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できることをできるように

 昨日は「FIKAカンファレンス~読み書き計算など学習困難がある子どものための新しい学び方を体験する日」に参加してきた。学習に困難を抱えている子どもたちへのテクノロジーを使った支援を専門とされている、先端研の平林ルミ先生や、公立小学校の特別支援教育で様々な手作り教材を使って指導されている井上賞子先生のセミナーを聞くことができた。子どもたちそれぞれの特性に合わせた学び方が保障される、それが当たり前の社会に早くなって欲しい。・・・という言葉はもちろん個別の学習支援活動をしている私自身にもブーメランとなって刺さってくるわけで、まだまだ工夫の余地がたくさんあるなぁと果てしない気持ちになりながら帰路についた。

 それにしても何でこんなに教育分野ではテクノロジーの導入が遅れてしまっているんだろうか。お金がないの??意味が分からない。つい先日発表されたばかりだが、世界の15歳を対象にした学習到達度調査(pisa)とともに行われたアンケートで「授業でのデジタル機器の使用」「コンピューターを使って宿題をする」「学校の勉強のためにインターネット上のサイトをみる」項目がOECD加盟国31カ国中最下位だったという。(一方ゲームやチャットを利用する割合は高いという結果に。)日本の教育のテクノロジーアレルギーみたいなものを疑いたくなっちゃうくらい、「なんでなん!?」感が半端ない。

 別にテクノロジーが全てを解決するなんて思っていないし、というかもはやテクノロジーの是非を問うているような時代でさえなくて、テクノロジー(の利用)を「前提として」それとどう付き合っていくか、どう上手に利用していくかということを考えながら生きていくしかないのである。それはリテラシーとして学ばれるべきで、大人は教える責任と義務を負うているんじゃないだろうか。

 なんか性教育の遅れと同じ構造をみている気がしてならないぞ・・・学ぶ者の学ぶ権利が保障されていない感じ・・・ううう、また(性教育と同様に)企画したくなってきた。インターネットやデジタルツール、SNSを駆使して調べて発表して論じる場。アクロストンさんがご家庭で「しらまとナイト」(日常の疑問や興味のあることを調べて、まとめて、家族内で発表する企画)を開催されておられるのを知って憧れていたのだけれども(こちらこちら)、その京都大会したい・・・ネットやSNSリテラシーの子ども向けワークショップとかできる素敵なひと・・・探したい・・・なんていうの?ネットやSNSのリスクばっかり強調されるようなPTA主催の勉強会みたいなんじゃないやつね・・・

 ・・・と、その時その時の興味関心や危機感でぱっと動いちゃうところに自分のADHDみを感じずにいられないんだけれども。そしてお恥ずかしながら「あの時言ってたあれ、どうなりました?」みたいなことも多く。最近でいったら「放課後おやつクラブ構想」がそうなんだけれども、私が出来ることとニーズが合致せずに立ち消え状態になっている。私自身も個別で学習支援をお願いされることも増え、実際に定期開催が難しい状況であるということも理由である。そのかわり個別の預かり制度「すきまや」はぼちぼちと利用して下さる方がでてきていて、学校へ行っていない子どもさんをお預かりしてお菓子作りやパン作りをしたり、普通に休日親御さんのご用事でお預かりしたりしている。先日は「アイスを作りたい!!」ということで、塩を使ったアイス作りも急きょしましたなぁ。(←氷を砕くときに大惨事)

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 それから今年度途中からスタートさせた、ICTを使った自習室「ラクエスト」も、当初自分が思っていた形とはまた違う場になっている。本当は学習支援的な活動を想定していたんだけれども、今は学校に行っていない子どもたちが集まってiPadでゲームをしてくつろぐ日になっている。いまだにマイクラがすごく人気で、ワタクシ全然ついてけてないです・・・学習面も気になるところなんだけれども、学校に行っていない子どもたちにとっては安心して過ごせる居場所がなにより必要なんだと思うし、まぁこれでいいよねと今は思っている。(学習ちょっとはしたい、して欲しいニーズがあったらお応えはしますが。)なにより子どもたちが超楽しそうでよき。利用してくれる子どもたちが増えてきているので、iPadどっかに余ってないかなー?と思ったりしている。すごく喜んでお引き取りしますよー。

 なんだかまとまりのない投稿になったが、これからも出会いによって変化しつつ、できることをできるようにやっていきたい。

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