めったに風邪を引かないけれど|ラトビア日記 #5
2023年9月23日 体調がわるい
朝起きたら、のどがイガイガ。
これは風邪の前兆……! というか、もはや風邪……!
ひさしぶりに丸一日、ベッドの上で寝ていた。
朝晩冷えて、だんだんと秋の気配。
ひさびさに雨も降って、天気もどんより。
課題やらなきゃという気持ち VS 風邪を早く治さねばという気持ち。
寝て起きたら、喉の痛みが引いてますように。
2023年9月24日 まだ調子がもどらない
やっぱりまだ、喉がいたい。いたいというか、いがらっぽい。
でも、天気がいい!
身体は本調子でなくても、心は外へ出たがっている。
ということで、ずっと気になっていたけど入れなかったカフェへ。
課題を一つ読み終える。読み終えたところで、まだ課題は終わっていないのだが。
あと3本論文を読んでエッセイを書かなければならない。アカデミックな英語に四苦八苦。
秋は、日差しが白くて細いイメージ。日光を、紅葉した葉がきらきら反射させる。
昨日が雨模様だったからか、日曜はいつも静かめな街中も、少し人出が多い気がする。
グループで芝生の上で寝転がったりテラス席が満席だったり。
「公園の人々」というタイトルで、写真集を作りたいくらい。
いまのうちの贅沢。
なんにせよ、健康第一。
ビーツのサラダを食べた。
2023年9月25日 微熱
今朝、体温を測ったら、微熱があった。
昨日、出歩いたのがいけなかったのか。でも、気分転換にはなったから後悔はない。
課題の読みものが多いから、おいしいドリンクで気分を上げたいのだが、両目が熱い。頭が重い。
喉のいがらっぽさは、アドバイスを受けて再挑戦した鼻うがいで、なんとなく軽くなったが、まだ咳が出る。
疑いようもなく、風邪だ。
昨日、買いものもしたから食べることには困らないけれど、外に出られないのがつらい。
2023年9月26日 高熱
結局、起きても状況は変わらない。
もうほとんど2日間、まるまる引きこもり。
微妙に関節が重たくなり、鼻水もたらーっと出てくるかんじ。
悪化しているのでは。
と思って体温を測ると昨日より上がっている。
なんでなの……。
日曜日にりんごをたくさん買っておいてよかった。
しかもこちらのりんごは小さいから、切らなくていいし、すぐかじって食べられる。
鼻うがいをはじめて、喉のイガイガはだいぶよくなったけど、今度は頭がいたい。というか、だるい。
明日の昼までに一本課題をやらなきゃいけないのに……。
なんとか、お茶の味を変えるなどして体調をごまかし、レポートを書く。
早く良くなれ〜。
2023年9月27日 行ったり来たり
昨日の夜、結局レポートを書いて、もう一つの課題も終わらせたため、目覚ましをかけずに寝た。
起きても、やっぱりだるくて、体温は下がったけれど、咳が出る。
昨日よりはまだ関節のだるさが楽になった気がして、サラダを作って食べる。
昼間になってくると体温が上がり、37.5あたりを行ったり来たり。
ラトビアの薬を届けていただき(大感謝)、飲んでみる。
副作用かなんなのか、睡魔が襲ってきたので、リモート参加の予定の講義はおやすみして、寝こける。
夜の講義はオンライン参加。
ちゃんと検査していないけど、軽いコロナなのかな、などと思いながら、りんごをかじる。
今週いっぱいは、引きこもりだなこりゃ。
2023年9月28日 3日ぶりの外出
関節のだるさがなくなったのと、今朝の検温で平熱だったため、久々に外に出てみる。
ずっと横になったり座ったりしていたからか、まともな二足歩行だと視点が高くなった気がして、背が伸びたのかと錯覚する。
ただ、これもまた久々の外出だからか、じゃっかん平衡感覚がおかしい。少しクラクラする。軽い立ちくらみが、ずっと続いている感じ。
マスクを着用し、バスに乗る。ものすごく凝視してくるおばさまがいたけど、気にしない。
大使館に行って急ぎの書類の相談をし、帰りしな、スーパーに寄る。
