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幼稚園選びの決め手

現在、息子は幼稚園年長。そしてそろそろ娘の願書をもらう時期。我が家が何を基準に幼稚園を決めたのか、お話したいと思います。

見学・プレへの参加

引っ越したばかりで情報も知人も少ない

現在の地へ引っ越したのは、息子が2歳3ヶ月のときの4月。
既に私は娘を妊娠中であり、出産予定日は8月後半でした。
既に人気の幼稚園のプレは定員に達する目前で、仮に滑り込めても私の里帰り期間は参加できないため、やむなく断念しました。

夫が職場の方から幼稚園の情報を仕入れてきてくれたほか、向かいに住む方(息子と同い年の男の子のママ、ここが地元)が色々と手助けしてくれました。
一緒に幼稚園の見学へ行ってくれたり、児童館や遊び場のことを教えてくれたり……結局子どもたちの通う幼稚園はバラバラになりましたが、社交的で面倒見の良い方だったので、その後もずっと交流が続きます。

選択肢は4ヶ所

我が家はそこそこ田舎にあるため、幼稚園の選択肢は以下の4つでした。

  • 自宅の最寄りで保育時間も長く、月謝も安いA幼稚園

  • プレ実施、地域では一番人気、お勉強系のB幼稚園

  • カトリック系、加配対応あり、制服が可愛いC幼稚園

  • 自治体が母体で、二年保育のD幼稚園

結論からいうと、息子はA幼稚園に通っています。
この幼稚園の良さは後ほど語りますが、近くて長く預かってくれて安いなんて、普通に最高です。
ちなみに面接なしで全員入園、毎日給食&園バス(しかも無料)、PTA活動ゼロの神のような幼稚園です。

プレに参加できなかった(入園はプレ参加者優先)、願書の受取だけで深夜から並ぶ、兄弟がいる人が優先、面接が厳しい……を理由にB幼稚園は却下。

イヤイヤ期MAX&下の子出産で、とにかく早く息子を幼稚園に通わせたかったことから、二年保育のD幼稚園も却下。

候補として迷ったのはC幼稚園でした。

静かすぎる見学会

C幼稚園の説明会・見学会は、ママ友と一緒に子どもを連れて参加しました。
コロナ禍前だったので、集団での実施。かなりの人数の親子連れが集まっており、人気の高さが伺えました。

そして一同連れ立って見学開始。
園児たちの普段の様子を……といって、いくつかの教室をまわって見せていただいたわけですが

『誰一人、挨拶しない』
『こちらを見ようともしない園児が多数派』
『先生も挨拶しない、園児に何も促さない』

集団でゾロゾロまわっているわけですから、気付かないなんてことはありません。
本当に普段通りの状態を貫き、授業に集中していることをアピールしたかったのかもしれません。

でも、挨拶ぐらいはしようよ。
シーンと黙ったままの園児たち、見学している親子連れを1mmも意に介していない先生、その風景をなぜか誇らしげにしている園長先生。

我が家には、私には、合わなかっただけだと思います。
私自身は幼稚園から高校までカトリック系の学校に通っていたので、園の信条や宗教教育には抵抗がありませんでした(むしろ、かなりポジティブな印象を持っていました)。

その当時から既に息子の発達に不安があり、加配あり(どどのクラスにも先生が3人以上ついている)のC幼稚園は魅力的でした。
でもあまりにも雰囲気が合わず、候補から外すこととなりました。

決め手は ”在園児の雰囲気”

A幼稚園の見学は、事前連絡さえしておけば個人で自由に行けるスタイル。
約束の日程に出向くと、まず園長先生がにこやかに迎えてくださいました。

そして案内されながら廊下を歩き始めると、ちょうど自由時間だったのか、在園児の子たちがわらわら集まってきました。

『こんにちはー!』
『新しい子? 小さい!可愛い!』
『いつから来るの~?』

A幼稚園は満3歳から入園可能であるため、年度途中でも入園してくる子がたくさんいます。
そしてクラスは縦割りなので、1つのクラスに3~6歳の子たちが混合で過ごす環境。

人見知りの強い息子は終始たじたじで無言でしたが、それでも在園児の子たちはニコニコとフレンドリーでした。

『ここならきっと、息子も受け入れてもらえる』

在園児の子たちの明るい雰囲気が素敵だったので、見学のときには既に入園の意向が強まっていました。

そして4月の入学式で一人だけ泣いていた息子も、今では年長さんになりました。
繊細な子ゆえに行き渋ることも何度かありましたが、おおむね楽しく通えています。

余談: 息子の幼稚園の自慢がしたい

モットーは「保護者に負担をかけない」

  • 原則9時~15時保育(朝イチで送迎、遅番のバスコースなどの条件が重なれば8時~16時)

