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2nd EP"OSMO"セルフライナーノーツ【前編】EPを作るに至るまで

はじめに

2023年11月24日
ソロとして3年ぶり、2作目のEP”OSMO(オズモ)”をリリースしました。
!!!やったよ!!!

オフィシャルな紹介文はこんな感じなのですが(↓)
こちらでは私の言葉そのままに、イチオシポイントからEP、楽曲に込めた想いをたーーっぷりお伝えできればと思います。
(超長いので前後編に分けることにしました)

OSMO(オズモ)
自身が作詞作曲に加え、はじめてトラックメイク手がけ、「浸透」をテーマに「変わり続ける自分を楽しむ」というコンセプチュアルEP。
自身のルーツであるR&Bと、近年活動の中心となっているエレクトロ、ダンスミュージックをベースに、ダンサンブルでありながらも、アンビエントなシンセサウンドが、歌詞とリンクした抽象的な世界観を生み出す。
その一方、アレンジや歌詞、タイトルに至るまで遊び心とユーモアを織り交ぜた、予測不可能な4曲となっている。
EPを通して、取り巻く環境や価値観を浸透させながら、揺れ動く内面と向き合い変化してゆく姿を描いている。

■EPをつくるに至って

Credit:
Lyrics & Music & Programming : misa misaki
Mix&Mastering : Tomoya Muramatsu
Key(M3 FLOU) : Hirotake Kudo
Artwork : Fujita Takayuki(NMCOC) × misa's AI
Tracklist:
M1 imy
M2 CHOKO(11/17先行配信)
M3 FLOU
M4 UM

まずはOSMOリリースに至るまでの経緯、、したがって自己紹介的な話からはじめてみます。
曲の解説だけ読みたい人は後半を読んでね。

2nd EP"OSMO"セルフライナーノーツ【後編】楽曲ごとの紹介https://note.com/preview/nd019bc465389?prev_access_key=94d32f3121b23f0f055994a6efaa4269

私は15歳(2015年くらい?)から音楽活動を開始して(”MISA”として活動していた第一章があったり、某カラオケ番組に出たり。。)
2019~に留学や、7BULLとしての活動が始まったことで、ソロとしての活動のペースを減速していきました。(1stEPのneonをリリースした後くらいだったような。)

お休みを経て、2021年の末にAbsolute Blueでのライブをきっかけにソロ活動の第2章スタートすることとなったのですが、
1st EPの”neon”はオール生演奏のJR&Bだったし、
再始動して直後も、フルバンド編成のワンマンをしたりしていたので、すっかり生のサウンドでやっていくんだろうな、と疑いを持たずにいました。

まさか全曲DTMで作ったエレクトロEPをリリースするとは・・・と、当時の私はびっくりだと思う。

エレクトロに傾倒し、活動の方向性を変更させたのは2022年春頃。

理由を簡単に挙げると、
・小中高と、EXILEやアリアナ、KPOPにどっぷりだった私にとって、打ち込みシンセサウンドはど真ん中だった
・大学時代にゼミで、ディスコからハウス、テクノ、MTVに至るまでのダンスミュージックを研究して、クラブカルチャー、ダンスミュージックへの興味が湧いていた
・7BULLの活動を始めたことで、「7BULLではできない音楽をしたい」というマインドになった
・豪華フルバンドでのワンマンで、
!!破産した!!(これがでかい)

こんな感じで、
エレクトロなサウンドに憧れがあったことに加え、
”サステイナブル”な音楽活動のための”自立”
をモットーに掲げた2O22年が始まりました。

2022年の夏から、PCとローンチパッド(AKAIのMPD218を経て、PUSH2)を携えた形態のライブをはじめ、
ライブのたびに音色やミックスバランスを変えたりしながら、楽曲も少しずつ増やしながら、いつか来るリリースに向けて活動していました。

そんな活動をしながらも、「対話したいわ」「寝れない」(あと来年1月末にリリースされる「Blue Fire」)は、トラックメイカー/プロデューサーの市川豪人くんと作ったりもしていました。
彼はエレクトロに超!精通している音神様なので、彼と出会った影響も大きいと思います。

全曲自分でトラックメイクをしたEPをリリースしようと決意したのは、たぶん今年(2023年)の6月くらい。
「完成品」を世の中に放出する勇気がなかなか持てずにいたのですが、
ライブで曲を褒めてもらえたり、周りの友人のリリースを目の当たりにしたり、近しい人の後押しもあって、

