最近読んだ本~物理学はいかに創られたか~

書籍名:物理学はいかに創られたか。上下巻あります。
著者:アインシュタインフェルト                    訳:石原純
出版社:岩波書店
URL:https://www.iwanami.co.jp/book/b267042.html            

記事をご覧いただきありがとうございます。              私は高校時代、生物と化学を選択していました。くくりは理系なのですが、
いわゆる”なんちゃって理系”です。物理や数Ⅲ数Cは名前を聞いただけ難解というイメージが強く、拒否反応を示していました。            

しかし近頃は、名前を聞いて嫌いというだけで知ろうともしないのは、知識を得る機会を自分から閉ざしているなと考えるようになりました。同時に、物理や数学の知識を思考に組み込んでる自分が今までとは違う自分になれるみたいでワクワクします。      

そんなときに新聞で紹介されていたのが「物理学はいかに創られたか」でした。この書籍の特徴は、数式が一切使われていない点です。ですます調かつ平易な文書で書かれており、物理を初めて勉強する人や読み物として、また、物理を学習している人は更なる理解に繋がります。

印象に残った文が2つあります。

「物理学の概念は人間の自由な創作」

「問題を公式的に示すのは、それを解くことよりも大体において一層本質的な事柄です。新しい疑問や、新しい可能性を提起し、新しい角度から古い問題を眺めるのは、創造的な想像力を要し、かつ科学の上で真の進歩を特徴づけるものです。」

物理というと数式ありきで理論的で頭が良い人が解き明かすものというイメージでしたが覆されました。物理学の発端は想像力であり、そこから常識を疑い、疑うだけではなく解明しようと取り組み、実験で得た事柄を今知れることの限界と認めながら創られてきたのが物理学なのだと感じました。

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