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【2021年春】オンライン陶器市 購入品レポート

前回の記事では、4つのオンライン陶器市(益子・砥部・有田・萩)でうつわめぐりをする様子をお届けしました。

GW明けから、各産地のうつわが続々と自宅に届き、ついに全てのうつわが揃いました!

そこで今回は、オンライン陶器市で購入したうつわを写真とともにご紹介していきます。

1. 益子焼WEB陶器市

◾︎川尻製陶所 5寸皿(1,870円)

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陶器市のサイトで一目惚れし、「早く届かないものか」と待ち焦がれたうつわだ。

深い青の中に渦巻く青緑。ところどころに飛び散る黒点。そして、赤茶色の縁がうつわ全体をキリッと引き締めている。サイトで写真を見たときより、迫力を感じた。

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何をのせても、高級感が増す。特に、チーズケーキをのせたときの佇まいがお気に入りだ。ケーキを食べるというより、絵画をじっくり眺めているような気分になる。早食いの私でさえ、食べるスピードが自然と落ちてしまう。

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土の風合いが感じられる裏面は、とてもたくましく見える。表と裏で異なる表情を楽しめるのも、うつわの魅力だと気づいた。

◼︎川田達哉さん・敦子さん 里山だ円鉢(2,750円)

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色味や絵柄がとても優しく、作家さんの温もりを感じるうつわだ。

カレー皿として購入したのだが、縁から底までの傾斜が緩やかで、思っていたよりも浅い。購入時にサイズを確認したが、深さまでは正確に把握できなかった。

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カレーをたっぷり盛り付けることはできないが、ミニカレーを盛り付けると贅沢感を味わえる。これはこれで、いいかもしれない。他のおかずやフルーツを盛り付けるにも、適したサイズ感だ。我が家では、サラダ皿として愛用している。

◼︎矢口 良子さん そばちょこ2個セット(1,320円)

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2つ並べると、ホクロの位置やくびれ具合が異なるのがわかる。似ているけれど、決して同じではない双子のうつわ。そう思うと、愛着が増した。

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口径が広いため、麺をしっかり揺らせるし、汁も飛び跳ねにくい。

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湯のみとして使うとたっぷりお茶を飲める。まさに、こんな湯のみが欲しかったのだ。

◼︎宇野義昭さん 御本手片口湯冷まし(1,540円)

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本格的にお茶を淹れるために、購入した。

岩のようにゴツゴツした手触りで、縁から底に向かってさらに粗くなっている。ダイナミックなうつわだ。手に取ると緊張してしまうのは、威厳を感じるからだろうか。

粗めの原土で作られているため、使い込むごとに風合いが変化するそうだ。日々手に取り、自分色に育てていきたい。

2. 砥部焼オンライン陶器市

◼︎西岡工房 タンブラー(大)馬に蛍(3,300円)

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馬の絵付けに惹かれ、購入したタンブラーだ。手に取ると、力強いタッチが感じられ、馬がイキイキとしているように見える。

アイスコーヒーがたっぷり入るのが嬉しい。このタンブラーにアイスコーヒーを注ぐのが、毎朝の日課になった。

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初めて手に取ったときは、膨らみのある厚い素地に驚いた。砥部焼は磁器なので、有田焼や波佐見焼のように薄くて軽いイメージがあったのだ。

ちなみに、「夫婦喧嘩でうつわを投げあっても割れなかった」という逸話から、砥部焼は「喧嘩器」とも呼ばれているらしい。タンブラーを手にとって「あぁ、なるほどな」と納得した。

◼︎福幸窯 木の葉 猫の皿(小)(1,320円)

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猫の表情も、サイズ感も、とてもかわいいうつわ。

取り皿として使うつもりだったが、予想以上にコンパクトだったので驚いた。だが、意外にいろんな使い方ができるので、重宝している。

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小さな猫の上におかずをキュッと詰めてみる。

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薬味をのせるのにもぴったりだ。

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▲ 同梱のパンフレットには、砥部焼の歴史や製作過程、窯元の詳細情報が掲載されていた。産地を訪れる際の手引きとしたい。

3. WEB有田陶器市

暖炉裏のある陶器店・松尾陶器で2種類のうつわを購入した。

◼︎ ハート型のグラタン皿 Cuo(2,200円)

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軽くて薄く、スタッキングもしやすい。深さが程よいため、おかずを盛り付けやすい。そのうえ、縁に指がひっかるので持ちやすく、取り皿としても使える。

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「たまに使える耐熱皿を揃えておきたい」という気持ちで購入したが、ほぼ毎日、食卓に登場している。思いがけず、主戦力となるうつわに出会えた。

◼︎ 洸琳窯 青白磁(見込白)菊彫5寸皿(1,408円)※波佐見焼

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透き通る色合いと細かい菊彫りラインが、涼感を呼ぶうつわだ。

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何を盛り付けても、華やかに映る。まるで、花がパッと咲いたようだ。

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▲ 同梱の「有田陶器市 公式ガイドマップ」には、お店の紹介や、陶器市マップが載っていた。紙面を手に取り、パラパラめくっていくうちに、有田陶器市を身近に感じられた。
また、暖炉裏のある陶器店・松尾陶器のクーポンも2枚同梱されていた。1枚目は送料無料クーポンで、2枚目は半額クーポン(店舗購入)だ。半額クーポンの期限・2022年3月末までには、必ず有田を訪れたい。

4. 萩焼まつり

今回購入したのは、松光山 栄光のうつわだ。

◼︎7寸輪花皿 青萩釉 グレー (2,750円)

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独特の濃淡は、何度見ても飽きない。よく見ると、細かな点々が重なり合って濃淡ができている。濃淡を目でたどっていると、思わず吸い込まれそうになる。

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おかずを適当に盛り付けただけで「ごちそう」に見えるのは、このうつわの才能かもしれない。

友人や家族に自信を持ってプレゼントできるうつわだ。

◼︎7寸輪花皿しのぎ丼 白萩釉・大(3,300円)グレー・中(2,750円)

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幅広のしのぎ模様が、とてもかっこいい。中を覗くと、底に向かって円を描くように、濃淡ができている。まるで渦巻き模様のようでかわいい。

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このうつわを使いたくて、ついつい親子丼を作ってしまう。

◼︎おまけ

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こちらは、松光山 栄光からおまけでいただいた小皿。おいしそうなキャラメル色がとても気に入った。おやつをのせる小皿として、大活躍している。

あとがき

オンライン陶器市に参加したのは、2つの思いがあったからです。
ひとつは、「コロナ禍の今、各産地の職人さんを応援したい」という思い。もうひとつは、「うつわへの理解をもっと深めたい」という思いです。

うつわに興味を持ったのは、2年前のこと。旅行で有田・波佐見を訪れた際、多種多様なうつわに目を奪われ、うつわめぐりの楽しさを実感しました。

その後、フリーライターになった私は「うつわに関わる仕事がしたい」と憧れるようになりました。同時に、「うつわ好き」と言いながらうつわへの理解が浅い自分に、矛盾を感じるようにもなりました。

たくさんのうつわに触れたい。今まで知らなかったうつわの魅力に出会いたい。

そんな私にとって、オンライン陶器市は最適なイベントでした。たくさんのうつわを見て、お気に入りを選ぶ過程で、各産地のうつわの特長を知ることができました。なかなか旅行できない時期なので、オンライン陶器市に参加しなければ、砥部焼や萩焼を手元で愛でることはなかったはずです。

これからは、オンライン・オフライン関係なくうつわに触れていくつもりです。そして、うつわに関わる仕事をするために、行動していきたいと思います。


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