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大きな犬との出会いの話

ゴールデンレトリーバーのウタ。
小島家に仲間入りした大きな犬。

ウタは、ほんとの子犬からうちに来た犬じゃない。ちゃんとしつけや愛情を受けて育ってきた犬ではない。でも、今、とても愛なのだ!

悩みの期間何をしたか

それこそ娘が生まれる前から、いつか大型犬と暮らしたいな〜という願いがあった。(むしろ移住理由のひとつでもあったかも)

大型犬と言えば、たくさんの散歩量や徹底的なしつけが必要ということは理解していた上に、いざ生まれてみた人間の娘はわんぱくゴリラで、それどころじゃねーわ!って、しばらくは検討する余地もなかった。
※なお私は実家でチワワ、夫は中型犬飼育の経験のみ。大型犬バージン!

それでもなんだかんだ「(ゴリラ)娘にとって兄弟みたいな存在がいたらいいな」とか「やっぱり諦められないな」という気持ちは漂っていて、家族で話し合いながら、ここ一年間の家族時間はほぼ大型犬迎え入れ検討関連に費やした

・書籍やyoutubeなどで大型犬飼育についてリサーチ
・大型犬を飼育されているお家に遊びに行かせてもらい、とにかくふれあい
・購入と準備と飼育費用の洗い出し
・メリットデメリットの理解
・長野県全域、群馬県、新潟県のペットショップをめぐる
・ブリーダーさんをリサーチ&見学する
・飼う想定で、家の仕様を見直す
・大型犬飼育経験のある方にさまざまなお話を伺う
・周囲のトレーナーさんをリサーチ
・毎週家族会議(テーマのほとんどは、命や責任について)

特に、犬の散歩体験ができる牧場 に行ってみたのはいい経験だったな。小型犬から大型犬までいろ〜んな犬種がいて、ふれあい・お散歩体験できる。

ここはご家庭で飼育されている犬も遊びに行けるので、どんな装備で、どんな様子で遊びにいくものなのかがよく観察できた。

君はどんな子犬だったの?

ウタは、繁殖屋からレスキューされたゴールデンレトリバー。

ペットショップとブリーダーさんで大型犬のパピーを探していたわが家だけれど「里親が必要な犬だってたくさんいるはずだよな。」という想いがふっと湧いたのだった。

そこで、家族みんなで里親募集のサイトをじっくり見ていたときのこと。
1歳のゴールデンレトリバーの男の子が、長野県内で保護されていることを知った。

そもそも大型犬の譲渡については、小さな子どもがいる家庭は断られやすいそうだ。(双方の怪我や事故防止のため)
※さらに、1歳前後の若い犬の里親募集はほとんどないということだった。

ただウタのレスキュー元の方はとっても気さくで、「大型犬を飼おうとずっと検討していたこと」、「トレーナーさんについてもらっての飼育を予定していること」などを丁寧にお話したら、5歳の娘がいても見学においでと言って頂くことができた!

自宅からは車で2時間とややかかるが…さっそく翌日、保護元へドライブ。実際に会ってふれあったウタは、びっくりするくらい人懐っこかった。

ふわふわだけど大きくて、名前のとおり金色で、明るいパワーがみなぎっている。
なんだかレスキューされた犬へのイメージが覆るくらい甘えんぼうで、強く噛んだり吠えたりもしない、元気一杯の子犬だった。

ただやっぱり、もう身体は大きいね。
君は一体、どんな子犬時代を過ごしたんだろ。

トライアルへ進む


保護犬は、すぐに譲渡をしてもらえる訳ではない。犬と家族・犬と環境など、さまざまな面でお試しする期間が必要だった。

わが家のトライアル期間で最も大変だったのは、やっぱりお散歩だったと思う。毎朝毎晩1時間弱、強烈な力でひっぱられながらお散歩する。

本当は、子犬の時に完了していたはずのしつけが為されていない「中身は子犬の成犬」
これまで飼ってきチワワとも、中型犬MIXとも全く違う力量。4日もたてば、家族みんなあざと擦り傷だらけだった。本当に。

ウタが大型犬として必要なしつけを施す必要性があると身を以て知り、「大変だわ、これから。」の思いは正直あった。

けれど家族全員が自然にウタとのこれからをイメージしていたし、何より性格がとってもいい犬なのだ。

誰にも彼にも「本当にラッキーな犬と出会ったよ」と褒めてもらえる。私たちは、彼との暮らしを成立させる方向を選んで今日に至る。

震えながら、お金の計算


譲渡が決まってからというもの、とにかく日毎にお金が飛んでいく。大型犬を迎え入れる前提で建てたお家じゃないから当たり前、と思いつつ…。参考になるかなと思うので、ざっくり費用感を記しておく。

譲渡金額:レスキュー元によると思うので、明確には伏せる。マイクロチップやワクチン、ごはんなどの費用があるので、もちろん無料ではない。

ごはん:16kg 約¥13,000+税 アレルギーの疑いがあるので、色々気をつけながら購入する。1ヶ月分くらい

トレーナーさんへのご依頼費用
保護犬&大型犬という不安要因があるので、プロの力を借りる。これはトレーナーさんによると思うが、…わが家は全体で30万円くらい見てる。

家の改修費
ゲート(犬が入ってほしくないところに設置)¥14,000
床の張り替え(無垢は滑って危ないのでシートに¥70,000程度
大きなゲージ:¥15,000

健康診断:¥20,000弱

去勢費用:¥60,000程度

下洗いシャンプー:¥7,500
シャンプー&リンス:¥9,200

おもちゃ・おやつ・リード・シートやお散歩グッズなどの備品&
お散歩サポートをお願いする費用

¥60,000くらいかな。

ざっと60万円飛んでる計算!やべーな!

本気だからこそ

大型犬を保護するのって全く楽じゃないし、子犬時代を見られない寂しさもないわけじゃない。

でも、娘と喧嘩しながらも大騒ぎして転げ回ってる様子を見ていると、やっぱり譲渡をお願いしてよかったなって思う。

もちろん今も毎日、大型犬の先輩に教えをいただき、家族で毎日勉強中。ああでもない、こうでもないと語りながら、ウタへの接し方を模索している。

私たちもウタもトレーニングを受けています

新しい世界に大興奮のウタ。ぜんぶが初めて。

本気で家族になりたいからこそ、しつけるし、お金もきちんと支払うし、これまでのライフスタイルをがらりと変えていっているよ、という小島家でした。

大型犬を飼いたい!犬を飼いたい!という方に届いてほしいなって思います。これからも苦労日記をアップする予定!

ウタのレスキュー元の方は、今も保護活動を続けていらっしゃいます。私のところにも情報がくるので、大型犬の譲渡にご興味がある方はぜひご連絡ください!

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