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序章 レイアウトの基本

はじめに

「レイアウトデザイン」と聞くと、色彩とか統計学とか、ものすごい知識に、類稀なるセンスが必要な気がしているみさきちです(デザインの専門の学校もあるくらいだし)。でも、実は誰しもが普段の生活の中で、無意識にレイアウトをしながら暮らしているんですよね。
 例えば服のコーディネート! デートをするときなんかは、お相手の好みをリサーチしたり、相手がどうすれば「かわいい」と思ってくれるか、考えて組み合わせますよね。多分レイアウトデザインも同じことで、見る人の立場になって、その上で、情報を発信したい人の意思や意図をいかに伝えられるかを考えることが基本なんだと思います。
 ここでは、みさきちが10年前にインプットした知識を、基本に立ち返るべくアウトプットしていきたいと思っています。

レイアウトは整理整頓!

 「レイアウト」という言葉を調べてみると、「配置・配列をすること」とあります。
 例えば本棚に本を並べる場合を考えてみましょう。自分の部屋の本棚であれば、自分好みに適当に配置しても、本の場所は大体見当がつきます(私はよく見失うけど)。でもこれがもし、図書館の本棚だとしたら…? 適当に並んでいたら、利用者さんが目的の本を探せないですよね。ジャンル・著者名・タイトルなどを基準にして、本を並べる必要があります。
 レイアウトも同じで、掲載したい文章や写真などを単純に見栄えよく並べるだけではなく、受け取る人に情報を見やすく、的確に伝えるために、重要度の高い情報を、大きく掲載して強調したり、関連する情報をグループとしてまとめたりと、情報の「整理整頓」を行うことが大切です!

雑誌記事のレイアウト例です。見易いシンプルな紙面を心がけています。

レイアウトの方針決め

 レイアウトを決めるときは、紙面(あるいは画面)に統一感を持たせるために、最初にきちんと方針を固めておくことが大切です。(みさきちはこれを考える時間がめちゃくちゃに長い。誰かなんとかして)
・テーマの決め方
 レイアウトのテーマを決める際に、もっとも重要視されるのが、読者層(ターゲットとも言うかな?)です。例えば、若い女性をターゲットにするのであればキュート、男性向けならばクールなど。
・媒体によって重要視される要素が変わる
 媒体によっても、レイアウトの方向性は変わります。書籍や雑誌の記事などでは、情報の伝達が最大の目的ですから、文章の読みやすさを重視します。ポスターなどは「読む」よりも「見る」ための媒体ですから、イメージ性が重視されます。写真などのグラフィックの要素を大きく扱うことで、紙面全体のビジュアル性が高まります。

ヘアサロンオープン告知ポスターレイアウト例です。
スタイリッシュに見せるように心がけています。

色の使い方

 色の使い方によって紙面が与える印象は大きく変わります。色には色相・明度・彩度という3つの性質があります。(みさきちはこの辺のセンスがないので、色合わせの資料などを参考にしまくっています…。資格取りたい)
・色相
 色相とは、赤・黄・紫・青といった色の種類を指す言葉です。色相によって人に与えるイメージは大きく変わります。例えば、赤や黄系はあたたかさを感じさせる色で、「暖色」と呼ばれます。逆に、冷たさを感じさせる青系の色は「寒色」と呼ばれます。
・明度と彩度
 同じ赤であっても、鮮やかな赤とくすんだ赤では、印象は異なります。このような色の調子をトーンと言いますが、これは色の明度(明るさ)と彩度(色味の強さ)によって決まります。
 一般に、活発で派手なイメージを表現するときは明度・彩度が高めのトーンを、落ち着いたイメージにしたいときは明度・彩度が低めのトーンを使います。

色相環とトーン(Photoshopのやつ)

レイアウトに変化をつける

 掲載する全ての要素を同じように扱うと、見る人はどこから見て良いのかが分からずに混乱してしまいますし、紙面も単調になりがちです…。見る人にとって分かりやすく、印象に残るレイアウトに仕上げるためには、要素の見え方に変化をつけることが大切です。
・視線を誘導する
 要素の見え方の強さに変化をつけることで、伝えたい情報を順序立てて見せることができます。例えば、タイトル・リード・本文などの文字要素も、タイトル→リード→本文の順に文字サイズを小さくしたりフォントを変えることで、読者の視線の流れをスムーズに誘導することができます。
・紙面に動きを加える
 複数の写真を掲載するときも、写真のサイズを変えて配置することで紙面に動きが生まれ、単調な印象を与えません。また、斜めのラインや曲線的な要素を使って動きを感じさせることもできます。過度な動きは乱雑な印象を与えるので、バランスを見ながら調整しましょう(分かってはいてもミスるみさきち)。

紙面の構成

「はじめに」のおわり

ここまでのサンプルも、「見る人がどう感じるかを考える」という点を考慮しながら作成しています。文章や写真の美しい組み合わせ方や紙面の統一感の出し方といった、「見る人の立場に立つ」というレイアウトの基本を、一緒に勉強していけたらなと思っています。

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