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先日カフェで起こったNYらしいこと

こんにちは、美里です、ご無沙汰しております。以前のブログから1ヶ月以上開いてしまいました。
以前のブログではニューヨークに帰って来て、勤めていたカフェを辞めて金欠(笑)みたいなことを書きました、今ではすっかり以前と違う生活を送っています。4月から新しいカフェで働き始め、プラス、遠隔で日本の会社のリモートの仕事もしています。2つの仕事+自分のアートなどの活動という新しい生活スタイルです。

カフェ KIJITORA

新しいカフェは「KIJITORA」という名前で、友人が開いたカフェです。ブルックリンのウィリアムズバーグにあります。

お店はちょっと面白い構造になっていて、服屋さんの中にカフェがあります。服を見てついでにコーヒー買ったり、コーヒーが出来るまでに服をチェックしたり。

実は私、お店のロゴを以前作らせていただきました。それから私のイラストグッツもお店の一角に置かせてもらい、そういった形でKIJITORAとの関係が始まったのですが、NYに戻ってきた後、前のカフェを私が辞めたタイミングで、KIJITORAがスタッフ不足だったので、手伝ってくれないかというオファーが来て、そこでバリスタとして働くことになりました。
私は今後各地のアートフェアなどに積極的に参加したいという目標があったので、固定の仕事につくのは少し躊躇ったのですが、そこらへんも友人同士、お互い了承した上で採用になりました。
というかアートフェアに参加するにも、お金が必要ですからね。まずは私も資金を貯める必要があるのです。笑

お店に置かせてもらっているイラストグッツの一部
KIJITORAのロゴはコーヒーのポットと寝ている猫ちゃん

お店のロゴは猫ちゃんなんですが、猫好きがそれに引き寄せられてお店に入ってきたりもします。猫パワーすごい。笑
お店では、ブラックセサミラテが人気です。コーヒーももちろん本格的で美味しいと評判です。

ブラックセサミラテ、ホワイトチョコが入っていて、リッチなコクが美味しい。

嬉しい悲鳴

このカフェで働き始めたのは4月からですので、ちょうど2ヶ月くらい経ちました。カフェはこの短期間で目に見えて忙しくてなってきている感じがします。去年オープンしたばかりのカフェなのでまだ認知度も低く、入った当初は、うちのカフェ暇だからゆっくりやってと言われたくらい(笑) ですが、ここのところは暖かくなって人出も多くなって、カフェも新しい看板を出してお客さんをお店に誘導したりして、じわじわと認知度も高まっています。また、美味しいドリンクを出していますから、リピーターも増えていて、グーグルマップやYelp(こっちのぐるなびみたいなもの)などの口コミも上がって評判になっていて、お客さんがどんどん増えています。
週末はかなり忙しくて、今月は、最高売り上げを毎週末の勢いで更新していたくらい!
とても嬉しい変化ですが、それについていくのが大変です。
今まではこれでいけたみたいなことが通用しなくなっています。ペーパーカップなど、今まで一箱頼んだら数ヶ月はもっていたものが、もうどんどん頼まないとすぐ無くなってしまうし、スタッフもワンオペでやってて回っていたけど、週末は一人では厳しい、などなど。
カフェオーナーの友人と共に、いやーこれは予想してなかったねって、急な変化と対応に追われ、まさに嬉しい悲鳴です。

おさげの天使、現る

先日、5/27-29はメモリアルデイのウィークエンドで3連休でした。
連休の初日の土曜日に私は一人で1日カフェで働いていたのですが、結構お客さんが来て混みました。しかも暑い日だったのでみんなアイスドリンクを頼んでいきました。
で、予想外の状況が。
製氷機の氷製造のスピードより、氷を使うスピードが上回ってしまい、まさかの氷が足りない!!という事態に。
このお客さんの量は、今の製氷機ではスペック不足ということですね。今までは全然いけてたんだけど、もうこのマシーンでは間に合わない。
お客さんに事情を話して氷少なめでドリンク提供したり、どうにか量を調整しながらしばらくやっていたんですけど、どうにもこうにも、にっちもさっちもいかなくなった。しかも一人ですから、このピンチを頼る相手もいません。しょうがないからお店を強制的に一回閉めて、スーパーに氷を買いに行こうと決心しました。
さぁ行こうと思ったそのタイミングで、新たにお客さんが入ってきちゃったので、
「アイスドリンクを頼みますか?今氷がないのでちょうどお店を閉めて買いに行こうと思っているところなんです。」って説明したわけです。
そのお客さん、犬を連れたタトゥーバリバリでおさげの髪型のお兄さんでした。
(ちなみに三つ編みおさげ男子って日本にもいます?こっちではちょいちょい見るし、個性的でオシャレです。笑)

さて、そのお兄さんアイスコーヒーが欲しかったんですけど、近くに住んでて家に氷あるから、氷なしでいいよと。ほんと?じゃあ提供できるよとドリンクを用意していたら、お兄さんが加えて聞いてきました。
お兄さん:君一人で働いてるの?
私:そうです。
お兄さん:僕に氷買ってきてほしい?
私:えっ
お兄さん:買ってきてあげるよ、買ってきてほしい?
私:それはすっごい助かるけど、そんなことさせられないよ!
お兄さん:いいよ全然!ここら辺のカフェとかよく知ってて色々気持ち分かるしさ、じゃあ今買ってくるね!
私:本当にいいの?まじでありがとう....!あなた天使だわ!!(涙)

おさげの見ず知らずのお兄さん、すぐに氷を2袋買ってきてくれました…。私はおかげで、お兄さんが氷を買いに行ってる間にも次から次に来る客に対応ができて、そしてアイスをゲットして新たなドリンクを作ることができました。
本当に感謝…!まじで天使。窮地を救ってくれました。。。
とてもストレスフルだったけど、天使に救ってもらった、そんな1日でした。

NYの人たち

こういうことが起きるのって本当にニューヨークだよなって思うんです。ニューヨークの人って、もちろん色んな人がいて、地域にもよってもちょっと変わってくるんですけど、結構フレンドリーで、おせっかいで、親切な人が多い気がします。見ず知らずの人でも、なんかのきっかけですごい話し始めたりとか、他人との壁がそんなに厚くないというか。
日本できっとこの状況なら、「は?氷ないの?ありえない、他行くわ」「すみません…」で、終了だと思うんですよね。そもそも「お店・店員」と「客」っていう、はっきりとした立場の違いみたいなのがあって、店員は店員らしく振舞うとか、お客様は神様です、みたいなのがある。
でもこっちだと、店員と客であっても、常に「人」と「人」として向き合う感じがします。だから客と仲良くなっちゃってお喋りが弾んじゃったり、何かお店側に事情があって不都合があっても、寛大に理解を示してくれるお客さんは多い。

自分に関係もないし、助けるメリットもないのに、困っている人を見たら自分ができることをしてあげる、そういうことをさらっとできるおさげのお兄さんは最高にクールでした。私もそういうことができる人になりたいと思いました。


さて、今月は、新しい生活へ慣れるためのバタバタと忙しさとで、少しハードな月でした。来月は色々ともう少し落ち着く予定。余裕を取り戻して、2つの仕事と自分の活動の時間もしっかりと、タイムマネジメントを意識して取り組んでいきたいと思っています〜!noteももう少しマメに更新したいな。有言実行なるか!?(笑)

それでは、今回はここらへんで。
みなさま、素敵な1日をお過ごしください。

ニューヨークから愛を込めて

美里





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