語学は目に見えないけれど、確かな生命がある フランス滞在vol.1
パンデミックの世界的混乱の最中、私は薄暗いシャルル・ド・ゴール空港に降り立ちました。当時、私のフランス語のレベルは、「Sortie(出口)」さえ知らないほど無知な状態でした。Bonjour(こんにちは)くらいしかほぼ知らなく、スマートフォンの翻訳と英語でなんとかなるという、軽い気持ちで空港に降り立った瞬間、右も左も解らない状況だったのです。それはパリから離れれば離れるほど、フランス語の必要性を痛感する暮らしとなりました。
観光客がほぼいないパリの街並み。衛生パスという、ワク