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街へ行く 2024年3月
朝起きると雪景色だった。昨年は降らなかったと記憶してるので3月の雪は2年ぶりで雪の中の明るい花は色が冴えてとてもきれいだ。
久しぶりへ都心へ向かう。若い頃は気づかなかったけれど都心部は若い人が多い。学校も沢山あるし働いている人も多いから当然だけども、若者も近くの町田で見かける中高生よりは年上で20代がずっと多い感じ。
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3月のふんわりぽうっとしたお昼すぎの雰囲気の電車に乗って上野の東京国立博物館へ向かう。平日の雨上がりの上野公園はまだ桜も咲かないのに人がいっぱいいる。濃いピンクの花の木立の写真を撮る人たち。よく見たら寒緋桜というらしい。
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今日の目的は特別展ではなく常設展示で東洋館を観てみようと思ったのだった。何か染めの参考資料でもあるかなと思っていたが他の展示物が面白くて、陶器や青銅器や彫刻を存分に眺めてきた。
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そういえば一体のミイラがあって蓋を切って中も見られるように展示されていた。中身とは当然ミイラなので足元から見てゆくと頭部は骸骨が置いてあって、見てしまってから狼狽した。3000年近く経ったとはいえ、それはかつて生きていた人なんだし、まさか自分の骨やミイラが何千年も経て海を隔てた遠い所で人目に晒されるなんて思ってもみないだろう。おかしな話だけど、魂はもうそこにないような気がするのに死者を冒涜している気かしたのだ。ミイラはその国の博物館から贈られたものとのことだけども。
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