書籍:仕事は自分ひとりでやらない
仕事をひとりで抱え込んで悩んでいた時に、とても参考になった書籍をヒントに、どのように脱却するかを考えてみたときの話です。
【仕事は自分ひとりでやらない】
仕事を抱え込まず、周りに助けを求める技術「ヘルプシーキング」の教科書
自己紹介
まずは簡単ですが、自己紹介をさせてください。
・3人の子育て中の会社員ワーママ
・第1子出産以降、時短勤務歴数年
・第3子の産育休復帰後に管理職に
・7~8名のチームのマネジメント
時短勤務をしながら管理職なんてやれるのか?という不安はありながらも、社内でも女性活躍推進に関わっていたので、女性管理職が増えていった方が良いと考えていたのもあり、昇格のチャンスをもらい、チャレンジすることに。
管理職1年目は手探りながらもなんとかこなしたものの、管理職2年目では大きな壁にぶつかることに。
管理職になったら仕事を抱え込むように
チームで仕事をすることが好きだったので、仕事は抱え込まないようにするものだと思っていたし、周りにもそう言って後輩にアドバイスしたり、チーム運営が認められて社内で表彰されたことも。
チームで仕事するからこそ、一人ではできないこともできる!と実感して仕事していたはずでした。
ところがいざ管理職になってみると、
・周りのメンバーも忙しいから頼れない
・自分がまず考えなきゃいけないという責任感
・困っていても、まずは自分がちゃんとしなきゃと相談できない
・相談しても、それは管理職が考えることでしょ、と言われそう
・相談するのはできない自分を露呈すると感じる
チームがうまく回らなくなっていくと、ますます周囲のメンバーに相談すること「自分の駄目さを露呈」していくような感覚になり、周りのメンバーに相談できることが減っていき、孤立感を感じるようになっていきました。「全部ひとりでやらなきゃ」という病にかかり、こうした仕事の仕方は、時間がいくらあっても足りず「もうこれ以上仕事は続けられないかも」というところまで悩むことになります。
ヘルプシーキングとは?
ひとことでいうと、下記になります。
自分のため以上に、チームのために必要
ひとりでやる以上の成果に繋がる
助けを求めることは、甘えではない
誰でも実践すれば上手になるスキル
ヘルプシーキングが上手なチームは、個人スキル×仕組み×文化
出来ていないチームは視野が狭く、自己開示しにくい
なぜ助けを求められなくなる?
周りに助けを求めることが苦手な人の共通点は5つ。
相手も忙しいなど思い込みによる心理的ハードル
自分でやった方が早い(属人的)
甘い予測と判断の遅れ(楽観視)
自分の仕事か、自分の仕事以外の仕事かで考える(境界線意識)
困っていることが説明できない(整理されていない)
私の場合は、5つどれも該当していました。新しく立ち上がった業務ばかりの時期だったので、仕組み化や整理に時間がかかり、業務は忙しくなる一方で、整理されていないから他の人に振ったり任せたりできる状況にならず、自分でやらざるを得ない状況に追い込まれていました。
忙しさから自分の強みを自覚できなくなり、自己開示できなくなったことで、自分の弱みを見せたくない、周囲にどう思われるか?と意識が自分に向いている状態になっていきます。
「全部ひとりでやらなきゃ」という病を脱却するには?
チームが順調に回っているときは、自分の強みを意識しやすいですが、チームが混沌としていたり、業務過多になり回らなくなると、自分の強みが分からなくなっていきました。自分の自信も減っていき、悪循環になる一方という状況でした。
それを脱却するには、私の場合は、自分の強みを再度自己確信に変えていくことでした。
ストレングスファインダーの上位資質を使い、自分の強みの活かし方を日々模索していたので、改めて自分の資質から脱却方法を考えてみることにしました。
注釈)上記の才能テストを受けると自身の34の強みの資質が分かります。
上位資質TOP5から考える脱却方法
収集心
自我
戦略性
アレンジ
包含
私の上位資質は、上記の5つになります。
例えば「戦略性」を活かせているときは、誰に頼ると良さそうか?などアンテナが立ちます。自分ひとりでやらなきゃという考えは、まさにこの「戦略性」が活かすことで、脱却できそうというヒントを得られました。また状況の整理が出来ているときは、「収集心」が活かせているときで、関係各所から情報を集めたり、メンバーから情報を集めて整理することで自分の中で戦略立てが進みやすいという傾向がありました。
そのため、まずは【状況の整理+戦略を立てる】を徹底的にやることにしました。
そうすると、自分の役割が改めて明確になり、何を手放すと良くて、どこにもっと時間をかけたいかが明確になってきました。
どうやって自分を客観視する?
気持ちがネガティブになると、周りからのアドバイスも、なかなか客観視できなくなり、余計にネガティブな感情を抱きやすくなっていました。そういう時こそ、いかに自分を客観視して、「今何が必要か?」の現状分析をすることが必要でした。
私の場合、もっとも役に立ったのは、「コーチング」でした。
自分の不安や悩みが大きくなり、現状把握しにくいときに、コーチングを通して言語化してみると、自分のことを客観視することができ、思考を整理することができました。
女性管理職としてどうありたい?
それは今も模索中です。管理職になる前は、いわゆる「サーバントリーダーシップ型」が理想だと思っており、自立したチームを理想としていました。ですが実際はどういった形がベストなのか、見本となる事例が少ないのが現状でした。女性管理職が少ない中ではロールモデルも少なく、やり方が分からなくなりがちです。でも、周りのチームは上手くやれているように感じて、余計に自分に自信をなくしていきました。
だからこそ、常に自分はどんなチームを目指したくて、そのために自分は今何ができるのかを自分に問いかけて、言語化し、周りにも共有し、少しずつ前進していくしかないかと思っています。
今の私は、チームがより強みを相互に活かしあえる状況を目指したいと考え、そのためにチーム構築をもっと学びたいとも思っています。
女性管理職として今も模索中ですが、同じように悩む方の少しでもヒントがあれば嬉しいです。最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
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