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タイ・カオヤイで元旦トレッキング

どんな人生を歩みたいか、という問いは誰もが自問し考え悩む大テーマだと思う。特に今のような時代が大きく動いている転換期においては、選択肢は無限に広がっているように思えて何も考えずにボーっとしていると気づいた時には選択肢自体が無くなってしまっている気がする。
ということで数年前から人生において大切にしたいことを考えているのだが、何度思考しても結局は「健康」という至極当たり前な結論に行き着く。いくら貯金をしていても日本がハイパーインフレになったり財政破綻したりすれば無に帰すわけだし、資産運用にはリスクが付きまとうわけだし、そもそも口座開設しないままタイに来てしまったので始めることすらできないし、今の仕事・職種はAIの台頭で姿を消すかもしれないし…と外部環境を考えていくと私のような凡人小市民が予見できる範疇を超えているのである。

ただし、何をするのにも健康な心身が資本になることは間違いがない。
動ける身体と動こうと思える心があれば、たとえ無一文になったとしても生き抜くことはできる。
そう、筋肉は裏切らないのだ。
ということで2022年のテーマは引き続き「健康」を掲げることにする。

一年の計は元旦にあり。

「何かやるなら元旦からやったほうが良いよ」という意味だと思い込んでいたのだが、調べてみると「元旦に計画立てろ」という意味だった。まぁ、似たようなものだろうということで、健康祈願も兼ねて元旦トレッキングをすることに決めた。

カオヤイ国立公園(正式名称:ドン・パヤーイェン・カオ・ヤイ森林群)は総面積2,168km²を誇るとてつもなく大きな森林群で、2005年には世界自然遺産にも登録されている。
敷地内ではトレッキングのみならずラフティング、サイクリング、ナイトサファリ、さらにはキャンプまで幅広いアクティビティを楽しむことができるアドベンチャラスなスポットだ。

運転手のオジサンにNational Parkで歩きたいのだと伝えたところ「OK!1 day tour!!」と非常に元気な返答がかえってきたので、おそらく国立公園ツアーは彼の得意分野なのだろう。
昨日、Toscana ValleyとPrimo Pizzaを間違えた前科一犯であるが、自信満々なのでお任せすることにする。

国立公園には大人一人400バーツの入場料がかかる(外国人価格)。
そしてコロナ対策として事前にアプリで入場予約をしなければならないという情報を数日前にキャッチしていたので、オジサン分含めてしっかりと予約をしておいた。
年末年始のキャンペーンで予約をすれば入場料が無料になるということだったので、予約しない手はない。というか、予約していないと入れないので予約するしかない。

そうして万全の態勢で入場ゲートに向かうと、、、正月だから無料だよーと何のチェックもなくあっさり通過。いやいやいや、前情報何やってん。
きっと入場者を管理するオペレーションが面倒になったのだろう。
いかにもタイらしいWIN-WINな元旦サービスである。

ということで無事に国立公園に入場し、ドライブは続く。
何せ総面積2,168km²あるのだ。それがどれくらい広いのかは全く想像つかないが、入口から20分程走り最初の映えスポットに到着。多くの人が記念撮影を楽しむ自然ビューが美しいエリアだ。
ここでオジサンがノリノリカメラマンに豹変し「ここに立って」「ポーズ取って」「ジャンプしよう」と矢継ぎ早に指示が飛んでくる。
タイ人は映え写真好きでタイ人男性はカメラマンをさせられていることが多いが、オジサンにも映えDNAが埋め込まれているのか…いやはや恐れ入ったのだ。

元旦からジャンプするアラサー2人組

最初のスポットで数十枚の写真を撮り「さぁ行こう」と再出発。そこからは、トレッキングコースに2つの滝、そして山頂近くのビュースポットを1日かけて回ってくれた。各スポットはかなり離れているので車必須である。
場所によってはオジサンが一緒について来てカメラマンを務めてくれたと思ったら自撮りを楽しんでいたりと、自由度が高い。たまに「Go go!」と言ってついて来ないので不思議に思ったら階段数百段のハード系スポットであった。
自分たちだけ楽しんで人には仕事をさせるのは申し訳ない気持ちになるので、ここまで一緒に楽しんでくれたらこちらとしても気持ちが良い。

そうして10時に始まったトレッキングツアーは17時過ぎに無事終了。
最後の絶景ポイントからの帰り道、ふいに車や人が多い場所が現れたと思ったら

「野生のゾウだ!」

左手の草原をゾウさんが歩いていた。

まさか野生のゾウを見れるなんて…タイでゾウは幸運の象徴であり元旦からその姿を拝めるなんて幸先が良いことこの上ない。
興奮して動画を取り家族友人に幸せのおすそ分けだと送りまくったのは言うまでもない。
更には間近で野生のシカまで見ることができ、最後まで大満足のトレッキングとなった。

触れるくらい近づいても大丈夫。シカは大人しいのだ。


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