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現役人事担当が答えます!「自分のESの内容が薄すぎて泣けてきました」って集団面接で嘆く女の子に私ができること。

みなさん、ご無沙汰してます。みさとねーさんです。

先日、インターンで知り合った学生さんからのお誘いで
学生主催のオンライン集団面接練習会に参加してきました。

人事担当者が面接官役をするんやけど、
集団面接にもオンラインにも慣れてない学生さんに
少しでもエールが送れればと思い挑みました。

でもね、、、
今の学生さん、めちゃくちゃオンライン慣れしてるね。
そりゃそうか、授業は全部オンラインだもんね。
みんな、ZoomもTeamsも使いこなしてるね。
すごいすこい。普通にほんまにすごい。

中途採用(転職者)さんも見習ってほしいよ。。。(すいません、中途採用もやってるので、この差が地味に気になります)

ってことで、オンラインの使い方は何にも問題ないよね。
強いていうならあとは

1 他の子が話しているときに気を抜かない
2 集団面接こそ自分のライティングを抜からない
3 カメラの下アングルには注意

ですね。
これさえできれば、テクニカルな部分は大丈夫です。

あとは、内容ですが。
正直、集団面接でなに見てるかって、色々記事とかあると思いますが、
それこそ会社によって全然違うから、狙いに行くの難しいと思います。

集団面接ってみんないるし、ディープなことは個人面接で聞くから、
まずは内容よりコミュニケーション能力を見られていると思います。

この子はこういうコミュニケーションの仕方をするんだな
きちんと質問の趣旨を理解しているな

って言うのをまず見てると思いますよ、ご参考までに。

集団面接をしていると、
大学3年生から修士、博士まで結構な年齢層を面接することになります。
完全に一個人の意見ですが、今の就活において不利とされてるのが、
理系の大学3年生だと思います。

文系は修士いく人が少ないけど、理系は修士が当たり前。
文系と理系ごちゃ混ぜで面接する企業ならいいけど、

理系ばっかりの面接なら、

1「研究内容はなんですか?」→「まだ研究室入ってません」
2「学生生活で力を入れたことなんですか?」→「バイトかサークルです」
って流れが多いです。

就活がどんどん早くなる日本では、1は仕方ないですよね。
これで、無意識に自信を抉られてます。
2は、全然問題ないんですが、
大学3年の時点では、期間が短い、いいポジションにまだ辿り着けてない
などの理由でエピソードが薄まりがちです。

練習会を90分して、
最後に気になる面接官のところに話を聞きに行けるシステムでしたが、
私のところには全員女性がきました。
(人事って比較的女子が多そうな職種ですが、それでもまだ男性の方が多いです。今回も人事の女性は私しかいなかったので、必然的に、、、ということでしょう。)

そこで、タイトルに戻るわけですが
相談会が始まった途端、開口一番、大学3年生の女の子が
「私、他の人の話聞いてて、エピソードが薄いってことに気づきました。
他にエピソードもないし、不安になってきました。」って泣いてました。

正直、私は、ここがあなたの強みじゃん!って思いました。
だって、ここで泣けます?初対面の人に、自分さらけ出せます?
いいキャラしてますよ。
エピソードないし、自分は我が強いところが短所で書けるところがないんですって泣いてるんですが、いや今時主張できる子いないし、個性だよって微笑ましくなりました。

「まずは大いに泣けばいいよ」と言って落ち着くのを待ち、
その上で、自己分析のお手伝いをしました。
自分の強み、価値観、大事にしていることを掘り起こしていきました。

本人が自覚している強みがエピソードとして弱かったので、ここがわかるエピソードを掘り出すこと。

自分の価値観に基づいて行動したことを思い出してみること。

人と比べないこと。

これらをアドバイスしました。

特に大した出来事じゃなくていいんです。
日常でいいので、あなたのことがよくわかるエピソードを聞きたいんです。
まずは自己分析チャレンジしてくださいね。
※心理学的には、自己認識は本人より第三者の方が正確とされてるので、
ぜひみんなの意見も聞いてみてくださいね。

それに、就活とかES対策本が多く出回っていますが、
でも、それはテクニカルな話であって、
もう少し本質を考えないと、明後日の方向に頑張っちゃうことになります。

みなさん、ちょっと考えてみてください。
時代が令和になったんです。
一生一社なんて、考えられない時代になってるんです。
過去の対策本ってどこまで使えるのかな?って正直思います。

そして、オンラインでも、オフライン面接でも変わらない本質を見ています。
人事同士話すことがあるのですが
「オンラインでもオフラインでもいいなって思う層は変わらないよね」
って口を揃えていいます。
それって、つまり小手先のテクニカルじゃなくて、
人間力なんだろうなって思います。

そういうのってちゃんと伝わりますから、安心してください。

そして、みなさんにはぜひ、自分の感覚を大事にしてほしいです。
就活は長い人生のキャリアのスタートに過ぎません。
その後も転職したり、副業したり、はたまた起業したり、ずっとキャリアの活動は続いていきます。
なので、初めの一歩がどんなもんであれ、どんどん進んで軌道修正もできるし、引き返すこともできるし、3段跳びだってできます。

あまり、ナーバスにならず、自分が心地いい、ワクワクするというその感覚を大事にしてくださいね。

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