  • 延長保育を利用すれば、最大7時~17時半(共働きなら1日150円……去年までは1日わずか50円だった)。延長保育は当日申請でOK。

  • 毎日園バスと給食あり(どちらも無料)

  • 月謝が2500円程度。年度の初めに3万払うだけ。

  • PTA活動ゼロ。本当に一切なし。行事の準備や片付けは、先生方と園児たち本人で実施。お遊戯や運動会の衣装・備品は毎年使い回し、家庭で用意するものなし。工作の材料等も全て幼稚園で準備。

  • 保護者会や面談もなし。必要な人は個別相談。

  • 参観日などの行事はラフ。保護者は普段着で来て(中にはスウェットの方も)、見るだけ見て帰っていく。片付けも準備もゼロなので。

  • 運動会は体育館。天候に左右されず、ビデオ撮影は二階の観覧席から可能。保護者はみんなクッションやマット、膝掛けなどを自由に持ち込んで、好き勝手に座ったり移動したりしながら見ているだけ。汚れない、日焼けしない、朝からの場所取りも不要、茶の間でテレビを見るように過ごせる。 

  • 入学準備もほぼなし。親が用意するのは靴袋とコップ袋のみ。もちろん既製品oK。あとは制服ズボンの裾上げ程度。

  • 制服や小物は全て男女共通デザイン。我が家のように上の子が男・下の子が女でも全ておさがりできる。

  • 夏休みも安価で預かり保育を実施している。在園児でなくても、兄弟姉妹なら一緒に預かってくれることも……卒園児の子も多いため小学生もok。

園児にもメリットが多い

  • 小学校の学区ごとのクラス編成・3年間クラス固定のため、馴染みの友達と同じ小学校に行ける。

  • 縦割りのため、学年混合。下の子たちの世話をする、上の子に世話をしてもらう。息子は年少のときのペアさんだったA君(年長)が大好きで、お陰様で楽しく幼稚園に通うことができました。

  • お遊戯や参観日の劇は毎年同じであるため、年少・年中で見てきた出し物を年長でやることになる。初見でないため覚えやすく、心の準備もしやすい。

  • 「不捨(誰も見捨てない)」を掲げ、面接なしで入園できる。色々な子がいて、それを良しとするおおらかさがある。

  • 綺麗な体育館(舞台、室内遊具もあり)、プール、山、神社を持っている。その他、園バスでお花見などにも連れていってくれる。近くに大きな動物園、少し高速道路を走れば空港があるので、毎年遠足はそこへ行ける。

  • 毎月の誕生日会に、華道・茶道のイベントがある。その他、iPadやSwitchを使ったデジタル学習・劇団や楽団の公演・一日消防団など、全て『外部講師』の方が幼稚園に出向いて対応してくれている。月謝の安さを考えると、とても色々な経験をさせてもらえる。

  • 満3歳で入園した子(年少より小さい子)たちは昼寝の時間がある。布団は幼稚園が用意してくれる。

その他

  • ママ友から聞いた話だが「母親が仕事をすること」を快く応援してくれる(そのママは上の子がB幼稚園、下の子がA幼稚園。B幼稚園では「働くのは結構ですが、園での保護者活動に影響がないようにお願いしますね? あと延長保育や長期休暇の預かりも、最低限にしてくださいね?」と釘をさされたらしい……)。

  • 育休明けの先生が、お子さん(赤ちゃん)連れで復帰している。時短勤務で、毎日出勤ではないらしい。たまに園長先生が赤ちゃんを抱っこしていたりする。子どもたちは身近に赤ちゃんがいて、先生にも優しくできている様子。

  • 先生の離職率が低い(多分)。児童館で会ったママさんから「A幼稚園? 何組? あ、〇〇先生だよね担任。うちの子二人(小学生)もお世話になったわ」と教えてもらう。クラスごとに担任の先生はずっと固定、卒園児のママさんみんなが「いい先生」「いい幼稚園」と口を揃えて言ってくれるので、とても安心。

他にも思い出したら追記するかもですが、我が家はこんな感じで素敵な幼稚園に巡りあえました。
とはいえ息子の行き渋りはあったので、それは次回以降のnoteで書きます。

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