高校生が100人集めるイベンターになった話①
2018年10月28日 私はイベンターとしての第1歩を踏み出しました。
当時17歳、高校2年生の頃です。
現在は20歳になり、この頃から始めたイベントを今も全力で取り組んでいます。
この記事は私がイベントを本格的に取り組むきっかけになったエピソードです。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
初めてのイベント企画
きっかけは友達と話している時につい口から出た「イベントやってみよう!」という、軽い好奇心からでした。
私は高校1年生の頃から本格的にライブハウスでの活動を行っていました。
その頃はコロナもなく、ライブハウスも盛んにイベントを企画していました。
そういった企画に出演させていただくことが多く、ずっと「イベント」というものが身近にある生活を送っていました。
イベントを企画しようという話にはなったものの、当初はイベントを継続させるつもりはなく1回きりのイベントの予定でした。
大事なイベントタイトルでさえ、語呂が良いという理由で「幾何学模様」というタイトルにしました。
私は企画の構想を練っている時が本当に楽しくて、授業中でさえずっとワクワクしていたのを今でも覚えています。
どんなイベントにしようか、そんなことで常に頭がいっぱいになっていました。
ブッキング
ライブイベントを開催するには、出演者を集めなければいけません。
バンド活動をしていたのもあって少しだけ繋がりがあり、その友達を誘うことにしました。
1つお誘いの連絡をする度に返事が気になり、常に携帯の通知を気にする毎日でした。
幸いにも快く出演を決めていただけたバンドが多く、その度に涙腺が緩むほど嬉しい気持ちになりました。
大好きな友達のバンドだけをお誘いしていたので、当日は私たちにとって絶対に楽しい1日になるだろうと確信していました。
しかし同時に責任感も感じ、楽しんでいただくためになんとしてでもこのイベントを成功させなければと思うようになりました。
ブンキングが無事に終わったあとはライブハウスの方、そして一緒に企画してくれた友達に助けてもらいながらタイムテーブルやフライヤーを作成し、なんとか当日まで辿り着くことが出来ました。
当日準備
始まる前の人のいないのライブハウス、セッティング中のドラムなどその全てが初めてで新鮮に感じました。
演者さんの入り時間が近づく中、緊張で鼓動がどんどん早くなり楽屋裏で友達と手を握りあっていたことを今でも思い出します。
イベント開始前には、出演されるアーティストの方々の紹介と注意事項を伝える顔合わせという時間があります。
その時間でイベントの雰囲気や流れが決まる、企画者としての大切な仕事です。
緊張からくる声の震えをどうにか抑えながら、しっかりと全員に伝わるように声を張り上げました。
顔合わせが終わりほっと胸をなでおろしたと思うと、すぐにお客様に入っていただける時間が訪れます。
お客様に会える楽しみと、本当に来ていただけるかが不安でした。
早く会いたいというワクワクと不安が入り混じった不安定な気持ちでした。
ですが時間になるとたくさんのお客様が来て下さり「楽しみにしていたよ」「凄いね」など温かい言葉をかけて下さりました。
そのひとつひとつが本当に嬉しく、胸の中を埋めていた不安を消していきました。
お客様の温かい言葉と優しい笑顔に心が温まり、不安は絶対に成功させようという原動力に変わりました。
オープン
いよいよイベントが始まり、ライブハウスに大好きな方々の演奏が響き渡りました。
この日のためにとたくさんの時間を費やし準備してきた特別な1日です。
演奏を聞いている時、「そうだ、みんなの様子を後ろから見てみよう」と思い立ちカメラ撮影用の台に登ってみました。
そこには私たちが1から作り上げてきたからこそより一層輝いて見える特別な景色が広がっていて、涙が溢れそうになるくらい感動したことを覚えています。
楽しそうにイキイキと演奏している大好きなバンドマンの方々と、それに呼応するように声を出し拳を高く上げてめいっぱいライブを楽しむお客様の姿。
今までバンドマンとしてステージに立ってライブをしていた私が初めてライブ以外で心を震わせた日です。
ずっと自分たちの演奏で楽しんでいただくことに幸せを感じていました。
ですがあの景色を見た時はその幸せとは違うもっと特別に思える幸せを感じ、心から感動したことを今も鮮明に覚えています。
エンディング
イベントが終わるのは本当に一瞬に感じました。
演奏を見て自然と笑顔になって、楽しんでいる方々を見て感動しての繰り返しでした。
このイベントのために費やしたしんどくもあり楽しかった3ヶ月ほどの時間は、この素晴らしい光景を見るためだったんだと今までの頑張りが報われたような気持ちになりました。
終演後は開演前の不安な気持ちは消え去り心地よい達成感と幸せな気持ちで胸がいっぱいでした。
自分たちで企画したイベントで楽しんでいただき思い出を作っていただけたことが嬉しく、出演してくださった方々と足を運んでくださったお客様には何度も感謝を伝えました。
「本当にありがとうございました」と伝えると「こちらこそありがとう」「本当に楽しかった、また呼んでね」と温かい言葉の数々をたくさんの方々からいただきました。
いただいた温かい言葉はどんなものよりも嬉しくて、私にとってとても大切な宝物になりました。
当時17歳だった私の中で人生で一番嬉しかった出来事です。
そしてこの日私は「イベンターになろう」と決意しました。
出演してくださったアーティスト40人、お客様55人の総勢105人で作り上げた幾何学模様vol.1は無事大成功に終わり最高の形で幕を閉じることが出来ました。
幾何学模様vol.1は大成功でした。
しかし、物事は継続してこそ意味があるとよく言われます。
当時の私はそんなことを知る由もなく、もう一度楽しんでいただくためにただがむしゃらに頑張りました。
次の記事ではイベンターの大変さを目の当たりにした体験を書いています。
軽い気持ちだけでできるはずがなかったのです。
イベント企画の裏側なので是非読んでみてくださいね。
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