ルームメイトが、何の用途か知らないが、ものすごい勢いでトイレットペーパーを使うので、すぐなくなってしまう。
なので、トイレットペーパーと、ちょっとしたお菓子を買った。
そうでした、今日は自分の誕生日なのでした。
ずっと寝ていたから今が何日なのか、何曜日なのかあんまり認識せずにいたけど、家族から連絡をもらい、寝こけていようと風邪をひいていようと、30代の道を着実に歩んでいるのだと思い出した。
だから、ふだんは買わない、グズベリー風味のクッキーを買ってみた。
咳はまだ出て、口の中がすごく渇く。
週末のお出かけの予定も中止にしたほうがいいかもしれない。
ラトビアの秋を満喫したいのにー! ……しかたない。
夕方からは、ずっと大学の授業をリモートで受ける。
ディスカッションには参加できないが、自分のペースで授業が受けられるので、これはこれでアリ。
とはいえ、新しい講義が時間差で始まり、読まなきゃいけないもの・提出すべきエッセイがどんどん増えていく。
1日1本、論文読まないと追いつかないな?(むしろそれでもギリギリ)
11月から、今期は定員に達したと思っていたラトビア語初級講義を、受講できることになったらしい。
時間差でやって来る「こうなりましたけど、都合どう?」という連絡にも、いちいち驚かなくなった。
うれしいけど、いそがしいやん……。
大学院生、いそがしいやん……。
せっかく学べる新しい知識たち。
消費的にならないよう、ていねいに向き合いたい。
と、咳き込みながら思う夜10時。寝る。
2023年9月29日 微熱
この一週間、日記には具合が悪いということしか、書いてないな。
しかたない。ほんとうに引きこもっているんだから。
今日も、まあまあ天気がよかったけど、がまんして家にいる。
そのかわり、作り置きをたくさん作った。
とりあえず野菜を茹でたり炒めたりして、ストックしておくやつ。
お味噌汁にも入れらるしパスタにも入れられる。
台所がせまくてIHの火力が弱めだから、凝ったものは作れないけど、最低限の調理ができるから、よしとする。
そして、エッセイを一つ提出。
テキストの内容は、「近現代のヨーロッパの家族の変遷」。このテキスト対する意見を述べよ、という課題。
19世紀から20世紀のイギリス、フランス、ドイツ、ソ連あたりが事例に出てくるが、100年前から変わってないこと多すぎじゃない?みたいな気持ちにさせられた。
あと、公的機関に子育てにまつわる補助を求める姿勢は、ヨーロッパの中では個人の権利として未だ強いが、国力によっては「個人でなんとかして」という政府も増えていることがわかった。予算がないのだ。おや。思い当たる節があるような。
人口が増えたり、お金が増えたりするのをゴールにするのをやめないと、永遠に人権が尊重されないのかも、とも思った。
テキストの中では、女性の経済的自立と未婚率の増加の関係性については言及されていなかったけど、未婚の人が増えても良いし、お金めちゃくちゃ稼ぎまくる女性や若者がたくさんいて良いと思うし、こどもがほしい人が授かれるよう十分なサポートがある環境であってほしい。
でも、どれかを立てると何かが立たず、になってしまうのは、どこかで「人口増加!」「経済成長!」という歯車に絡め取られてしまうからなのかな。
明日も一個エッセイを書かねば。
課題を前のめりでやっていかないと、クリスマスを楽しめない!
リガのクリスマス、ラトビアのクリスマス、どんなかなあ。たのしみだな。
とはいえ、ラトビアはもともとキリスト教に対して信心深い国ではないので、他の国に比べたらおとなしいみたいだけれど。
Googleカレンダーに、課題の締め切りとノルマを入れたら、あっという間に埋まった。
特に10月は読み物の量がすごい。
って、課題についても毎日書いてるな……。
そろそろ外に遊びに行きたいなあ。おわり。
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