みさたぬ旅行記

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星のや沖縄⑦

それからは予約していた朝食の準備を始めた。 季節限定のみーくふぁやー果実朝食をお願いしていた。 みーくふぁやーとはお目覚めという意味だそう。 前日の夕方に届けていただいたので冷蔵庫から取り出して好きな時間に食べることができる。 マンゴーと生ハムのカプレーゼ、ドラゴンフルーツとビーツとまぐろの赤いサラダ、フルーツビネガーの南蛮漬け。 サーモンとえびとキウイフルーツのタルト、マンゴーとカスタードのタルト、ジャーマンポテトとベーコンのタルト、島バナナとキャラメルのタルト

    • 星のや沖縄⑥

      部屋に戻り、浴槽に湯を張った。 浴室もまた、海の装いだった。エンゲージブルーの壁に、高さ3.5メートルほどの天井。 エンゲージブルーは、ファンダイブで潜れるくらいの水深で見たことのある海の色である。 もしかして、天井高さ通りの水深にいるようなイメージで造られているのか?想像はふくらむ。 また、当然ともいえるが、水回りのアメニティは全て上質なもので、その日の髪や肌はツヤツヤになれた。 館内着とは別の薄紫色のパジャマを着て、すうっと眠りについた。 翌朝が目が覚めて窓を見

      • 星のや沖縄⑤

        夕食の後は再度インフィニティプールに行ってみた。 18:30〜19:30まではお酒を飲むこともできるらしい。 夕食の時間にあたっていたので、それらは翌日楽しむことにした。 外はすっかり真っ暗で海は全く見えないが、月が明るいようで空はぼんやりと雲が見えた。 波の音だけで海を目の前に感じる。 水底からのライトが水の中でゆらめいており、波音だけが聞こえるその空間は、まるで時間が止まったよう。 子供の頃は暗くなると危ないから、海やプールに入れてもらえなかった。 そんな記憶

        • 星のや沖縄④

          星のや沖縄1泊目の夕食では、琉球ガストロノミア〜Bellezza〜を予約していた。 食事会場に入ると、大きな窓の前の席に通された。 会場は幼い頃に夢想した砂の城の中を具現化したようであった。 天井やライトは、先ほどプールの水底から見上げた空からの光の形に似ていた。 かつて、琉球王国の時代では貿易が盛んに行われていたそうだ。 星のや沖縄の夕食は、イタリアンと聞いていたが無ジャンルの多国籍料理のようであった。 沖縄産の食材が使われた食事が沖縄の焼き物や、砂浜の貝殻や海

          星のや沖縄③

          星のや沖縄には集いの場があり、海が見渡せるインフィニティプールやお土産ものショップなどがある。 プール含め、こちらも24時間利用可能である。 集いの場に向かう際は、先ほど同様に部屋から電話でカートをお願いし行き先を告げる。 水着を下に着用して停留所まで向かうと既にカートが待機していた。 集いの場の入り口には大きな珊瑚のオブジェがあり、沖縄の海を感じさせる。 新聞や本などもあり、ソファでゆっくり読むことができる。 コーヒー紅茶を始め、さんぴん茶、シークワーサージュース

          星のや沖縄②

          予約していたハル714号室は二階建の二階だった。白い砂浜色の階段を登り、部屋に入る。 大きな窓から目に飛び込んでくる青に思わず声が出た。想像以上の景色だ。 海を見ながらゆっくりできるホテルや旅館は何度か泊まったことはあるものの、実際は写真と違ったり、草が生い茂っていたり、角度によってまともに海を望めることは少ない。 ここ星のや沖縄の部屋は、本当の意味でオーシャンビューだった。 建築のことはわからないけれど、ここに来る者に、絶対に美しい海と空を魅せんとするプライドを感じ

          星のや沖縄①

          レンタカーで到着した途端、ターコイズブルーと紺と金色の美しい衣装をまとったホテルスタッフが笑顔でお出迎えしてくださった。 ひだが入った紺色の太幅ガウチョパンツに、城の主人のようなターコイズブルーと金色の羽織物。足元は黒のローファー。 皆シワひとつなく首回りはパリっと、足元にかけふわっと着こなされていた。 後に角田光代さん著の小説で読んだが、琉球王朝時代の女性貴族の衣装をアレンジしたものらしい。 スタッフのヘアスタイルは黒髪をタイトにまとめており、衣装のデザイン性を際立て