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M&Aアドバイザーのつぶやき

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M&Aアドバイザーとしての日々の気づきを徒然に書きます
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#コーチング

人間は似たもの同士だから喧嘩する|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 Twitterも細々とやっているのですが、 Twitterって、本当に人の陰湿な部分が吐き出されやすいものですね(笑)。 私自身も発言をつつかれたり、影で批判されたり、ちょこちょこと匿名アカウントの同業者に近い方々から不愉快な思いをさせられたことがありますが、 最近もまた戦争が起きているのを見ました・・(笑) 参戦はせず、横目で見ているだけでしたが。 争いの内容としてはよくある話で、

「買手よりだね」と言われて初めて認識した自分のスタンス|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 私の仕事はいわゆる「M&A仲介」です。仲介というのはポジション的に賛否両論ありますし、海外では認められない世界ですが、日本の中小企業の事業承継問題を解決するためには、この仲介ポジションと言うのはまだまだ一定の価値を見出すことができると思っているし、そこにやりがいを感じるので、この仕事に信念をもって邁進したいと思っています。 その仲介賛否両論というのはおいといて、私がつい先日、案件をたくさんやっ

自分の選んだ道を全肯定する大切さ|M&Aアドバイザーつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 昨日は昨年のM&A成約案件の売主(元社長)夫妻、買主(現社長)夫妻との会食でした。私が同席するのもなんども恐縮しちゃうくらいの席でしたが・・・・マッチングの機会を作った立場として、ありがたくも呼んでいただきました。 案件の話は置いといて、昨日の飲み会の席での会話を聞いていて感じたのは二人の経営者(元社長と現社長)の愛妻家っぷり。 両夫妻ともにもう20年から30年は連れ添っている仲なのですが、

迷ったらGOでいく|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 行動力はある方だと自覚している私ですが、最近はとくに新しい良い話(ビジネスチャンス)が舞い込んできます。 そういうときに、ちょっと迷って、「①アクションを起こす」VS「②アクションを起こさない」の二択で迷ったときに、②アクションを起こす方がベターな未来が起きそうな気がすると直感的に思ったときにはすぐに「GO」とすることにしています。 今朝、アメリカのブローカーとミーティングをしていたのですが

買手インタビューでアドバイザーの存在価値を再認識した話

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。 昨日は、昨年成約した買手企業の社長へインタビューを実施させていただきました。非常に濃い内容になったので、記事に仕上げるのが楽しみです! 今回は、印象に残った部分だけを抜粋します。 交通渋滞・ミサイル危機、、ことごとく「天からのお告げ」が? インタビューで初めて知ったのは、成約前に実施したトップ面談の2回中2回とも、買手社長が遅刻気味だったときのこと。。 1回目は渋滞にハマり遅刻、2回目は

イソップ寓話とM&A - その2|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 今日は昨日も記事にした「イソップ寓話」とM&Aにおける教訓の話です。 上記リンクは、いつも案件相談やアドバイスなどをくれる、齋藤 由紀夫先輩の記事です!以下、記事の引用します。 これに似たギリシャ神話?を聞いたことがあります。 3人の兄弟がいて、神様から「1タラント」のお金をもらいました。長男は商売を成功させ、次男は使って無くしてしまい、三男は大事に1タラントをとっておきました。 神様は三男に「1タラントを大事に持っているだけではダメ

成り行きに任せる前にやることがあるのでは?|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。 今年に入って、相談を受けた案件があったのですが、どうしても救いようがない状況だったのでM&Aアドバイザーとしては、お断りをせざるを得ないケースでした。 ご紹介者の方経由で聞いていた話なので、温度感はわかりませんでしたが、「もう間もなく会社が倒産しそうだ」という状況のようでした。M&Aという選択肢については「え?そんなことできる可能性あるの?」と検討したことも無い様子。 でも、「もう1カ月以内に倒産しそうだ」という状況では、M&Aにチ

買収断念。でも成約より嬉しい言葉|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして活動しています。 「買収断念」と決断先日、とある案件で、買手候補だった企業の役員から正式に「買収見送り」の意向をいただきました。 まだ基本合意にも至っておらず、残念ではあるもののそこまで費やした工数が多くて「もう取り返しつかないよ!」という状況でも全くありませんでした。 それに、海外が絡んでいたこともあり、まだまだ新型コロナ情勢も不安定なこともあったのでお見送り判断は「仕方なし」とも思いま

紙一重|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 「もしあのとき、あの人に連絡を返していたら、あの人と結婚していたかもしれない」 そんなの経験をしている人はたくさんいると思います。 人生のあらゆる場面で、紙一重で運命が決まるものですね。 M&Aの世界も紙一重で結果が分かれるケースというのは本当に多く、何が正解だったのかなんて誰にもわかりません。 「あのときのあの発言のおかげで、成立に決定的になった!」 「あのとき

「風通しの良さ」は、英語で?|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 今日は「M&Aアドバイザーのつぶやき」として、参考書籍紹介および気づきを書きたいと思います。 「JTのM&A」組織に求められる要素として良くでてくるキーワードに「風通しの良さ」という言葉があります。皆さんだったら、英語でなんと訳しますか?そもそも、風通しの良い組織と聞いたら、どんな組織を思い浮かべるでしょうか。 M&Aアドバイザーの必読書として知ったこの本の中で、

M&Aは金融の話じゃない。家族の話なんだ。

社長の浮かない表情会社の売却を決意し、具体的な打ち合わせのために会ったとき、売主である社長はどこか暗い顔をしていた。 「なんか、お元気ないですね?」と声をかけると、どうやら息子さんのことが気になっている様子だ。 「息子には昔から『お前に会社を継ぐからな』と期待させていたのに、会社を売ることになって、それをまだ話せていないんです。一体なんと言ったら良いか…。」 社長の奥様も隣で、「家でもそのことばっかり。ずっと気にしているんですよ。」と仰っていた。 今回の売却企業は「赤

買手企業に必要な素質②|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 今日は「M&Aアドバイザーのつぶやき」の雑談回として、買手企業に必要な要素の続きを書きたいと思います。 買手企業は「自分本位」であれ 前回の記事で、M&Aの買手企業には「M&Aを実行する必然性が必要だ」という話をしました。 もっと言ってしまうと、私は買手企業は「自分本位で良い」とすら考えています。 こう書くと誤解を生むかもしれませんが、決して「売り手企業に強気

買手企業に必要な素質①|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私は世の中に少ない女性M&Aアドバイザーとして仕事をしています。 今日は、日々、私がM&Aアドバイザーとして仕事をする中で思ったことなどをつぶやく「M&Aアドバイザーのつぶやき」と題する雑談回とします。 最近、M&Aの買手企業に必要な要素についていろいろと思うところがあったので綴ってみたいと思います。 M&Aは手段であって、目的じゃない まず、M&Aというのは経営戦略のひとつであって、M&Aする=企業を買収することという