私たちはスポーツに何を期待しているのか?
仕事とスポーツを両立し始めてはや一ヶ月。
1ヶ月前の入社のイメージは朝、出社してみんなと顔を合わせて会社の利益や個人の成長の為に頑張っている姿でした。
今は一人の部屋にパソコンと携帯と私。
画面越しの上司と仲間と取引先。
不思議な環境で初めての”シゴト”に取り組んでいます。
ようやくリモートワークという環境に慣れてきたところです。
■私はスポーツに何を期待していたのか?
”慣れ”
ふと私はこの言葉に”危機感”を覚えています。
現役時代、私は“慣れ”の環境に身を置いてきました。
スポーツをしていれば
・仕事を用意される。
・最低限収入を用意される。
・ファンが応援してくれる。
それだけで生活していけてしまう。
スポーツに大きな”期待”と”頼る”生き方をしてきました。
小学校の時、人と「同じ」がとても嫌でした。
勉強はできました。意外とオール5です。
勉強出来る人は無限にいる。点数にも100点で限界がある。
いくら努力しても同じ結果やWinnerになることが出来ないもの。
いつだって満足させてくれないもの。
そして
”私を特別な存在”にしてくれるもの。
それがスポーツでした。
これを追求していけば“これだけで”生きていくことができる。
そんな”感覚”で私は”すべての人生”をこのスポーツに捧げてきました。
■期待しても未来は変わらなかった。
約14年という月日が流れました。
手術・移籍・種目変更様々なトライをしても何も変わらない中でそれでも私はスポーツに”期待”をし続けていました。
このままスポーツをしていれば。
レギュラーになっていれば
日本一になっていれば
日本代表になれば
スポーツを通して”周りが”変わってくれる。
私が置かれる状況が変わる。
そんな風に感じていました。
結果、今の私です。
■先天的能力と後天的能力
私はきっとスポーツに対する”先天的な能力”はあったのでしょう。
それを存分に生かして本当に素晴らしい環境と仲間とプレーできていました。
そして、この先天的な能力に慣れてしまい、現状に満足し後天的につけるべき能力を身につけずに過ごしてきてしまいました。
スポーツにおける先天的能力には限界があります。
いくら練習をしても、試合を経験してもスポーツにおける自分の能力の限界にぶつかります。
自分の先天的能力の限界を超えることに必要なのは?
後天的能力を掛け合わせることでその限界は容易に突破できるのではないでしょうか。
ひとつの種目ではなく、異なる種目に挑戦する。
スポーツをするだけでなく学ぶことに挑戦する。
スポーツ以外に目を向けて新しい世界を知る。
後天的能力の種類、高め方は無限にあります。この後天的能力を高めることによって、自分の能力をさらに高められ、自分の見たことのない世界を見ることができます。
にもかかわらず、
私はスポーツに甘え
先天的能力に甘え
スポーツの持つ素晴らしい可能性と
私という一人の人間の可能性を狭めていたのだと思います。
先天的能力に甘えスポーツに期待し続けるのではなく、私自身に期待し後天的能力を加える努力をしていれば、今私が感じているスポーツにおける私の能力の限界を超えることができたのではないかと考えます。
後天的に能力を身につけ、自分の能力をさらに高める努力をすることでセカンドキャリア含め自分の未来を自分自身で作ることができる。
様々な面において大きな自信になると信じています。
■あなたはスポーツに何を期待していますか?
スポーツは必ずしも未来を保障するものではない。
一つの手段であり一つの人生の道でもある。
自分の人生の責任は自分。
ベクトルは自分に。
”期待”は”未来”を変えてくれない。
変えてくれるのは”意志”と”行動”だけ。
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