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【論文】"よい香りを感じさせる風景画について: 想像力を刺激する嗅覚的絵画鑑賞教育への取り組み."

"よい香りを感じさせる風景画について: 想像力を刺激する嗅覚的絵画鑑賞教育への取り組み." 神戸女子大学・神戸女子短期大学教職課程研究 1 (2022): 102-112. オンラインでファイルが公開されていました

タイトルが既に面白い、そして内容も面白い。

・嗅覚は最も感情面に訴える力が強い:大脳新皮質を経由せずに大脳辺縁系に直行し喜怒哀楽などを支配する部分に通る。
・彫刻などの鑑賞でも作品に直接触れながらその質感を感受するという方法が情操教育にいかされてきている→この前の竹工芸作品鑑賞でもいえそう
・ルーブルでの調香師とのコラボイベントも


調査結果
・具象画、有彩色のほうがより香りを感じさせる傾向がでた
・抽象的な風景画、無彩色の風景画、水墨の山水画は香りを想像させにくい傾向
・洋画で香りを感じさせる高評価だった作者はクロード・モネ、ゴッホ(この二人で被験者全体の過半数)など

更に作品でいくと高評価だった上位から

・ヴェトゥイユのモネの庭
・睡蓮(系)
・夜のカフェテラス
・ローヌ川の星月夜
など






日本画だと北斎の
・富獄三十六景 神奈川沖浪裏

意外!



など


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