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【地域活動】ビニール袋でカレーができる? 親子で一緒に防災クッキング!

6月12日(日)、美里町みさとまち小牛田こごた駅東側に位置する駅東交流センターにて「防災クッキング ビニール袋で作るカレーライス」というイベントが行われました。

主催の美里町の育児サークル『ぶっくしぇるふ』は「子どもたちの豊かな体験と親子のふれあい」をコンセプトに、大人も子どもも学んで楽しめる活動を月に2〜3回ほど行っています。今回は、9組22名の親子が集まりました。

(今回は皆さん町内から訪れたそうです)

1978年の宮城県沖地震からちょうど44年を迎えたこの日のテーマは、「防災」。美里在住で調理師や野菜ソムリエなどの資格を持つ勝又千枝さんが講師を務め、参加者は「乾缶簡かんかんかんカレー」の調理に取り組みました。物と詰めを材料にビニール袋で単にできあがるカレーで、まな板も包丁も不要。災害時にも作ることができるメニューです。

(講師の勝又さんは、豆乳やおからを使ったお菓子を製造する
すいーつ畑・ふしみ」の店主でもあります)
(カレーの材料はこれだけ。あ、あとお水です)

作り方は、じつにシンプル。ビニール袋に乾燥野菜と缶詰の具材(今回はコーン・マッシュルーム・大豆・ツナ)、そして水を入れ、さらにカレー粉も投入。ビニール袋を揉み込んで全体を馴染ませたら、準備完了です。事前に下準備をいただいていたお米と共に沸騰したお湯へ入れ、約20分ビニールごと加熱します。

(家族みんなで楽しく作ります。)
(ビニール袋に入れて揉むだけ。子どもでも簡単です)
(準備ができたら、和室の隣の調理室で熱湯に入れていきます)
(リボンでかわいく色分けしましょう)

完成を待っている間は宮城県防災指導員の資格も持つ勝又さんが、美里町のハザードマップや小さい子供がいる家庭の災害時における備えなどを伝えていました。

もともと防災に興味があったという勝又さんは、コロナ禍に見舞われた2020年10月に同資格を取得。自身が専門とする【食】の分野と掛けあわせながら活動を広めており、「それぞれの自宅でできる備えをしてもらいたい」と話します。今回のビニール袋による調理も、はじめは主婦の“時短”として話題となりましたが、防災に適したものとして徐々に知られるようになっていったそうです。

(勝又さんが持っているのは、町のハザードマップです)

そしてちょうどお話が終わった頃、カレーもご飯もできあがりを迎えました。熱湯からそれぞれのビニール袋を取り出し、真空状態になったご飯は、空気を入れて揉み込み固まることを防ぎます。

(軍手の上にポリ手袋をすると、熱湯に手を入れても全く熱くないそうです!)
(子どもたちもへっちゃらな様子でした)

今回は皆さんテイクアウトされていましたが、実際に盛り付けたのがこちら。

(じゃじゃーん)

筆者も食べてみましたが、カレーもご飯も決してビニール袋で作ったとは思えないほど美味しくできていました。ごちそうさまでした。少しでもこのような知識があれば、たとえ災害を迎えたとしても冷静に対応できるような気がします。


今回お邪魔させてもらった美里町の育児サークル『ぶっくしぇるふ』は、町内外問わずメンバーを募集中。親子で英会話を楽しむ「えいごタイム」や農業体験などさまざまな企画が行われており、来月はプロのカメラマンを招いての「親子フォト撮影会」も予定されています。その模様は公式サイトInstagramで伝えられているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

美里町の育児サークル ぶっくしぇるふ
対象:マタママ〜未就園児親子、小学生ママ
活動日:第2・第4木曜日、土曜日(月1)、その他
場所:駅東交流センター/南郷改善センター
時間:10:30〜12:30(内容で前後する可能性あり)
問合せ:公式サイトおよびInstagram

▼今回の活動についてはこちら!▼



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