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4年記念日

愛想笑い、やめたら?
初めて会ってものの数分でメジャー級のストレートを投げてきた。もちろん私は受取る準備ができていないのだからグサッと胸に刺さった。デッドボール。
え、楽しくて笑ってるんだけど…なんかぎこちないかな? と、声にならなくて胸の内に沈む。仲良くしたいのにどうしたらいいのか分からなかった。


数分前、最寄り駅から自宅へと歩いていると同じ部活のKとばったり出会った。Kは友達が8月から1年間留学するからと一緒に飲みに行った帰りだった。Kたちとは帰る方向が同じだったから途中まで一緒に話していた。留学をするT君とは初対面で、なぜか「ついに出会ってしまった」という言葉が頭に浮かんだのをよく覚えている。なんというか"ピン"ときたのだ。

他愛のない話をしていると急にT君は「愛想笑い、やめたら?」と言ってきた。深刻に言ってきた訳じゃないのに私の中ではとても深刻な事態になった。自分が楽しくて笑っているのか、楽しく感じたくて笑っているのか、きらわれたくないのか…よくわからなくなった。それでも会話は何事も無かったかのように続いていく。何を話したかは残らなかった。


別れ際にLINEを交換した。数日後、T君は留学しにアメリカへと旅立っていった。「いってらっしゃい!気をつけてね!」そう送りたかったけど、彼は面白くて人付き合い良さそうだから私が連絡しても迷惑かなと考えると気が引けた。グズグズ考えた末に勢いで送ったら思いのほか喜んでくれて、それから毎日いろんな話をした。LINEをしたり、たまに通話したり、誕生日やクリスマス等のイベントがある日にはメッセージカードを送りあった。

そして3月、私も彼も大学が休みの期間になったから遊びに行ってみた。(私にとっては初めての海外で、行く時にもいろいろあったけどそれはまた別の機会に…)
そこで私たちは付き合って、今に至る。昨年の夏別れて、数カ月経って復縁したから空白期間を含むけれど、今日は4年記念日。

長い時間をかけて愛想笑いを手放した。最初は本当に全てが分からなかったけど、とりあえず笑うことをやめたら少し楽になった。そうして初めて、あぁ私あんなに必死に愛想笑いしてたんだな、と気づいた。彼といると安心する。肩の力を抜いて会話ができる。

私は自分の思っていることを言葉にするのが苦手だ。喧嘩になると頭が真っ白になって黙り込んでしまう。でもそれも、ゆっくりと少しずつ言葉にしていくうちに話せるようになってきた。今もまだちゃんとは話せなくて、感情的になってしまうこともたくさんあるけど、進めている。かなり時間をかけてしまっているのに辛抱強く向き合ってくれている。

毎日コツコツと勉強をしている彼の姿を尊敬している。その背中を見て私も最近勉強を始めてみた。この小さな積み重ねの大切さを学んでいる。勉強を始めてみて、それまでお仕事から帰って疲れて寝るだけだったのが、少しずつ勉強する時間を取っていくことでお仕事から帰ってからの時間を有効活用できるようになってきた。

本当に少しずつ、少しずつ。彼と出会ってたくさんのことが変わった。今日のこの4年記念にちなんでパートナーのことを書いてみた。ご縁を頂けて心から感謝しています。


P.S.
試験日まであと60日。今日は問題集の単元2つやって、テキストで復習した。いよいよあと2ヶ月!頑張ろう!

いつもありがとうございます(´▽`) 頂戴したサポートは学びや経験にかえて、noteに綴らせていただきます。