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君たち令和のガンディーだったんか

 おおおおーーーー!!!
今まで訴え続けて最も通じひんかったことを、広島県の教育長(平川理恵氏)が全部言ってくれている!!!!

 と感激した記事がこちら。有料会員記事なので、見れない人はごめんなさい。

 記事によると、教育長の平川さんは不登校の子どもたちのために、教室とは異なる学びの場所を「学校の中に」作る取り組みをされてきた。その教室は「SSR(スペシャルサポートルーム)」と名づけられ、「ザ・教室」とは異なる雰囲気の中で1人1人違う教科を学ぶことができたり、様々な学習の工夫が施されている場所なのだという。そしてその教室には加配で部屋専属の教員を置き、年々設置校も増やしているとのことで何とも羨ましい。平川さんが不登校状態の子どもたちに「本当に学校に来たくないの?」と尋ね、子どもたちが「教室は苦手だけれど学校で勉強はしたい」と言ったその言葉に応えて作られていった、学校内での学びの部屋。「子どもたちの声を聴いて」この教室が作られていったという経緯に、全親が涙するんじゃないだろうか。残念なことに、最もしてもらえないことだから。

 こうした教室を作っていく中では、「サボり部屋を作る気ですか?」というような反発の声も教員からあがったという。「は!?お前は富国強兵の時代に生きとるんか!?」と心の中で毒づいていたら、記事には平川さんのこんな言葉が。

でも、ヤンキーに対応していた時代の生徒指導は現代に合いません。「学校に来ないのは一種のボイコット。学校や先生が、生徒からノーを突きつけられている」と感じます。ルールは必要ですが、一斉指導とか、規律で抑え込むとか、昔ながらのやり方が苦手な子もいるんですよ。価値観の多様化がさんざん指摘され、文部科学省も「個別最適な学びを」という時代。子どもだって多様なんだから、学校側も発想を変えないと。

朝日新聞デジタル2021年9月1日記事「不登校はボイコット、昭和の発想じゃダメ、教育長の信念」

 不登校はボイコット!
ここ数年の不登校の(問題の)本質を、見事にとらえて下さっていて震える。

 そのとき、ムスメさまが英語の教科書で読んでいる、ガンディーの話が頭をよぎった。不登校はボイコット・・・非暴力・不服従・・・

 君たち、令和のガンディーじゃん!

 教科書にはガンディーが塩の専売に抗議して仲間たちと400km歩いたエピソード(salt marchというらしい)がのっているから、「君たちもsalt marchしたらいいんでない?」とムスメさまに提案してみたところ。

 「どこまで歩くの?・・・国会前?」

 かっこいいな!ちょうど直線距離400kmくらいらしいよ。国会前までschool marchかぁ。

 というのはさておき。

 「一斉指導とか、規律で抑え込むとか、昔ながらのやり方が苦手な子もいるんですよ。」と平川さんは仰るけれども、それ、苦手な子「も」いる、ではなくて、大半の子どもがそうなんじゃね?と思いませんか、思いますよね。だからSSR(スペシャルサポートルーム)がスペシャルじゃなくなって、どこの教室もサポートルームになったらいいんだと思うの、わたし。全教室が「ザ・教室」じゃなくなって、1人1人に合った学びかたとペースが保障されて、ゆったりくつろげる空間になったらいいと思うの、わたし。

 でもなぜかそうなっていかない。きっと(子どもたちが)ゆったりくつろいでいる姿や自分のペースでゆっくり学んでいる姿を「ダラダラしている(さぼっている)」というふうに見ちゃう眼鏡をかけている限り、永遠に変わっていかないんだろうなと思ったりしている。「我慢・努力・根性が美徳」メガネが顔にはりついてとれないのが、今の教育現場をガラパゴス状態にしているんじゃないかなと思わずにいられない。実のところ「お金(予算)がない」「マンパワーがない」とかいう物理的な制約よりも、はるかに根深くて厄介な問題だと思う。

 心身ともに快適な空間で、それぞれの子どもがコスパよく(効率よく)学べる場所を求める、そのことを「贅沢」「わがまま」だなんて言うのは戦時中マインドなんだよ・・・と思う人のほうがマイノリティなのも分かっているけれど、諦めずに言い続けていきマス。



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