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M&Aアドバイザーのつぶやき

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M&Aアドバイザーとしての日々の気づきを徒然に書きます
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#株式譲渡

「それ、私が言わなきゃいけなかったことだわ!」と思った話|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 例年?夏に向けて案件が進むことが多く、6月後半を迎えたいまの時期において、もうすぐクローズしそうな案件が1件、数日前に基本合意を迎えたのが1件、有力先とトップ面談を終えた案件が1件あり、ちょっと慌ただしい感じになってきました。 そんな中、とある案件のトップ面談を終えて買手の社長とお話をしていたのですが、とても器の大きい方で、これまた(「これまた」とうのは、私が買手社長を尊敬する機会が多いもので

「買手よりだね」と言われて初めて認識した自分のスタンス|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 私の仕事はいわゆる「M&A仲介」です。仲介というのはポジション的に賛否両論ありますし、海外では認められない世界ですが、日本の中小企業の事業承継問題を解決するためには、この仲介ポジションと言うのはまだまだ一定の価値を見出すことができると思っているし、そこにやりがいを感じるので、この仕事に信念をもって邁進したいと思っています。 その仲介賛否両論というのはおいといて、私がつい先日、案件をたくさんやっ

コミュニケーションの問題はコミュニケーションでしか解決できない|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 PMI(M&A成約後の統合プロセス)のことを少し考えていたら、思い出したことがありました。 それは私が初めて成約させた案件の話。 地方のECの会社を東京の会社が買収したのですが、買収後、東京から時期幹部候補となっていた若い人材が買収先に派遣され、売主社長との引継ぎを行っていました。 売主社長はとても丁寧で優しい方だったので、これまでの経緯を懇切丁寧に説明し、取引先にもきちんと同行して挨拶に回っていました。 そして重要な仕入先の1社につ

面白そうなファイナンスの本を発見!「積ん読」にならないように・・・

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 金融業界の出身でもなんでもない私ですが、中小企業診断士という資格を取得した際に、資格の学校で出会った講師の方が税理士で、試験科目の中でも超重要な財務会計がめちゃめちゃ得意とされていたので、その先生のおかげで財務会計を好きになりました。 それがきっかけでいまはM&Aアドバイザーとして、毎日のように財務諸表を眺める機会ばかりの仕事に就いているといっても過言ではありません。 ですが、実務経験

M&Aアドバイザーの本が週間ランキング1位に!|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 昨日、新宿の紀伊国屋書店に立ち寄ったら「週間ランキング」の1位を飾っていたのがこちらの本! もちろん私はM&Aアドバイザーなので目に付いたのですが、週間ランキング1位を取る程、世の中からは注目されるようなテーマなのか?と不思議な感覚でした。 まだ数ページしか読んでいないのですが、まず共感したのはこちら。 M&Aアドバイザーは"総合格闘技" M&Aの世界では、財務・税務・法務・マーケテ

代表交代のパーティに参加してきました|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 昨年成約したM&A案件のひとつに、この3月末で代表取締役が交代する案件があり、無事に社長交代を見届けることができました。 昨日の日曜日、とっても天気が良い都内にて、八重桜満開の中、社長交代パーティに参加させていただきました。 売主と買主の役員、そのご家族、お取引先だけのパーティなのに、アドバイザーの私なんぞに豪華なパーティに参加させていただいて恐縮しちゃいました。 でも、これ以上ない

買手インタビューでアドバイザーの存在価値を再認識した話

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 昨日は、昨年成約した買手企業の社長へインタビューを実施させていただきました。非常に濃い内容になったので、記事に仕上げるのが楽しみです! 今回は、印象に残った部分だけを抜粋します。 交通渋滞・ミサイル危機、、ことごとく「天からのお告げ」が? インタビューで初めて知ったのは、成約前に実施したトップ面談の2回中2回とも、買手社長が遅刻気味だったときのこと。。 1回目は渋滞にハマり遅刻、2回目は

M&Aなら、買手企業の「覚悟」を求められる|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 最近の発信では「売主社長はM&Aに始動する前に、きちんと覚悟を決めましょう」ということをよく書いたりしています。 ですが、逆に買手企業にとっても「覚悟を決めてもらう」という効果がM&A自体にはあると考えています。 今日はそのあたりを書いてみたいと思います。 買手の選択肢は?買手目線でみたとき、会社を成長させたいと考えたときにどのような選択肢がかんがえられるでしょうか?ざっくりとですが、下記

「覚悟」が決まるとできることがある?|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 M&Aに始動する前に、きちんと覚悟が決まっているのかどうかの気持ちの棚卸をしましょうという話は以前に記事にしました。 記事はこちらから。 今回は、覚悟が決まったあとの売主社長と話したときの気づきを書いてみたいと思います。 M&Aに始動する前の覚悟の決め方まず、M&Aに始動する前に売主社長は下記の順で覚悟を決めてもらう必要があると思います。 この③まできて、第三者承継を選択することで、M

イソップ寓話とM&A|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 私が尊敬するM&Aの大先輩の記事で、面白いものを見つけたのでシェアしたいと思います。 いつも案件相談やアドバイスなどをくれる、齋藤 由紀夫先輩の記事です! イソップ寓話とは、ブラックファンタジーというか、生死をかけた残酷な状況で人間の本質を痛感させられるような話が多いのですが、M&Aもまったく同じような世界なので、重なる教訓が多いのです。 いくつか紹介しますので読んでみてくださいね。 この「欲」は人間に付き物ですが、買手候補である相手

イソップ寓話とM&A - その2|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 今日は昨日も記事にした「イソップ寓話」とM&Aにおける教訓の話です。 上記リンクは、いつも案件相談やアドバイスなどをくれる、齋藤 由紀夫先輩の記事です!以下、記事の引用します。 これに似たギリシャ神話?を聞いたことがあります。 3人の兄弟がいて、神様から「1タラント」のお金をもらいました。長男は商売を成功させ、次男は使って無くしてしまい、三男は大事に1タラントをとっておきました。 神様は三男に「1タラントを大事に持っているだけではダメ

成約案件と、ヴィーガンバーガー|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 週末、表参道の美容院に行ったのですが、そのついでに立ち寄ったのは、Waybuck Burger表参道店でした。 バーガー屋さんですが、席も広々していて、Wifiや電源も完備されていて、仕事しながらちょっとゆったりもしやすい。 そして、植物性のお肉を使ったネクストバーガーなるものがあり、私は大抵それを頼みます。 実は、このバーガー屋さんは、私が携わったM&A案件と関わりがあるんです! この

クロージングと補助金とPMI|1月振り返り|M&Aアドバイザーつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 2023年も明けたと思ったら、もうすぐ1カ月が終わります。 早い!! まだ終わっていないけど、1月の振り返りをしたいと思います。 なんか気持ちが落ち着かない、怒涛の1カ月だったなぁ。。。 クロージング今週、1件クロージングすることができました。 それだけで今月は輝いても良いくらいに一瞬思うのですが、この案件は2023年の10月くらいにはクロージングしたかった案件。「なんとか年内に」と思いつつも叶わず、年を超えてしまいました。 最終

M&A仲介業者へのフィーが高い理由/前編|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 「事業承継」「後継者不足」「M&A」という言葉を新聞では見ない日はないくらいにある種のブームとなりつつある昨今。 「M&A仲介業者」への非難やアンチというのもよく聞こえてきます。 言葉の意味の補足をしますと、FA(ファイナンシャルアドバイザー)というのが、売り手側もしくは買手側どちらか一方の交渉代理人として稼働するのに対し、「仲介者」というのは、両側と契約をし、両方からフィーをもらうケースが