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(72)気持ちを伝える

昨日黒猫感謝の日だったと、日が暮れてから知った。世事に疎いものだから、たいがい終わりかけとか終了してから〇〇の日に気がつく。夜遅く、感謝デーも終わろうかという頃、モモがやる気を出してきて、新型ポーズをした。コンパクトキャット型、いいけども背景を消した方が分かりやすいか。

9日続けて出るのはやっぱり疲れる。食欲が落ちて、飲みたいものもないので、ハーブと緑茶でサンティーを作った。レモンバームの花、ローズマリーの葉は刺激が強いから3枚ほど、ドライタイム、ドライエキナセア、緑茶に、金水引の花に水を注いで、太陽の光に数時間あてるとふわりと温かくて優しい口当たりのお茶になった。痛みやすいからそのあとは冷蔵庫に入れる。ハーブは葉と花で効果が違うように感じる。弱っているとき、ハーブに限らず花をお茶に入れると花のエネルギーが溶け込み元気をもらえる、と思っている。

連勤最終日はかなりフラフラしていたのだけど、一日の最後は、お礼を言伝てされる、という仕事だったので、なんだかとてもほっこりできて良かった。恐らくクレーム気味だったのかと思われ、指示通りにやったら出来たよ、昨日キツく言ってしまったので有難うと是非伝えて欲しいと。自分にではなくても、お礼の言葉を預かって、伝える、という行為は何かとても救われる気持ちがした。報われる、というよりもっとピュアで良いものを受け取れたので、感謝の気持ちを伝える、伝えようとするのは、やはり大切なことなのだと。ひとりがお礼を伝えたいと行動したことで、たまたま間に入った私ともう何人かの気持ちが温まった、という事実は、ギスギスした世界において人の善なる部分の可能性を感じさせてくれる出来事だった。

人の言葉と行為は波紋をよぶ。良いことでも、良くないことでも。ネガティブな波紋もある時には必要かもしれない、しかし不要になった時、自らその波紋を消すことも出来て、良い波紋に塗りかえることも出来る。でもそうしようとしなければ、消そうと行動しなければ、ネガティブな波紋はそのままずっと遠くまでエネルギーを失わずに広がり続けるのではないだろうか。

シンテッポウユリは夜になるとよい香りがする、と書いてあったので暗くなってからマスクを外して近づくと、爽やかな柑橘系の香りに濃いめの甘い香りも加わった、とてもくっきりとして涼やかな香りを放っていた。この香りを楽しむために植えるのもよし、とあったのは本当にその通りだ。何年も花を見ていたのに知らなかった。夜だけ香るなんて。

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