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【読書感想文】君たちはどう生きるか

いよいよ今週末にジブリから同名の映画が公開されるので、書籍を読んでみた。
内容は違うとのことだが、同じ名前にした理由を感じ取れたら良いなと思い手に取った。
また今現在、これからの人生について悩むことが増えたこともあり「私はどう生きるか」考える助けにしたかった。


本書が書かれた当時、軍国主義が蔓延っていた。そんな中ヒューマニズムの精神を守り、次の世代に伝える為に刊行された本たちの内の一冊である。この背景を知り、今まで続いてきたこの本に乗せられた想いを忘れてはいけないと感じた。

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少しネタバレになってしまうが、コペル君の名前の由来はコペルニクスからきている。
天動説が当たり前だったのに対し、コペルニクスは地動説にたどり着いた。

これは主観と客観にも当てはまる。自分から離れて正しく判断していくことが大切である。第一章の「へんな経験」を通じて、コペル君の中で天動説から地動説へと変わったことを忘れないようにコペル君と呼んでいるらしい。


さて第二章から友人との関わりが描かれていく。浦川君は貧しくていじめられていた。いじめがさらに意地悪くなってきた時、北見君が止めさせようとして殴り合いになる。しかし、浦川君は優勢な北見君を止める。

またコペル君は浦川君の家に遊びに行った時、浦川君の働く姿をみる。一方で自分は何も出来ないことに気づく。

(叔父さんのノートでは、
消費してばかりで何も生産していないが、知らず知らずの内に日々大きなものを生み出している。それは何か考えるように、とある。
コペル君なりの答えはラストに記されている。)

人の値打ちについては各々の答えがあって良い。その立派さは魂で知ることができる。



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私もある人から言われた言葉に「人間の魅力とは肩書きや財産、あらゆるものをさっぴいた後に残るもの」(意訳)がある。

それではいったい私に何が残るのだろう。
そう考えることがよくある。

自分の人柄が良いとはまだ思えないけれど、残るのは人柄ではないかと思う。

人柄を良くするにはよく学び、経験し、反省して次に活かしていくこと。まだまだだなと身が引き締まる思いがする。


作中ではコペル君に大きな後悔が残る。その後悔と向き合うところ〜行動するところまでは一気に読んでしまうほど引き込まれた。

ぜひ読んでほしい。

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今日、久しぶりにある友人に連絡をした。他の友人を通じて間接的に連絡を取っていたが、それも変な話だと思い、勇気をだして直接連絡してみた。過去に喧嘩したこともあるけれど、お互いに良き友人でありたいと願って一歩踏み出したが、結果的にどんな返事が来ようとも受け入れる覚悟はある。

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