【第10話】私と猛犬ケルベロスの冒険の記録【創作長編小説】
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ジャックされた飛空艇時刻は深夜2時半。ゲイン帝国軍のトゥルク艦長は突然の冥界からの訪問者アリスに渡された金色の巨大な太陽のようなモチーフの杭を、アリスに頼まれ自分の率いる飛空艇の空対空ミサイルの先端に取り付けた。トゥルク艦長は杭の取り付け作業が無事に済んだのを確認して船の整備士に「ご苦労様!」と大きな声で労いの声をかけてミサイル格納庫から出て、飛空艇内の無機質で何もない広い廊下を靴の足音をわざとカツンカツンと響かせて歩いて操縦室に戻っ