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歯車

所詮、うちらは会社の歯車なんだよ

なんだかなあ、と思うことがあり、話題に出したところ、私より10年と少し上の先輩がそう言った。

この言葉を聞いて、心がさっと冷たくなった。


入社以来、自分に求められていることを察知して、どうやったら付加価値をつけることができるか愚直に考え、行動してきたつもりだ。


あまりアピールをする性分ではないが、成果をあげている(と、目に見える数値を以ってしても思う)。


ただ指示出しされたことをなぞるだけなんて、会議で何も発言しないなんて、気を利かせた報連相すらできないなんて、そんな人は存在する意味あるのかな、とか思ってしまうタイプだ。

新卒の会社で、「給料分の仕事してないよね?」「バイトあがりな仕事するなよ」(これは世のバイターに失礼と思う)、と言われ続けたのも一つの要因かもしれない。私の場合、新卒時の経験がかなりその後の社会人生活に影響している。


話を戻そう。


そう、数年かけて関係先と対話を続け、ようやく世のトレンドになってきたのか、最近前向きな案件が増えてきた。関係先とも、信頼関係が芽生えてきた(と、私は思っている)

概ね私の主観ベースでの記載で申し訳ないが、上記の様子を見る同僚からは、日頃の調整の成果だね、とも言われている。


それなのに、だ。


偶然、全く別の部署の方から、担当先が変わるらしい、的な噂を聞いてしまった。

たしかに、上司も4月以降は担当が変わるかも的な匂わせをしてきたり、私が取ってきた案件を、別の同僚(私調べで、受け身系)に流そうとしていたから、
あーあ、やっぱりか…
とは思った。

とはいえ、今はまだ気持ちの整理がついていなくて、


え?なんで?

あいつに任せるのか…?

何を評価されてるの???

というか、私は評価されてないんだろうな


という心の叫びがずっと頭の中でぐるぐるしている。


冒頭、書いたのはそんな私の葛藤と、先輩の悩みについて話していた際、仰った言葉だ。


歯車。


たしかにそうだ。私たちはお給料や福利厚生を頂き、食っている以上、

上司が考えること、会社が決めたこと、

今回に限らず黙って受け入れるしかないのだろう。


だって、私たちは歯車だから。


あるYouTubeの動画を観た。
慶應義塾大学卒で、某お前は何をしたいんだ会社を辞めて今はフリーで色々されてる方が運営していて、
そのチャンネルで、同じく脱サラして企業した女性が出ている動画が非常に印象的だった。


会社辞めても大して変わらないし、
自分のために生きようって思うわ、
明日やりたいことともう少し先でやりたいことって違うじゃん?

(若干うろ覚えだけど)自分の気持ちに素直で心底羨ましいなと思った。

と同時に、今(これからも)私がやりたいことは、勤めてる会社の一部分に過ぎなくて、

ちっぽけな存在なのだな、歯車ってこういうこと?(自分じゃなきゃ成り立たない仕事はそもそも大会社にないようになってるというのも承知)

と実感した。

どうしたら歯車である現状を上手く利用して、経験の肥やしにできるか、諦めるしかないのか、もしくはもっと外の世界を知れば別にやりたいことを見つけられるのか、まだまだ悩みは尽きなさそうだ。


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