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(120)秋の散歩

日が短くなったので午後3時過ぎに久しぶりの公園へ向かう途中の、グラウンドが草ボウボウになっていた。ずっと使われないからだろうけど、場所によって草の分布が違うらしくて緑の模様ができて面白い模様になっている。土の踏み固め具合とかだろうか。


真っ赤な実はガマズミかな、写真でしか知らないので違うかもしれない。秋は日が短いからもう光が弱くて見えづらい。急いで公園へ向かう。かしのき山自然公園は大きな木が多いから更に薄暗くなりつつあって、足元を確かめつつは木々を見上げてみる。どの木も枝を伸ばして先端を触れ合わせていて、互いの存在を確かめてあっているように見える。秋の柔らかな光、控えめな花と木の実の形。穏やかな満ち足りたものたち。元々の山の一部分だけを残された公園は木々の隙間から住宅街がのぞいて見えてしまう大きさで、暗がりも小さいけれど本当の山ならこの時間はもう怖さを感じるだろう。でも美しさももっともっとあるのだろうなと、古い時代に思いを馳せた。秋の散歩は素敵だな。


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