「どっちにしろ、いつかはやることなんだし、今やったるわ~い!!」
という気持ちのみで、いざ制作!!に入るのでした。

■歌詞づくりの動機

以前インタビューでもお話させていただいたのですが、
「対話したいわ」(2022)の歌詞を書いたときに、私の書きたい歌詞のざっくりとした方向性が見えました。

ちょうど「対話したいわ」の頃、「外へ発信する」ことを意識し始めたんですよね。自分が歌うことの意義について「リスナーに幸せになってほしいから」「元気を出してほしいから」とは安易に言えず、模索していました。
でも「一回誰かのためではなく自分の心が救われるようなアンセムを作ろう」と思って「対話したいわ」を書いたら、方向性が固まったというか。自問自答する様子を「なんかわかる」とリスナーに感じてもらうような関係性がベストだと思ったんです。

(・・・中略・・・)誰かにとって「自分自身と対話するきっかけ」になれば良いな、と思っています。私とは違う意見でも良いから、考えるきっかけになったら嬉しいんです。(・・・中略・・・)だからこそ「この曲聴いて!」と一方的に投げかけるよりかは、曲を元にリスナーとコミュニケーションを取りあいたいというか…。

“心にギャルを”ピンクバイブスを掲げる実力派SSW・美咲ミサの軌跡。ファンクラブを通じたリスナーとの対話|Bitfan Crossing #25

また、この数年は自身の音楽活動ことでネガティブになったり、恋愛でも自暴自棄になっていたので、
徹底的に自分の内面と向き合うことでたどり着いた「オリジナル哲学」で、そういった不安やネガを撃退(むりやりの正当化も含め)していました。

この時期に、自分を守るためのオリジナル哲学に助けられていたし、むしろそれだけを頼りにやりくりしていたような。
「オリジナル哲学って大事じゃん!」ってことをシェアして、それを元にリスナーの方と対話したいな、なんて思うようになりました。
それが、「対話したいわ」から今に至る歌詞づくりの動機です。

■OSMO(浸透する)

2022年が"自立"の一年とするなら、
2023年は"共生"でしょうか・・・・

今年から、
私のソロ名義のライブでも、サポートのミュージシャンを迎えるようになったこと
リリースに向けて関わってくださる方が増えたこと
7BULLでも主催企画をしたり、活動が増えたこと
親友と喧嘩をして、少し距離を置いた上で、修復できたこと
家族や恋人と対話する時間が増えたこと

音楽活動もそれ以外も、人間関係を「深める」ことに向き合った一年だったように思います。

いざ人と真正面から向き合う時、
自分の中で積み上げてきたオリジナル哲学は、簡単に効力をもたなくなってしまうし、
むしろ、他の人の価値観や意見によって揺るがされてしまう。
せっかく見えかけていた「自分」が溶けて透明になっているんじゃないかと不安になったりする。

人と共生することを選んだからこそ直面する、
「動揺」「不安」「やるせなさ」。
この漠然としたテーマに対して、一つEPとしてアンサーしてみよう、と思った次第です。

OSMOのEP全体のコンセプトは「浸透」ですが、
一曲一曲に個別のオリジナル哲学を込めています。

そしてM1~M4という曲の順番は、
【自分のオリジナル哲学だけ頼って生きてきた私が、他人との関わり合いや新しい環境の中で、いろんな価値観を「浸透」させ、ときに人を頼りながら変化してゆく】
また、その変化すら楽しんでいる今の私がいる、
という、実際に私の内面が歩んできた軌跡を描いています。

それが、

「変わり続ける自分を楽しむ」

といった、本EPのコンセプトです。

また、ご自身にしっくりくる曲順に並び替えて、カスタムして楽しむこともできると思っています。

さまざまに楽しんでいただいて、ぜひその楽しみ方やご感想、
#misamisaOSMO  で聞かせてもらえたら嬉しいです。

後半は、おまちかねでしょうか
一曲ごとの紹介、音楽的なリファレンスやこだわりなんかにも触れながら、
よりOSMOを楽しめる内容をお届けしていこうと思います。

ちょっと休憩しつつ、残りもぜひ読んでくださいネ。

2nd EP"OSMO"セルフライナーノーツ【後編】楽曲ごとの紹介https://note.com/preview/nd019bc465389?prev_access_key=94d32f3121b23f0f055994a6efaa4269

RELEASE INFO

"OSMO"
アーティスト:美咲ミサ
配信開始日 : 2023年11月24日(金)
配信リンク:ultravybe.lnk.to/osmo
ソーシャル:Official | X(Twitter) | Instagram | YouTube | TikTok

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