伝ってくださる人を知らない。そこが課題。

高校生はこの国際交流を通していろいろなものを手にしたみたいですね。
そして大人は、こういった交流の機会をしっかりと与えていきたいものです。

集合写真


 後日談。この交流に協力して下さった三沢基地和太鼓チームが、高校生に本場のハロウィンを味わって欲しいと、基地内ハロウィンイベントに招待してくださいました。その時限りのイベントではなく、その繋がりが新しい交流を創り上げていく。素晴らしいと思います。高校生の積極性が創り上げた財産です。


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