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お姉ちゃんになった娘が描いた絵本に、気付かされたこと
娘が5歳になって程なくして、息子が産まれた。
5歳差の姉弟になる2人。姉のひーちゃんと、弟のときお。
2歳くらいからずっと、「ひーちゃん、弟も妹もいらないの。赤ちゃんはひーちゃんだけがいい!」と言い張っていた娘。
4歳になり、「お母さん、赤ちゃん産んでもいいよ。」と言ってくれた時には、
すでに、私の気持ちを汲むことも、気を使うことも会得してしていたのかもしれない。
5歳になってすぐに弟が産まれて、ひーちゃんの1人っ子時代が終わった。
壮大な赤ちゃん返りをするだろうと心構えていた私の心配とはよそに、娘は、それはそれは弟を可愛がった。 いつもいつも愛しそうに弟を見つめ、弟もそんな姉が来るとご機嫌で、微笑ましい姉弟であった。
そんなある日、娘が、キャンパスノートに鉛筆で、絵を殴り書いていた。
絵本だった。 一気に書き上げた娘の絵本を読んだ。
※スキャンで取り込んで、ひーちゃんの書いた文字を打ち込んだものを載せます。
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読んで、涙が止まらなかった。
色々な感情でいっぱいで、言葉がうまくでなかった。
産後ホルモンでメンタルぐちゃぐちゃだったこともあり、読むたび泣きまくってしまっていた。
数ヶ月経った今になり、ようやく冷静に絵本も読めるし、あの時の気持ちも振り返ることができるようになった。
娘は、 寂しい気持ちを、我慢していたんだ。
・弟が可愛い。
・でも、お母さんが弟を抱っこしているのは羨ましいし、悲しい。
・その気持ちを言えない。
・でも、お父さんに話すことができて、妖精に話すことができた。
・旅をして、勉強をして、やっとお母さんに自分の気持ちを話すことができた。
・でも、涙が出てしまう。
・涙が光って、「がまんプリンセス」という、成長した自分になった。
という複雑な気持ちを、1冊の絵本に表現した。 そして、これからも家族仲良く暮らすという願いを。
私は、目立った赤ちゃん返りがないからと、弟を可愛がってくれていたからと、娘の優しさを言い訳に、寂しさに、我慢に、気づいてあげられていなかった。 いや、本当は気づいていたかもしれないけれど、毎日の慌ただしさを言い訳に、娘に頼りっぱなしだった。
「娘の複雑な心境も、揺らぎも、我慢も、寂しさも、どんと全部受け止めよう!」
と思った。
でも、やっぱり日々の生活でいっぱいいっぱいで余裕がなかった。 だから、1つのことだけは、毎日、何があっても、絶対しようと決めた。
娘が目を覚まして階段から降りてきたとき、 めいいっぱい抱きしめて、
抱っこして持ち上げて、
「可愛い可愛いひーちゃん、大好き。おはよう。」と
声をかけよう。
赤ちゃんが産まれても、私にとって、ひーちゃんが可愛くて大好きだということは変わらない。
5歳になり、我慢することや、頑張らなきゃいけないことも増えて来るけれど、ひーちゃんが可愛くて大好きなことは変わらない。
1対1で向き合って、めいいっぱい遊んであげられる時間は減ったし、ただただ愛でるような時期は過ぎたけれど、1日の初めには、絶対に毎日、抱きしめて、「可愛い。大好き」を伝えるようにしている。
かわいいひーちゃん、絵本を書いてくれてありがとう。
毎日ありがとう。
今日も、大好きだよ!
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